102. 遮断
「っ、で、出来たっ!」
砂の城を作り始めて30分。とうとう小さなお城、(といっても小さな民家のようにしか見えないが)建物と呼べるものが出来上がる。
「ま、まさか、本当に出来るとは思わなかったよ!」
碧斗は一種の感動を覚えながら、目の前の人1人入るには十分な大きさの建造物を眺める。砂のお城、と言うだけあり見た目は砂で出来てはいるが、土台は砂利を連結させて形を変形させているので、普通の砂の城とはかけ離れたものだろう。
「相原さんっ!出来たよー!」
「凄い、」
美里の表情は、本当に驚いている様子が見て取れたが、言葉自体にはそれを感じなかった。それはそうである。2人で制作している間、美里はずっとそれを見ていたのだ。制作工程を知っている彼女には、今更感があるだろう。
「えへへ、」
だが、そんな美里の率直な感想に、沙耶は照れ笑いを浮かべる。その隣で、碧斗は微笑んで口を開いた。
「その、相原さんもありがとう」
「え?」
突然放たれた感謝の言葉に、動揺する美里。
「ずっと、見守ってくれてたでしょ?」
「それはあんた達が私の目の前でやってるからでしょ。見たくなくても目に入ってくるんだから、当たり前」
「あ、そ、そっか。それもそうだね」
ため息を吐く美里に、碧斗は苦笑いを浮かべる。すると、沙耶は美里に駆け寄り、手を引く。
「あ、相原さん!中、入ってみない、?」
「え、いや、私は、、、はぁ。分かった。中はどんな風になってるのか、見せてくれる?」
やめておくと言いかけて、言い換える美里。それに沙耶は笑顔を浮かべ案内する。正直、碧斗は周りから集めた砂を土台や周りにペタペタとくっつけるだけの作業だったため、ほとんど沙耶が作ったと言っても過言ではないだろう。最初は泳げない美里や碧斗への配慮のために始めたお城作りだったのだが、沙耶が1番本気になってしまったようだ。だからこそ、1番見てもらいたいと思うのは当然の事だ。
そんな事を思いながら、碧斗は改めて感じる。前に、奈帆に襲われた時に沙耶の能力でかまくらの様なものを作り上げていたが、その時よりも一回り二回り大きなものを前にして、脳内で呟く。
ー随分と能力の腕が上がってきてるみたいだな。いや、そもそも、能力自体が強化されてる、、と考えた方が妥当だろうか。どちらにせよ、水篠さんが成長していることには変わりないー
沙耶の成長を前に、それなのに自分は、と。劣等感を感じると同時に、不安がよぎる。沙耶は、無理をしているのでは無いかと。
「ど、どう、かな?」
そんな事を考えている間に、どうやら美里を上手いこと誘導させたようで、城の中に足を踏み入れる。
「あ、でも凄い。ちゃんとしっかりしてる、、素敵な部屋、」
沙耶にしか聞こえないくらいの声で美里は呟く。それを聞き逃さなかった沙耶は、思わず笑顔が溢れる。
「っ!ありがとう!その、、相原さんにはいつも色々してもらっちゃってるから、、その、」
「え、色々?そんな事した記憶はないけど」
美里は心の底から覚えがない様子で、首を傾げる。それに、沙耶は慌てて首を振る。
「な、何言ってるの、、相原さんがいなかったら、私達今、ここにいなかったかも、しれないんだよ?倉庫に案内してくれたり、、ご飯も持ってきてくれて、」
「あ」
沙耶の言葉に、やっとその事を思い出した美里は声を漏らす。
「だからっ、その、少しでも、、楽しんで、ほしくて、」
モジモジと俯きながら感情を伝える沙耶に、美里は息を吐く。だが、その顔はいつもとは違って、どこか微笑んで見えた。
