第九話 居心地の良い空間
僕は自分で作った朝食を食べ、洗い流しを終えるとリビングで一息、吐く。
母さんは、今日も朝から父さんの手や足をマッサージしている。でも、最近の父さんの血行は悪くなる一方だ。
暑いくらいの陽気だというのに手や足が凍り付いているように冷たいのだ。
なら、少しでも良いから運動をさせれば良いのだが、父さんは一人で歩くことすらままならない。
しかも、心臓に負担をかけると、また心筋梗塞を起こす可能性がある。食べ物で、栄養を付けようとしても、糖尿病という壁が立ちはだかるのだ。
はっきり言って、手の打ちようがない。このまま体が徐々に弱っていくのを見ていることしかできないのか。
生きるも地獄、死ぬのも地獄とはまさにこのことだろう…(本人だけでなく、介護している方だって辛いよ)。
天国があれば良いのにと思いたいけれど、真理の伝道者の人が言うには、そんなものはないらしい。
あの賢人のソロモンも、人が死ぬのも、獣が死ぬのも大差はないみたいなことを言っているし。
つくづく、世の中は残酷だと思う…。
僕はまるで救いを求めるように、視界の隅に映っていたピンク色のアイコンに触れた。するとたちまち視界が塗り変わった。
僕はアパートの部屋をぐるりと見回しながら、ここが誰にも見つからなければ良いんだけど、と思う。
それから、強い日差しを浴びながら踊る子鹿亭へと向かった。
「いらっしゃいませー」
踊る子鹿亭に入るなり、ミリアの元気な声が聞こえてきた。
「今日も元気が良いね、ミリア」
僕もこの輝くような笑顔が見たくてここに来たのだ。
見る度に、心が癒やされるし…。
(ミリアの笑顔は、さっきまでの心の辛さを吹き飛ばしてくれたからな…。人を元気にできる笑顔は本当に貴重だし、僕もそれを守りたいと切に思える)。
でも、今までの僕は女の子を見て癒されるのは、恋愛ゲームの世界だけだと思っていた。
その恋愛ゲームでさえ、最近の作品は刺々しく、ドロドロした内容のものばかりだからな。だから、僕は恋愛ゲームすら嫌いになっていた。
だけど、まだまだ女の子も捨てたもんじゃないと思える見本がここにいる。それがミリアなのだ。
「元気だけが取り柄ですから。そういうナオヤさんの方こそ、落ち着いた顔をするようになりましたね」
ミリアはクスッと笑う。
彼女の反応がいちいち可愛いから、僕も胸がキュンッとなってしまった。今の僕は恋をしているのだろうか。
って、いかん、いかん…。
僕は三十五歳のおじさんなんだ。間違っても、十代の女の子に恋なんてしちゃいけない。もっとも、二十歳を過ぎた女の子となら恋愛をしても良いなどとは言わないけど。
「うん。この世界に来るのも三回目だから、落ち着きもするよ」
「そうですか」
ミリアは微笑した。
「まあ、もう少しこの世界に慣れれば、色んなことにチャレンジする勇気も持てると思うんだけどね」
なかなか重い腰を上げられないのが、僕の欠点だ。でも、先のことを考えるなら、そんな欠点は克服して見せないと。
「ナオヤさんなら、きっとこの世界でも大きなことができるようになりますよ。私はナオヤさんを信じています」
ミリアは熱の籠もった声で言った。
「そう言ってくれると、僕も頑張らなきゃ、って気持ちになれるよ」
僕は照れたように笑う。
(信じて貰えるのは嬉しいけど、そのせいで今、持っているやる気が空回りしてしまうのは良くないな。
今の僕にどれだけのことができるのか、それは冷静に見極める必要がある…)
「その意気だと思います」
ミリアは僕にプレッシャーをかけるつもりはないのか、柔らかい口調で言葉を続ける。
「私もささやかではありますけど、ナオヤさんのやることを応援させて貰いますから」
そう言ったミリアの表情は本当に清らかだった。
「それは嬉しいね」
僕は鼻先が痒くなるのを感じながら言った。それを受け、ミリアも薄く笑う。
「では、何か食べられますか?」
ミリアは表情を切り替えて尋ねて来た。
「そうだなぁ。じゃあ、サンドウィッチを食べさせてよ。それと、今日はオレンジジュースじゃなくてコーヒーが飲みたいな」
苦いコーヒーでも飲んで、ミリアに対する胸の高鳴りを押さえないと。
今の僕は心も敏感になっているみたいだからな。
(もし、元の体だったら例えどんなにミリアが可愛くても、胸が高鳴ることなんてなかっただろう。
人間は体だけでなく、心まで老いていく生き物だから…。でも、その老いは必ずしも悪いものじゃない。
老いたからこそ、見えてくる物もあるし、逆に若いからこそ、やらかしてしまう失敗もあるのだ。
だからこそ、大事なのは自分の思いのコントロールだと思う…)
「分かりました。コーヒーは挽き立ての豆を使いますから、香りも芳醇ですし、味の方もコクがあって美味しいですよ」
