嫌い
ボクはキミが嫌い
嘘を吐くから嫌い
ほんの少し困ったように
優しげな瞳を揺らし
えーっとねって言いながら
ボクが傷つかないための嘘を吐くから嫌い
そうされるのがボクは一番嫌なんだって
少しも気づいてないから嫌い
ボクはキミが嫌い
すぐに謝るから嫌い
キミのゴメンには
その話はこれでおしまい
これ以上は踏み込まないでねって
ふり仮名がついているから嫌い
そうやってキミに謝られるたびに
ボクは勝手に少しずつ
傷ついた気分になっていく
キミは何も悪くないはずなのに
キミに腹を立ててしまうんだ
だからボクはキミが嫌い
ボクはキミが大嫌い
本当のキミを見えなくさせて
ボクをやんわり拒絶する
キミの優しさが大嫌い