「ありがとう。でも、別にそんな事しなくていいから。私はそういうつもりで助けたわけじゃないし、それにーー」
「俺からも」
「え?」
「俺からも、、ありがとう。本当に、助かったし、なりよりも嬉しかった。俺は、大した事は出来ないけど、、今日くらいは、この城のお姫様になってもいいんじゃないかな」
「は、何それキモいんだけど」
「う、」
やはり、これはイケメンに限るってやつだった様だ。なんだかいい感じの言葉が浮かんだため、そのまま口に出してしまった様だ。額からは汗が噴き出し、とてつもない後悔が碧斗を襲う。そんな今の現状に焦っていると、沙耶も同じく笑いかける。
「そうそう!伊賀橋君の言う通りだよっ!今日くらいは、自分の好きなこと、して欲しいな、」
沙耶の笑顔に、美里は小さく「それなら帰りたいんだけど」と呟くと、それと同時に背後から声をかけられる。
「おーい!碧斗君と沙耶ちゃん!それから相原さんも!海に空気が抜けたビーチボールみたいなのがあったから、みんなでバレーやらない?」
またもや泳げない2人への気遣いだろう。樹音はそう手を振りながら提案し、その後ろでは大翔が口でそれを膨らませている。自分への優しい気遣いに、またもや目の奥が熱くなるがしかし。そのピックアップは間違いだろう。
そう、泳げない碧斗と美里の2人は、運動神経が皆無なため、勿論ビーチバレーもNGである。そんな事を内心思いながら、美里に目をやると、案の定同じく困っている様子だった。対する沙耶は
「っ!うん!やろっ」
ーやっぱりかー
冷や汗混じりに、碧斗は心中で思う。だが、その気にさせてしまっても良くない。そう感じた碧斗は、話が進むより前に小声で沙耶に耳打ちする。
「あの、俺ちょっと、バレー全然出来なくて、パスさせてもらーー」
「あ、そうだよね」
沙耶がハッと気づき呟く。それに碧斗は、分かってくれたかと、笑みを浮かべる。
「そうなんだよね、、すまないがそういう事だから、みんなでーー」
「大丈夫っ、私も全然出来ないからっ!」
ーいやそういう話ではないだろう!?ー
喉まで出かかったツッコミを、それより前に飲み込む。そんな碧斗を差し置いて、樹音の方へとパタパタと向かう沙耶。どうやら、俺に人権はないらしい。まあ、随分と前から知っていたことだが。
「はぁ、ほんっと幼稚。現在自分達がどんな状況に置かれてるか分かってるの?」
「...」
本当はそれを強く言いたい気分なのだろう。だが、あえて皆に聞こえる声では言わなかった。それが空気を悪くするからか、これが小言だからか、真相は分からなかったが、今まで口にしなかった事を考えると、周りを配慮していたからなのかもしれない。そんな、碧斗にしか聞こえないような声に、答えていいのか少し悩んだのち呟く。
「確かに俺もそう思う。グラムさんの負担になるだけだし、今の俺たちには、こんな事する必要もないかもしれない。でも、こうしてみんなで打ち解けないと、戦闘面でも意思疎通が疎かになるかもしれないから」
碧斗の言葉に、美里は何を言うでもなく唇を噛む。確かに、スポーツの意思疎通は、これからの戦闘にも共通するものがあるだろう。だが、と。碧斗はすれ違いざまに美里に告げる。
「でも、無理にバレーする必要は無いと思うよ。バレーだけで、そんな大きな違いが出るとは思えないし、相原さんはそんな事思ってたのにも関わらず今日来てくれただけでも、俺は十分だと思う」
それだけ言うと、何歩か進んだのち振り返って
「もし言いづらかったら、俺も一緒に参加しないようにするから」
