第三話 お隣さんが来た!
「リオンちょっとこっちへ来なさい」
部屋の中でハル姉と魔術書を読んでいると急に母に呼ばれた。
なんだろう?
もしかしたら怒られるのかもしれない。
母はボンキュボンの体型をしているためいつも胸に目がいってしまう。
もしかしてそれに気づかれてしまっていてお説教されるのでは…?
そう考えているうちに母のところへ着いた。
「なんでしょうお母様」
「よく来たわね、リオン、でもどうしていつものように母さんと呼ばずにお母様って呼んでくるの?」
「怒られるのかなあ、と思いまして」
「なんで?」
どうやら違ったらしい
胸はこれからはチラ見で我慢しようと思う。
「お説教じゃなかったらどうして僕は呼ばれたの?」
「それはね、リオン
実は今日はお隣さんを紹介しようと思うの
リオンは十歳になるまで外には出せないけどそれくらいはいいと思ってね……………今後のためにも」
そう、僕は十歳になるまで外へは出られないそうだ。
宗教的な何かの問題かな、と考えたりして以前母に聞いてみたが違うらしい、そして事情も何故か教えてくれなかった。
そのため僕がこの世界で出会った人は母とハル姉以外はゼロだ。
だからこそ、お隣さんってものすごく気になる!
これはもしかしてハーレムルートの第一歩、幼馴染がでてくるのでは?!
そうこうしているうちに母は後ろにあるドアを開けた。
中から美人さんと僕と同じくらいの美少女が出てきた。
これはキタァァァ!
「じゃあ紹介するわね、こっはママの知り合いでお隣さんのクルエラさんでそれでその子どものツツジちゃんよ」
「はじめまして!リオンです!これからよろしくお願いします!」
「あらまあ本当に男の子が…………じゅるっ美味しそう、、、はじめましてぇリオンくん、クルエラです〜」
「ほ、本物の男の子、、、、はじめまして、ツツジよ!よろしくね!」
2人とも最初の方、なんて言ったかよく聞こえなかったがクルエラさんは母さんを超えるスーパーダイナマイトボディ!
それでいておっとり系美人!
そして僕の幼馴染になるツツジちゃんは金髪の元気いっぱいの可愛らしい子だった。
これは勝った!
そしてどんまい前世の僕!
「ちょ、ちょーっと時間もらってもいいかしら〜?ごめんね、リオン君少し待ってねぇ
……………リオネール!本当に男の子供を産んでいたのお?!」
「え、嘘信じてなかったの?」
「わたしてっきり男に飢えすぎて娘を男装令嬢にでもしようとしているのかと思ってた、、、」
「………仲良くなかったら絶交を考えていたかもしれないわね」
「じょ、冗談よ~
…………てことで(?)食べていい?わたし達の仲よね」
「あ゙?リオンは母親の私のものだけど??つまり最初に食べるのも私。あの子は私の中から出てきたの。そう、出ていったら帰って来るのが常識。つまりまた私の中に戻ってこないとだめなの。何度も何度もね。……それなのに何?私とリオンの仲を引き裂く気?冒険者時代のようにパーティーを壊滅的に破壊して一人一人アイアンクローでも食らわせてあなたの顔の骨にひびでも入れてあげればいいのかしら?」
「………でもリオン君だって私の方が良いに決まっているよ~??」
「は?どっから見てもすべて私の方が上じゃない。どこをどう見て言っているのかしら??」
「どこをどうって………おっ◯いじゃない?
リオ、、、男の人はね顔や他の何よりもまず胸を見るのよ〜!つまりね、さっきから一番おっ◯いを見られている私こそが相応しいのっ!そろそろ現実を見ましょうよ~??」
「なっ!」
「そもそも、、ああいうすっごいかわいいショタはね、昔からおねショタって決まっているのよぉっ!つまりはおっとり美人系のわたしっ!」
「自分で言ってんじゃないわよ!
そもそもあんたはおっとりと見せかけて実は戦いになると破壊神でした系でしょうが!」
「だぁ~れが破壊神系だよ!!!」
「それしかないでしょうが!!!!!」
母さんとクルエラさんが楽しく話している。
やっぱり美人が固まると絵になるなぁ
あの二人は積もる話もありそうだし、僕は幼馴染になるであろうツツジちゃんと仲を深めるとしよう!
「ええっと、はじめましてツツジちゃん!
とってもかわいい子で僕びっくりしちゃったよこれからよろしくね!」
「はっはぅぅ~男の人に初めて話しかけられた〜!!しかもかわいい子??!!これからも末永くよろしく!?もしかしてプロポーズ??
もうこれは結婚するしかない!!!」
モジモジしながら早口で何かを言っていたが聞き取れなかった。てかかわいいな、これは絶対仲良くするしかないね!
「………………リオンが他の女狐、いや雌豚に取られちゃう。ハルが守(保護)らないと」
恐ろしくドロドロとし歪んだ愛を持った姉がそこにいた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なぜここまで全員の様子がおかしいのか、、、
リオンは外に出たことがないため気がつくことができなかった、が実はここ、グランドアースは男女比1:10の男が貴重な世界だったのだ………
読んでいただきありがとうございます。
これからもよろしければ本作品をよろしくお願いします。
また、『ブックマーク』と『いいね』と『レビュー』をよろしくです。
気に入った! もっと読みたい! と思いましたら評価してください。
下の ☆☆☆☆☆ ⇒ ★★★★★ で評価できます。最小★1から最大★5です。
『★★★★★』なら更にやる気が出ます!