Suddenly
そしてその翌日。私は監禁されていた。何故そうなったのか皆目見当がつかないのだが、まぁ、そうなっている。
一日中部屋に閉じ込められて外に出る事も許されなかった。
原因はソルテアだ。朝から様子がおかしく、どこかフラフラしている。そして何より・・・瞳が黄色いのだ。いつもの見慣れた翡翠色を思わせる瞳はどこにも無かった。
更にその日から私に沢山の甘い言葉を吐くようになった。まるで別の人間にとり憑かれたかのように。
コンコン
静かにノックの音が鳴り響く。今はもう寝るしかやる事が無いのでベッドに横たわっていた私は、のろのろと起き上がって扉を開いた。
ガチャッ
「こんばんは、俺の愛しの姫。夕食を持ってきました。随分やつれているようですが、大丈夫ですか?今すぐ使用人に薬を用意させましょう。」
やつれているのが自分のせいなのだと気付かないのかと内心悪態をつきながら、何も言わず彼を部屋に招き入れた。
ソルテアが椅子の傍に佇むのを見届けてから、一番遠い対角線上にゆっくり腰掛けた。
いかにも高価そうな机に、コトッとパンとスープが置かれる。パンはこんがり狐色に焼けていて、スープも黄金色に透き通っていた。コンソメの香りがふわっと香る。
朝からあまり食べて無いのにも関わらず、美味しそうな食事を前にしても、不思議と食欲は湧かなかった。




