97.イベント準備 後半
ドライゲン探索も五日目に入った。
依然として手がかりは見つけられていない。
本当にカツラがあるのかも疑わしい。
カゲルギ=テイルズのキャラすら断片的な噂もない。
明後日からイベントが、本当に開催されるかも怪しく感じられてきた。
木村たち全員の思いとしては、「開催されないならそれに越したことはない」で一致している。
だが、どうせイベントは発生する。
発生するなら事前に情報を集めて、対策なり心の準備をしたい。
五日目は朝から城の中に潜入し、情報を集めるつもりである。
昨日は姿が兵士に露見してしまったが、あれはあくまでも例外とするべきとした。
警備こそ厳重だが、堅固なのは外側に対するものだ。内側の警備はそこまで厳しくないとみて木村たちの行動は開始された。
「帝都の城もすごかったけど、こっちの城もまた……」
続く言葉は出てこない。
王都でも城を見たが、帝国のものとは趣が異なる。
他の地域でも城をいくつか見て回ったが、地域によって印象が違う。
それでもやはり帝都、王都、それに此度のドライゲンの城はトップスリーに君臨する。
帝都の城は、都の中でも高い地にありそこから帝都を見下ろすものだった。
逆に都からも城を見上げるべき象徴として築かれていた。
どちらも竜の被害がよく見下ろせたし、見上げることができた。
権威の象徴故に、もしも陥落すれば悲惨なことになるという模範でもあった。
王国の城は広い王都の中心地として安定感を示すものだった。
東西南北を都に囲まれているが、あまり堅牢という感覚を木村は抱かなかった。
史実として、王都が戦地の中心になったことがないという事実が示している。あそこは攻められれば弱いと木村は見ている。
おそらく都の周辺に砦を築きそこが実質的な防衛戦になっているのだろう。
実際のところは魔法により王国を監視し、すぐに制圧できる態勢が整えられているので弱いわけではない。
今回のドライゲンのワイバーン城は、高さだけなら一番だ。
城というより、もはや塔のような印象すらある。
帝都と王都の城が敬うべき存在を建造物から示すものであるのに対し、こちらの城は従属すべき相手は誰かを示しているように思える。
外壁のあちらこちらに扉が付けられており、有事の際は扉が開き飛龍部隊が出るらしい。
西にある王国への防波堤としての役割がドライゲンにあるため、王都や帝都よりも実戦としての機能が充実している。
灯台もと暗しとはならず、ワイバーン城は遠方だけでなく、すぐ足下の都も監視している。
異変があればすぐさま飛龍が飛び立つことになるだろう。
監視塔とも呼べるワイバーン城にも欠点がある。
飛龍は城の中を自由には飛べないということだ。
「順調だね」
木村たちはすでに城の中に潜入している。
防壁に魔法もかけられていたが、ウィルが一分足らずで解読し、防壁を消し、また張り直した。
結界という種類の魔法で使える人間はかなり珍しいと聞く。最初のイベントの時も竜の扉に封をしたのもこの類いのようだ。
城の中で二手に分かれたが、問題なく調査できている。
内部も吹き抜けのような作りがあった。飛龍が城の内部を移動できるようにするためだろう。
城の内部は落ち着いている。
平時だからだろうが、木村には街の中よりも緊張感が薄く感じられた。
「おもしろくないですね」
言葉どおりモルモーがつまらなさそうである。
ここ数日、彼女は調査という体で、街をぶらつき食べ物を漁っている。
観光9:調査1の割合だった。城の内部では観光要素が消えるので彼女にとっての楽しみはゼロだ。
「先ほどから歩き回っているだけなんですけど、これで良いんでしょうか?」
「近くにあればたぶん気づくでしょう。気づかない程度のものなら気にしなくても良いと思われます」
モルモーに魔力センサーはないが、別の方法で異変を察知している。
