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第五話 初めての城下町!

王女様救出事件からさらに五年の月日が流れた。


外の事は何も知らないが今のところ母さんには勝手に外出したことは気づかれていない。


ちなみにハル姉は12歳になると冒険者になった。泣きながら別れを惜しんでいた。


…………1カ月ごとに会いに来ているのに。


まあそれは置いといて。十歳だよ十歳!つまり、僕は今日から堂々と外へ行くことができるのだ!グヘヘ、ハーレム計画の第一歩だ!


なのに………


「あぁぁぁ…やっぱり心配だわ!うちの子を外に出すなんて!こんなかわいい子を他の雌が放っておくわけがないもの!………やっぱり監禁?手錠をつないで鎖でグルグル巻き?」


「……………あははははははっ、だーめですよ。私の可愛い可愛いリオンくんをハイエナの蔓延る人外魔境に出すなんて。…………私が抱きついて離れないでいようかしらぁ。」


「無理無理無理無理無理……リオを外に出すなんて絶対嫌っ!他の雌の息や匂いで汚れちゃうっ!…………はっ、、!私がもう離れないほどの匂いをつけてしまえば…?」


………これがヤンデレってやつなのか?僕は普通に過ごしてたつもりだったんだけどなぁ。


まあ母さん、クルエラさんは親の気持ちで過保護になりすぎているだけだろう。


でもツツジちゃんは………あ!


もしかして弟のように見ているとか?


2人と同じで過保護すぎてピリピリしているとかそういうのなのか?


うん、多分きっとそうに違いない!


「大丈夫だよ、三人とも。僕割と小柄な方だからさ、あんまり街では目立たないだろうし。ほら!外套も羽織って行くわけだし!だから付いてきたらだめだからね?」


「「「……………ついてかないよぉ????」」」


あ、これは駄目なやつでいらっしゃる!


完璧に初めてのおつかいの母親だよ!


まあ付いてきても空間魔法でどうにかなるか…………


「じゃっ!行ってきまーす!」


「「「行ってらっしゃい」」」


さあ撒くぞ!僕はこの世界についてゆっくり聞きたいんだ!


ーーーーーーーー


ここが異世界の街!


大きな城壁に石畳の街道、並ぶ露店!


人と人の関わりによる活気に溢れた声!


極めつけにとてつもなくどデカいお城!


これぞテンプレ、中世の西洋感!


やばい興奮してきた、最高じゃん!


剣と魔法の世界って感じが今まで一番する!


あ、そういえば空間属性以外の魔法も練習したんだけど、どれも戦闘には使えないくらいらしい。


ゲームとかで言うなら生活魔法って感じか

な?


空間魔法を極めたし強さ的には十分だと思うから別にいいんだけど。


てか、あれ?さっきから活気のある声は聞こえてくるけど、なんというか、姦しい??


外套を深々と被っていたせいであまり分からなかったけど女の人が割と多めなのかな?


あ、もしかして地球の逆の男女比とか?


若干女の人多めなのかも。


最高かよ、ひゃっほう!


じゃあ早速三人を撒いていこう。


走って路地裏に入り、活気ある露店から城がはっきり見える位置まで飛んできた。


さっきまで遠くだったから、でかいお城だなぁくらいしか思わなかったけどこれはすごいね!

歴史の深さと威厳を感じる………気がする!


城についてそこまで詳しくないんだよね、僕。


小説とかで出る転生者みたいな人達ならかっこよく言い切るんだろうけど。


正直言って一般人がたまたま強い力を手に入れたようなものだからね。


じゃあ気を取り直して街を散策していくか。


ーーーーーーーー


………やっぱりすごいな。チーズにオリーブオイル、卵に見たことのないケバブのような巨大なお肉。


極めつけにとんでもなくいい匂いがするマンドラゴラみたいな植物。


なんでもここに揃っているんじゃないだろうかと思えるような屋台の多さだ。


じゃあ一番気になっていた串焼きを5本ほど買うとして……


「すいませーん!お姉さん串焼き5本ください!」


「…………………え、は、はい?!こ、こちら魔獣、オークの串焼きです!銅貨五枚です!」


うっわぁ~香辛料たっぷりのスペシャルダレのようだ。

食欲を刺激するような匂いがプンプンする!


「ありがとうございました!」


「え、ちょっ、ちょっと待っ………………ああ行っちゃった。やっぱり声は男だったよね。背丈も低い方だったけど……子供だったのかな?なんでもっと早く声をかけなかったんだろ………!やらかしたわ、あたし!」


ーーーーーーーー


さあさあ早速食べていこうかな。


初めてのオーク肉!


手に肉汁が垂れてきそうなくらいのテカリ具合だ。最高かよ!


「じゃあいっただきまー……………………」


……………ありのまま今起こったことを話すぜ


なんか急に目の前に緑色の小さな、ほんとに小さな女の子が出てきたんだ。


しかもよだれを垂らして物欲しそうにこちらを見ている。


「えっ……と、君は風の精霊かな?串焼き食べる?」


「はいそうです!食べます!食べます!いただきます!」


風の精霊は僕が片手に持っていた串焼き4本をすごい早さで食べてしまった。


もっっっっのすごいいい笑顔。


よっぽど美味しかったみたい。


「美味しかったですぅぅ!精霊の里から飛び出て3日も何も食べていませんでしたから!

人間さんありがとうございました!このままついていけば美味しいものいっぱい食べれそうなので付いていきますね!決定です!」


なんだコイツ

読んでいただきありがとうございます。


これからもよろしければ本作品をよろしくお願いします。


また、『ブックマーク』と『いいね』と『レビュー』をよろしくです。


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