と告げる。が
「いい」
俯きながら短く返す美里に、碧斗は目を見開く。
「別に、、今日来たのは無理にだし、何も言わなかったのは呆れて言葉も出なかっただけだから。だから、、私のわがままに、あんたを巻き込むつもりないし、楽しんできて」
目を合わせずに、美里はそれだけ言うと、沙耶の作った城の方へと戻る。その後ろ姿に、碧斗はただただ表情を曇らすのだった。
☆
「それじゃあ、2対2のダブルスにしよっか!」
「えっ、、えと、あ、相原さんは、?」
「ちょっと疲れちゃったから、見てるって」
事前にこの事を耳打ちして伝えておいた樹音が提案した事により、沙耶が不安そうに碧斗に詰め寄る。それに優しく伝えると、大翔がため息を吐く。
「まぁーた高慢ちきなわがままが始まったな。まっ、俺らは気にせずバレーやろうぜ!」
嫌味ったらしく言い放つ大翔に振り返った皆は、無言で、頷く事しか出来なかった。
「...ダブルス、、とは言ったが、、これはおかしいでしょ!?」
ネットは無いため、地面に足でコートを描き、樹音と大翔に対面する碧斗は声を荒げた。そう、向こうに大翔と樹音。即ち、こちらのチームは碧斗と沙耶。という事になる。
「仕方ないよ。くじで決めた事なんだから」
笑って樹音が言い放つ。どうしてくじなんかで決めてしまったのだろうか。それよりもまず、誰がそんな提案をしたんだ。と、碧斗は脳内で言い放ち樹音を睨む。そんな姿に、あははと冷や汗混じりに笑う樹音に流されて、碧斗は渋々位置につく。
「それじゃあ、いくよー!」
樹音の合図と共に、手に持ったボールを投げて跳躍する。その落下するボールと樹音が重なったその瞬間。先程まで向こう側にあったボールが、一瞬で目の前に迫る。
ーなっ!?ジャッ、ジャンプサーブッ!?ー
運動神経が無い碧斗は、脳では理解出来たものの、体が反射的に動こうとしない。
ーだ、駄目だ。やっぱ編成が間違ってたんだー
向かってくるボールがスローモーションに見えながら、このチーム分けに文句を垂れる。が、刹那。
「んっ!」
沙耶が碧斗の目の前に割って入り、左手首の関節でこちらに向かってきたボールを弾き、その勢いによって向こうサイドに飛んでいく。
「おっ」
「なっ、クソっ!」
恐らく、向こうも予想外だったのだろう。返されると思いもしなかった2人は、手前に落とされたボールに慌てて向かうがしかし、地に着くのを見届けるかたちとなった。
「やっ、やった!返せたよっ、伊賀橋君!」
「え、す、凄いね!?」
その意外過ぎる沙耶の動きを目の当たりにして、驚愕により目を瞬かせながら碧斗は素直に尊敬を示す。まぐれだろうか。いや、そうだろう。と、そう思ったが、しかし。
「とっ!」
2回目も、サーブをレシーブで受ける。と、言う以前に、戦力にならない碧斗が居るのにも関わらず、何回かラリーが続いているのだ。
「え、う、嘘だろ、、さ、さっき、全然出来ないって、、」
「あ、うん!そう思ってたんだけど、意外に出来そう!多分、高校受験の時期に走って学校行ってたからかな?その時に少しは体力付いたのかもっ!」
「なっ!?そ、そう、だったんだ。それは、よ、良かった、」
確かに、どのスポーツにも体力勝負な部分はあるとは思うが、今の動きとは関係は無いだろう。そう沙耶に貼り付けた笑顔を送りながら、碧斗は焦りを覚える。
ーマズい、、完全に騙されたー
唯一バレーが出来ない人間になってしまった碧斗は、その後も沙耶の足を引っ張ってしまうのでは無いかと怯えながら試合を進行し、数十分後に終了を迎えた。