シエイは魔力センサーで感知しているようだが報告はない。
ただただ廊下を歩くだけだ。
ときどき見回りの兵士がいるが、まるでこちらに気づく様子はない。
木村たちは上に上にと移動していく。
途中でウィルやフルゴウルとも合流し、状況を報告し合った。
メッセの伝達魔法は感受される危険があるため、城の内部では使っていない。
「気づいているかな?」
「…………気づく? 何にです?」
木村は自分が問われていると理解するのに時間がかかった。
そして、特に何も気づく点はないので聞き返す。
「潜入がばれているよ」
「えっ? でも、さっきの兵士はそんな素振りを見せませんでしたよ」
意外な言葉に木村は驚いた。
先ほど兵士とすれ違ったが、ばれている雰囲気はなかった。
どうせ何も異常がないとわかっている様子で兵士は歩いていた――少なくとも木村にはそう見えた。
「先ほどの彼は何も聞かされていないだろうね。潜入を知らされているのは一部だけだ。ところどころでその痕跡が見られる」
「痕跡ですか」
木村はそのような痕跡に気づかなかった。
モルモーたちと本当にただただ歩いているだけだ。
「罠でしょうか? 退いておきますか?」
「罠とも言えるが、攻撃的なものではない。接触を図ろうとしている。私は興味が湧いた。会ってみたいね」
どのような興味なのか木村には推測しかねる。
フルゴウルは笑顔のままだが、いつもよりも自然に見えた。
一方のモルモーは完全に飽きている。
合流してウィルがいるので彼女は完全におまけだ。
帰って休みたいという雰囲気を顔や体から隠すことなく漂わせていた。
「……あれ?」
やる気のないモルモーの雰囲気が急に変わった。
木村たちも彼女を見た。
「いますね」
「いる? カツラですか?」
「いえ、カツラではなく。シエイは気づきませんか?」
「何にでしょうか?」
シエイが聞き返す。
フルゴウルもモルモーも「何に」を省いて尋ねてくる。
「昨日の例外がいます」
「グランドさんがここにいるんですか」
「ええ。上の階にいますね」
全員が上を見た。
フルゴウルは何かに気づいたようだが、ウィルとシエイは気づいていない。
「わかりませんね。特殊な神気はありませんよ」
「魔力からだけだと有象無象と同じなので難しいでしょう」
シエイもわからないと無言で示した。
気づいている様子の人間に尋ねた方が良いだろう。
「フルゴウルさんは?」
「わかったよ。罠に嵌めた人間も一緒だろうね。行ってみよう」
罠があるかもしれないと木村たちは注意深く進んで行く。
上のフロアに到着し、他の部屋の前に兵士が立っている中で、唯一扉の開かれた部屋があった。
「その部屋だね」
フルゴウルも扉の開いた部屋を示した。
「罠はないよ」と続ける。ウィルたちも罠の存在を否定する。
「行こう」
部屋は王国で見たような会議室だった。
大きめの長方形型のテーブルで、長い一辺に男が一人で座っていた。
彼の背後には数人の護衛が立っている。その中に昨日見たグランドの姿もある。
「陛下。お見えになりました」
陛下と呼ばれた男が小さく首を動かして立ち上がった。
背は高い。グランドよりもなお高く、その動作には無駄がない。身なりも最低限の装飾のみだ。
彼は木村たちの姿は見えていないはずだが、まるで見えているんじゃないかと思うほど堂々と一礼した。
「余が新ナギカケ帝国初代国王――アルマーク一世である。まずは遠方からの来訪に厚く感謝する。ささやかながら諸君らと話をするため、歓談の席を用意させていただいた。どうかおかけ頂きたい。数は五ないしは六ということで、六ほど用意させて頂いたが、足りなければ申し付けてくれ。すぐに用意させよう」
アルマーク一世が、彼と対する一辺に置かれている椅子を示した。
ここまでくれば罠ということはない。求めているのは対話。情報だろう。
「どうしようか?」
