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天命麻雀  作者: 西塚真央
1/6

現実

 この物語の8割ほどはフィクションです。

実際の団体と関係ない所は関係ありません。


「00のタグはあるのに登場してない」というご意見はもっともです。

構想自体は出来上がってますのであとは書くだけ。

そのうち登場しますので、長い目で見てやってください。


麻雀を題材にした小説ではありますが、私自身そこまで麻雀に精通しているわけではございません。

お見苦しい点はあると思いますが、ご容赦よろしくお願いいたします。

「・・・はあ。」

午後10時30分 ヨレヨレのスーツに身を包んだ一人の男がある建物から出てくる。

「護城市役所」 そう、彼は公務員であった。

西塚真中

現在22歳の彼は、大学を卒業し、今年の春から念願だった公務員として働くことになった。


観光資源の発展!地域の活性化!来るオリンピック特需に向けての雇用対策!


そういった数々の己が成し得たい理想を胸にこの世界に飛び込んだ真中だったが、現実はそれとはかけ離れたものであった。


 まず、自分が志望した部署と全く関係のない「林業」を担当する部署に配属される。

前提として専門的な知識が必要なこの部署に配属された専門知識など全く持たない真中を待っていたのは、前任者の怠惰により大量に残された昨年度分の事業の後処理であった。

 今年度から新たに加わる「森林環境譲与税」、「林地台帳の公表」、「森林経営管理制度」といった制度。

本来なら数年前から情報を集め、大まかな業務の流れ、マニュアルが出来ていなければならない。・・・が、


「何も知らないから自分で調べてやって。」

前任者から受けたのはこの言葉のみ!


 通常、公務員の終業時刻は午後5時15分。

しかし、前年度の残務、今年度の既存の業務の手続き、新制度の情報収集と計画の策定を新卒一人でこなさねばならない真中はそんな時間に仕事を終われるはずもなく・・・


毎日が起床、出勤、業務、帰宅、入浴、就寝という生活。


虚無!虚無!虚無!


実際、どんなに激務でもそれに文句ひとつ言わない者もいる。

しかし、そこには自分の家族のため、自分の夢の実現のためといった「やりがい」が存在する!

忙しさの中にもそういった「やりがい」が見いだせればまだ救いはあるが、真中にはそれがない。


ただ忙しいだけ!


それでは何も生まない、意味がないというのは真中自身分かっている。

実際彼は転職も考えた。しかし、踏ん切りがつかない。

あと一歩が踏み出せない。


「・・・くそっ」


自然とこぼれる涙・・・真中はそれを拭うと、自分の原付に乗り、そのまま家に帰る。

しかし、今日は金曜日!

明日は、西塚真中の唯一の楽しみの日なのだ!




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