「ふぅーっ!楽しかったね!」
「やっぱビーチボールは扱いがムズイな。力加減が分からねぇ」
「それでいっぱいアウトになってたもんねっ!」
樹音と大翔、沙耶が口々に感想を交わす中、やっとの思いで終わりを迎えたビーチバレーに、安堵する碧斗だった。
「でもやっぱりみんな上手いねっ!ボロ負けしちゃった、、ごめんね、伊賀橋君。私、まだまだだなぁ」
「な、何を言ってるんだ、負けた理由は明らかに俺だろ」
沙耶の驚くべき発言に、真剣に返す碧斗。なんだか、とても罪悪感を覚える。だが、もう終わった試合だ。と、そう思ったのだが。
「じゃっ!メンバー入れ変えて2回戦行こっか」
「っっ!?」
樹音の言葉に、驚愕と絶望を感じながら、勢い良く振り返る碧斗。聞き間違いだと思いたかったが、どうやら自身の耳に異常は無さそうだった。何度も抜け出そうと試みたものの、樹音のリーダー的な話術と誘導によって、結局流されてしまう碧斗だった。
☆
「そろそろ帰ろっか。暗くなっても困るしね」
あれから、メンバーをローテーションして続けること数時間。日が落ちてきたのを目の当たりにした樹音は、キリの良いタイミングでそう促した。
「おいおい、樹音勝ち逃げか?次は絶対俺が勝ってやる」
「おっ、言ったなぁ!それじゃあ、また別の日にやろっか」
「フッ、望むところだ。精々、今日だけでも俺に勝った事を喜ぶんだな」
「楽しかったね!伊賀橋君!」
大翔と樹音が会話を交わす後ろで、沙耶が碧斗に笑いかける。後半はほとんど樹音と大翔の戦いになっていた。更には沙耶の秘められた才能に驚愕しては、自分の運動神経の無さに呆れた。だが、と。碧斗は思い返しながら荒い息遣いを整えるべく、一度深呼吸をしたのち、小さく微笑む。
「ま、まあ、楽しくはあった、かな」
碧斗が目線を逸らして、照れながら小さくぼやく。その姿に、沙耶は満面の笑みを浮かべると、辺りを見渡す。
「そ、そういえば、、相原さんは、?」
「あれっ、いつの間に」
最初の頃は美里もバレーを遠くから見物していたようだったが、知らぬ間に姿が消えていた。沙耶の呟きにより、樹音と大翔もそれに反応して周りを見回す、と。
「はぁ、あんた達、、まだやってたの?」
遠くからその張本人が現れる。いつもの服装に戻っていた事を考えると、恐らく着替えをしていたのだろう。
「あ、そっちにいたんだ。ごめんね、長く遊んじゃって」
「もっと、相原さんと遊べるものをやった方が良かったよね、、ごめん」
「はっ。どーせ、何提案してもやりゃあしねーよ」
碧斗と樹音が表情を曇らせると、大翔が鼻で笑う。それに、美里は唇を噛んで視線を逸らした後、息を吐くと同時に問う。
「それで?そんな事より、帰りどうするの?まさか何も考えてないってわけじゃ、、、って、ん。考えてなかったみたいね」
美里は言い終わるより前に、皆の表情から読み取り、そう呆れたように漏らす。
「そ、そっか。そういえば地図無かったんだ、」
「おい、どーすんだ!?」
「ど、どうしよ、、伊賀橋君、地図、、まだ覚えてる、?」
樹音が今更とも言える事を思い出すと、大翔と沙耶は焦りを見せる。それに、碧斗はやれやれと息を吐いて思考を巡らす。と、沈んでいく太陽を眺めたのち、あっと何かを思い立つと、優しく言い放つ。
「とりあえず、ここを少し行った先からは大通りに出れる筈だから、そこから道なりに行けばグラムさんの家の方に行けると思うよ」
「ほ、ほんとっ!?」
「そうなんだ、流石だね碧斗君。ほんと、、助かるよ。ありがとう」
