表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一番大切な毒薬よ  作者: 羅井
第1章 ストレーマ編
7/14

New meetings

そんな生活がしばらく続いた。数えてないので正確ではないが、多分2ヶ月ぐらいだろうか。

ちなみに私がこんな生活を送っている事はまだバレていない。私の父、王とは元々そんなに関わってなかったし、女王は滅多に自室から出てこないので顔を見た事が無いかもしれない、という位だ。

毎日のように城を抜け出していた私を全然見かけないので親しい兵士や使用人は不審がっているらしいが、ソルテアが上手くカバーしているらしい。

全てソルテアが教えてくれた事なので確信は出来ないが。


カンカン


また今日もベッドで寝そべっていると、窓の方から物音がする。

首だけ動かしてそっちを見ると、一羽の(からす)が窓をつついていた。

カンカンカン

急かすように音がうるさくなる。私はしょうがなくもぞもぞと動き、窓に手をかける。一瞬窓には外側からしか開けられない鍵が付いているのを思い出したが、試しに一回押してみると、それはすんなりと開いた。

その瞬間、一羽の鴉が黒い羽根を落としながら部屋に入り込む。


ふかふかのソファーに羽を休めると、途端に喋りだした。

「アンタ、この国の姫なんだろ?」

少し低い女性の声。それは間違いなく目の前の鴉から発せられたものだ。好奇心に勝てずに返事をする。

「そうだけど、鴉が喋るなんて聞いた事無いわ。あなたは何者なの?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