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泣かない女

作者: nayu8

 私は、めったな事では泣かない。


 幼稚園生の時、勘違いした父親が怒って私の足首を持ち逆さまにして湯舟に

 沈めた。


 さすがに泣いたが、次の日には平然と幼稚園に通った。

 この1件は当時、誰にも話さなかった。


 私の父親はヤクザみたいな男で、すぐに怒り大声で怒鳴る。

 でも父親に怒鳴られて泣いた事は1度もない。


 高校生の時も短気な担任に怒鳴られたけれど、泣かなかった。

 学校で禁止されていたアルバイトをしていたのがバレて担任の石田に思いっきり

 平手で殴られた事がある。

 殴られると、さすがに泣く。

 メンタルが辛い。

 でもこの石田の事は数年前に某機関に訴えた。

 ざま~みろ!

 石田は何校も転勤しているが、何校もの生徒を殴っている。

 ある人の話しだと、石田は生徒が鼻血が出る迄殴ったそうだ。

 人間のクズ。ゴミ。


 私は、無駄に気が強い。

 強過ぎるのだ。


 私は多分、ヤクザに怒鳴られても泣かないだろう。

 ヤクザよりも、お父さんの方が怖い。

 そんな家庭環境だった。


 担任の石田、私をなめるなよ!

 お前に殴られた事は、一生恨む。

 胃がキリキリと痛んで死ね!


 幼稚園の時、膀胱炎で入院した事がある。

 その時だと思うが、看護婦が凄く太い注射器で私に注射した。

 私は全く泣かなかった。

 看護婦は私を見て「泣かない!」と驚いていた。


 小学低学年の時、近所の友達達と砂場で遊んでいた。

 その時(痛いな!)と思って靴底を見たら、釘が靴を貫通して足に刺さって

 いた。

 私は泣かなかった。

 その件を近くの友達達に一切言う事もなく、自転車を漕ぎ家迄帰った。

 

 私は、喧嘩は強くはない。

 ひどい事を言われると、メンタルがやられる。

 でも中学生の時も、逃げたりはしなかった。


 正面で戦う事も出来ないが、泣く事はない。

 ご拝読下さり、ありがとうございました。

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