「礼には礼で応えるべきだろうな」
「同感だね。侵入に対して、このように遇されれば受ける他あるまい」
おっさんとフルゴウルは座るべきと言う。
木村にはよくわからない価値観だ。
他はどちらでも良さそうである。
木村としては初志貫徹で無言素通りが希望だが、多数決で負けている。
それに方向転換はよくあることなので、曲げられない気持ちが強いわけでもない。
「じゃあ、話をしようか」
「わかりました。姿くらましを解除します」
ウィルが姿くらましを解除したのが、王の後ろに立つ兵士達の反応でわかった。
王の反応は木村では読めない。驚く様子はない。驚かないように無理をしている様子も見られない。
「非礼な侵入にもかかわらず、このような席を設けていただき感謝する。席は六で大丈夫だ」
フルゴウルの返礼に王も頷き返した。
そして、「どうぞかけてくれ」と席を手で示す。
フルゴウルが真ん中で王と対するかと思いきや、彼女は端に座った。
フルゴウル、ウィル、おっさん、木村、シエイ、モルモーという順でかけた。
席にかければ、待っていたかのように飲みものが運ばれてくる。
飲みものの入った陶器は無骨と評するほどでもないが、王の席に出されるとは思えないほど質素な物だった。
この部屋にも余計な装飾がなく、機能性を重視しているように思える。
木村たちがフルゴウルから順に自己紹介をする。
この流れは木村も慣れている。今回は覚える名前が一つだけなので助かる。間違える心配がない。
逆に、彼らは一度しか木村たちの名前を聞いていないはずだが間違えられたことがない。
名前と顔を瞬時に覚えるのは偉くなるための条件なのかも知れない。
「記憶は忘却させたはずですが、どうしてここに?」
意外なことに会話の一番槍はモルモーである。
彼女はアルマーク一世を無視して、後ろに立っていたグランドに問いかけた。
「答えよ」
アルマーク一世もグランドに返答を促した。
グランドも返事をして、口を開く。
「小官は完全にはあなた方の顔を覚えておりません。誰かに会って、何か会話をしたようなという不鮮明な記憶があるだけであります」
「そこです。私は、あの時間に関わる全てを忘却にかけたはずです」
「小官は昔から魔法に対する抵抗があります。忘却の魔法が完全にかからなかったのもそのあたりが原因かと思われます」
モルモーは答えを聞いて、「そうでしたか」と興味をなくした。
ぼそりと「次は一日単位で消そう」と聞こえたが、木村は聞かなかったことにする。
彼女はそれ以降は口を開かず、お茶を飲むだけである。
モルモーとグランドの会話を聞いていて、木村はふと疑問が浮かんだ。
グランドは昨日の会話の内容も覚えていないようである。
「グランドさんは記憶が曖昧なんですよね。会話の内容も曖昧なら、今日、僕たちがここを調査するという話も覚えていないはず」
グランドは「そのとおりであります」と返答した。
その答えを聞いて、木村はますます疑問が募る。
「陛下はどうやって僕たちがここに来ることを察知したんでしょうか?」
どういう経緯でこのお茶会が開かれるに至ったかが木村は気になった。
グランドが記憶も曖昧な状態で発見されたとしても、ここに立つに至る流れが不明である。
「情報をつなぎ合わせた結果だ。諸君らがドライゲンの調査を開始したのは四日前、ハノス地区。二日目から二手に分かれ、フルーフ、カラダン、ワースリアー、ヘンゲンと昨日までに調査して回った。違うか?」
「……あってます」
木村は頭の中で地図を開きながら、アルマークの告げた地区を塗りつぶしていく。
最後に残ったのは――、
「で、あれば今日は余の居城であろう」
得意げな表情もせず、淡々と答えていく。
木村はすごいと思いつつも、疑問がまだ残る。
「どうやって僕たちがそこを回ったとわかったんですか? うまく隠れながら調査していたつもりでしたが」
