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一番大切な毒薬よ  作者: 羅井
第1章 ストレーマ編
9/14

A sense of incongruity and soldier

驚いて少し間抜けな顔をしている私を見て、綺麗な女の人は笑う。やっぱり何度聞いてもさっきの鴉の声だ。

「驚くのは分かるけど、そんな顔してつっ立ってないでソファーに座れば?」

豪華絢爛(ごうかけんらん)なソファーに足を組み、我が物顔で使用している。その様子はとても絵になり、本来の持ち主である私よりも絵になるかもしれない、と複雑な面持(おもも)ちで女の人の隣に座った。


まず何から聞くべきかと考え込んでいると、

「説明は後でするよ。それより飯が先だ。もう腹が減って死にそうなんだよね。」


コンコン


ちょうどいいタイミングでドアがノックされ、返事を待たずに一人分の食事を持った男の子が入ってくる。

本来は女性、それも姫である私の部屋に返事の無いまま入るのはタブーだ。規律やマナーに厳しいソルテアが見たら激高して斬首を命じるだろう。


中性的な顔立ちで愛らしさと庇護欲(ひごよく)を掻き立てるその様はチワワを思わせる。色白でいかにも体力の無さそうな見た目とは裏腹に、身に付けているのは兵士の服装だった。

―こんな可愛い兵士、いただろうか。

最近まで頻繁(ひんぱん)に城を脱走していた身だ。兵士とはよく会うのだが、このような兵士は見た事が無い。

少し違和感を感じたがあまり気にしない事にした。

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