「大通りなら迷う事もねぇって事か!やるな碧斗!」
それぞれが碧斗の提案に表情を明るくする。だが、対する美里は訝しげに疑問を投げかける。
「でも、大通りなんて使ったら、それこそ場所バラす様なものだと思うけど」
「あ、それなら大丈夫。日が沈み始めてるって事は、そろそろ夕飯の時間だと思うから、その間に急いで帰れば会う事は無いと思うよ」
「そっか、もうすぐ夕飯だね!」
「やっぱ碧斗すげぇな!流石だわ!」
碧斗の、先まで考えての発言に、皆は称賛する。そんな光景を見ながら、どこか寂しそうな、微笑む様な表情を浮かべて目を逸らす美里。その彼女の様子に気づいた碧斗だったが、かける言葉が見つからずに口を噤んだ。
その後、夕日の位置で時間を予想した碧斗は、改めて口を開く。
「そろそろ、大丈夫そうかな。それじゃあまずは、数人で様子を見に行こうか」
「「うん!」」「おう!」
着替えを終えた4人は、美里を含めて碧斗に賛同する。今までマーストの腕時計を頼りに時間を把握していたのだが、現在は浜辺であるのも相まって、空の色でしか時間の予想が出来ないでいた。その為、先に数名が確認に行った方が得策だと考えた碧斗は、そう皆に促す。すると
「それじゃあ僕が行くよ。能力的にも、直ぐに対抗出来た方がいいだろうし」
「それなら俺もだな!」
樹音が言うと、それに続いて大翔も前に一歩踏み出し言い出す。だが、と。碧斗が割って入る。
「でも、待ってる側にも攻撃系の能力の人がいた方がいいと思う」
「あ?俺は待ってろって事か?」
「申し訳ないけど」
悔しそうに呟く大翔に、苦笑いで謝罪する碧斗。と、それを言い終わったのち、碧斗はハッと目を見開き付け足す。
「そうだな、それじゃあ樹音君と相原さん。それから俺が先に行ってくる。だから、水篠さんと大翔君は戻るまで見張りをお願い」
碧斗の言葉に、美里は「えっ」と声を漏らし、大翔は負に落ちない様子ではあったものの、なんとか押し通す。
「それで?なんで私なわけ?」
待ってる組に手を振った後、美里が小声で文句を垂れる。
「ごめん、急に。でも、このメンバーが1番かなって思って」
碧斗の曖昧な返しに美里は首を傾げたが、どうやら樹音は理解した様子で、小さく微笑んだ。
「ま、本当は俺が来るべきじゃ無いんだけどな」
「でも、碧斗君が来てくれないと場所分かんないよ」
碧斗が自虐的な笑みを浮かべると、樹音が笑って告げる。すると、それと同時に大通りが見え始め、碧斗は声を上げる。
「それもそうだけどな。あ、とか言ってる間に、大通りが見えーーっっ!?」
皆に状況を告げるより前に、碧斗は目を剥き皆の手を引いて近くの木陰に身を潜める。
「ど、どうしたの?」
「何?」
不思議そうに問う2人に、碧斗は冷や汗を流しながら頭を押さえる。
「あ、ああ、うそだろ、?なんで、なんでだ、?一体どうして、?一体どこで?いつからだ?」
「大丈夫!?碧斗君!」
その異常な様子に、樹音は思わず詰め寄る。
すると、碧斗は唇を震わせ、震える指先でそれを指し示す。
「え、何があるの、?」
樹音が呟きながら身を乗り出すと、続いて美里も乗り出す。が、刹那。
「「っ!?」」
碧斗と同じく「それ」を見たようで、冷や汗が頰を伝う。
「嘘、でしょ」
呟く美里の視線の先。
そこには、大通りを十数人という数で探索する、"騎士"の姿があった。そう、その騎士の格好は忘れる筈もない。
王城に居た時、マーストが身につけていたものと、同じ、それだった。