ウィルの隠蔽はほぼ完璧だった。
一般人のような竜とグランド以外からはまったく気づかれてなかったはずである。
「隠れる魔法に関しては完璧だ。ぜひ余の兵士たちにも魔法構成をご教示頂きたい。しかしながら、魔法は諸君らの姿を見えなくするだけ。行動の結果は残る。まず一日目、ハノス地区はブルートンの屋台。ここから果物をいくつか抜き取ったはずだ。二日目はフルーフ地区にて同様の被害報告があがっている。不思議なことに売った記憶がないものも、金銭だけがおかれて消えるという話が出てきた。調べれば調べるほど異常は出てくる」
木村も記憶にある。
店の名前は記憶にないが、果物をもらった。
次の話でも出るが、お金は払っているので大きな問題にならないと思ったがよくなかったようだ。
「……えっと、そんな些細なことで推測を?」
それらのことが繋がればわかるかもしれない。
しかし、一つ一つはあまりにも小さなことだ。帝国領の広大さを考えれば、些事に過ぎる。
でかい図体の割に細かい性格なのかと木村は考えた。
「いいや、これは後からわかったことだ。ここまでなら、変わったこそ泥がいるで済んだ。決定的なのは二日目の午後だ。カラダン地区で我々の要監視対象と接触した。そして、同地区でもこそ泥の被害が報告された。ここで何者かの存在の重要性が大きく上がった。余に情報が上がったのもこの段階だ。ここから一日目、二日目の被害報告の審査と再調査に戻ったということになる」
二日目にあった出来事を木村は思い出した。
すぐに記憶にヒットする。一般人らしき竜に会った日だ。
あの竜は帝国から監視を受けていて、あの竜の行動で木村たちもバレたらしい。
「三日目のワースリアーにおいても同様の異常が確認された。接触は控え監視のみを強化したが、姿をとらえることはできなかった。ところが四日目に別の異常が発見された」
「グランドさんですか」
「さよう。彼が諸君らと接触したと推測された。同時に、彼には取り沙汰されてない力があり、その力が諸君らを発見することができるとわかった。埋もれる力を見つけていただき感謝する」
木村がウィルやフルゴウルをセンサーとして使うように、アルマークもグランドをセンサーとして使った。
グランドが都の見回り組から一転して、一時的かもしれないが王のお側付きに異例の昇格を果たした訳だ。
「そして今日――城に来ることは予測できた。諸君らの所属と用件は余としても気になるところである。グランドも殺されておらず、話もできそうなのでこのような席を設けたというわけだ」
「城の結界や兵の配置が弄られていたのはそれでかな?」
「いかにも」
「……どういうことです?」
フルゴウルの指摘にアルマークは一言で肯定した。
話がそのまま終わりそうだったので、どういうことなのかを聞けるうちに木村は尋ねておく。
「城の結界が弱すぎたね。街の中でもアレより強い結界はあった。強度を犠牲にして、結界への干渉を探知しやすいモノに変更したのだろう。ウィルくんがあっさり解いたが、あのとき私たちの潜入はすでに発覚していたわけだ」
「ああ、道理で」
ウィルも納得した様子だった。
どうせ破られる結界なら、破られたことを知らせるように細工するべきということか。
「兵士の配置は緩くしてあったね。上に来やすいようにかな」
「諸君らが何を探しているかわからなかった。可能な限り兵との接触を避けるべきとした」
スムーズに城の中を移動できたのもこのあたりからだろう。
都よりも雰囲気が穏やかに感じたのも、単純に兵士の数が減らされていたからというわけだ。
「さて、それでは今度はこちらが聞かせてもらいたい。ドライゲンを探っている理由は何故か?」
ようやく本題である。
アルマーク一世が木村に話を促した。
なお、彼は半年ほど前まで帝国の第二王子だった。
紆余曲折あって、帝国は新帝国へと、あってないような変化を遂げている。
「実は――」
木村はここでいったん言葉を止めた。
躊躇いによるものである。この先を口にしてもいいものか逡巡があった。
「カツラを探しているんです」
優に二拍をおいてようやく木村は口に出した。
その後はスムーズだ。堰を切ったように口から言葉が出てくる。
「そのカツラがこのドライゲンに、」
「待て」
流れ出ようとした言葉はアルマークに止められた。
木村は言葉を止められやや不満だった。
「カツラとは何を暗喩している? 王冠やティアラに属するものか? それともまったく別の何かか?」
「いえ、カツラはカツラです。頭にかぶるカツラですね。髪が付いてるやつです。どちらかと言えば王冠に属するかもしれません」
アルマークがわずかに面食らった表情を見せた。
彼の心からの表情をわずかに垣間見ることができて、木村もちょっぴり満足している。
木村は事情を話す。
今回は事情説明はないと思っていたのだが、やはり説明する必要になった。
しかし、真剣に話せば話すほど、内容が内容だけにふざけているように感じてきてしまう。
――カツラがひとりでに動き出して悪さをします。
これを真に受けろと言うほうがおかしい。
話しているうちに木村は今回の話が他人事になっていくのを感じた。
仲間内で共有していると木村たちの問題だが、外に話して巻き込むほど問題意識が薄れていく。
これまでも何度か味わった感覚だ。
問題は、関わる人が増えれば増えるほど責任が分散され、責任意識もまた希薄になるのかもしれない。
話を聞く帝国の兵士達は徐々に緊張を増しているが、アルマークは心なしか楽しげに話を聞いているように見えた。
木村たちの陣営も顔色は様々だ。戦闘がなく安堵している者、相手の表情を読み取ろうとしている者、何を考えてるのかさっぱりわからない者、お茶をおいしそうに飲む者。
木村はアルマークと話す自分をどこか高いところから見下ろしているような感覚を抱いた。
自分と同じ姿の人間が、一国の王とまるで対等かのごとく話をしている。
木村は自分自身すらも他人事になりつつあった。
事情説明を終えると、フルゴウルやウィルが具体的にどうカツラを探すかや異常に対処するかを話し始める。
いよいよ木村の出番はなくなりつつあった。
最終的にアルマークたちも帝都の全面調査をするということで話がまとまる。
同時にインシデントの際の行動パターンもいくつか出された。
良い形になってきつつある。素人目でも話は建設的に進んでいる。
だが、木村はどこか落ち着かない。どの調査も対策パターンもうまくいく気がしない。
うまくいきそうになればなるほど不安が募っていく。
どこかからアコニトの笑い声が聞こえた気がした。もちろん幻聴だ。彼女はカクレガにいるのだから。
もしもアコニトがここにいたら何と言うだろうか。
きっと彼女は、木村を会話する集団から距離を取らせタバコを勧めてくる。
そして煙を深く吐き出して彼らに指をさす。
「どうせ徒労に終わるのに無駄な時間をご苦労さん」
彼らの失敗を願っているかのように、諦めを隠し味程度に滲ませて笑うだろう。
木村は自らがアコニトに似てきている感覚があった。彼女の言動をトレースできているのもその証だろう。
彼女はもしかしてずっとこんな気持ちで今まで同行してきたのだろうか。
とても嫌な感覚だった。
万事うまくいって欲しいと願いつつも、失敗して絶望する姿もまた見てみたいと願っている。
両者とも嘘偽りのない木村の気持ちだ。相反する願いではあるが共通点が一つある。
どちらに転んでも木村は彼らを見るだけで同じ気持ちを共有できない。
ただそこにいて何もせずぼんやりと立っている。
時は過ぎていく。
長い話し合いもやがて終わり、塔の上から行動を見守る。
けっきょくこの日は何も得ることはなかった。