「なら、楽しみにさせて貰うよ」
「はい」
ミリアは弾けたような笑顔で返事をした。本当に可愛いな、ミリアは。何だか、すっかり忘れていた恋愛感情を思い出せそうだ。
「おはよう」
僕とミリアの会話に割って入るような声が発せられる。
一階の食堂に降りてきたのはあの氷のような冷たい表情をするルーティだった。その手には投げつけられたら痛そうな分厚い本が握られている。
「あ、ルーティさん、おはようございます」
ミリアはルーティにも僕と同じ笑顔を向ける。あの笑顔は僕だけのものじゃないってことか。それは、ちょっと寂しいな…。
「ハムエッグが食べたいんだけど」
ルーティは抑揚のない声で言った。
このくらいの年の女の子なら、もっと明るい反応を見せても良いというのに。やっぱり、ルーティは変わっているな。
ま、ここは異世界だし、もっと変わった人間が現れる可能性もあるけど…。
「すぐに用意します」
ミリアがカウンターの奥に行こうとすると、ルーティの肩に乗っていた小さなドラゴンが口を開く。
「僕はチーズをたっぷりと乗せたドリアね。ドリアのライスはしっかりとバターで炒めてくれよ」
ドラゴンはにんまりと笑いながら言った。その顔は人間の子供のような愛嬌がある(僕の世界に来れば、たちまち人気者になれるだろうな)。
この世界にいれば、いつか僕も心が震え上がるような大人のドラゴンを見ることができるかもしれない。
まあ、そんなドラゴンを見て、生きて帰れるかどうかは分からないけど。
僕はルーティがテーブル席に着いて本を開くのを見ると、自分もカウンター席に着いた。
「おっはよう」
そう底抜けに明るい声を上げて食堂に入ってきたのはシャロンだった。
「あれ、またいたんだ、ナオヤ」
シャロンは僕を見て目を丸くした。
「いて悪かったね」
僕は憮然とする。
「別に悪いなんてことはないけど、ちょっと、暇人だなーって思っちゃったよ」
「事実、暇人だからね。そう思われても仕方がないよ」
自分の世界に戻ればやるべき事はたくさんあるんだけど。
でも、僕の身に起きている現象の正体を突き止めるまでは、こちらの世界で過ごす時間を優先したい(悪いな、父さん…)。
「そうなんだ。でも、ナオヤって自分の世界では何をしている人なの?アタシ、気になって仕方がないんだけど」
やっぱりその話は避けられないか。
「そういうことを聞くからシャロンは無神経だって言われるんじゃないの?」
「無神経くらいじゃないと、男社会の騎士団ではやっていけないの!アタシも本当に肩身の狭い思いをしているんだから」
「そっか」
怒気を滲ませたシャロンを見て、僕は無神経なのはお互い様だなと思いながら言葉を続ける。
「ま、僕は元の世界じゃ無職だよ。年齢だって、今みたいに若くはないから」
「何歳くらいなの?」
「秘密」
「ふーん、まあ、良いけど」
必要以上に詮索をしてこないところが、いかにもシャロンらしい。それから、シャロンは据わったような目をして言葉を続ける。
「でも、働かなくても生活できるなんて羨ましいね。アタシの家は貧乏だから、アタシが頑張って働かないとやっていけないよ」
そう言うと、シャロンはカウンターの奥に向かって「マスター、モーニングのセットを一つ」と大きな声で言った(貧乏なら、何もかもが良心的な値段だという、この宿の存在には助けられているだろうな)。
すると、ダンツさんの「おう」という声が聞こえてくる。
その後、僕はミリアが運んできたサンドウィッチを食べ、本格的な味がするコーヒーをゆっくりと時間をかけて飲んだ。
そして、冒険者ギルドに行こうとする。やっぱり、異世界と言ったら冒険だからな。
「美味しかったよ、ミリア。特にコーヒーの味は最高だった」
僕はミリアの前で温かさを感じさせるような笑みを浮かべて見せた。
「ありがとうございます。そう言ってくれると嬉しいですし、私も一生懸命、コーヒーの豆を挽いた甲斐があります」
ミリアは流れるような声で言った。これには僕もボリボリと頬を掻く。
「ミリアが心を込めてくれから、ただのコーヒーがあんなに美味しく感じられたんだな。やっぱり、料理は心だよ」
僕もミリアを見習わないとな。
「ええ」
ミリアは透き通るような目で頷いた。
「じゃあ、僕はギルドに行くことにするよ。ギルドで正式な冒険者にならないことには、この世界での生活も続けられないと思うから」
僕はワクワクするものを感じながら、腰に下げられている剣の柄に手を乗せる。
ちなみに、前に僕が使ったお金は、元に戻ることはなかった。服に付いたグラタンのシミなんかもそのままだったし。
「一人で大丈夫ですか?」
「まあ、何とかなるよ。どうも、今の僕はかなり腕の立つ人間みたいだからね。もし、誰かに絡まれてもミリアの時みたいに撃退してやるさ」
「そうですか。でも…」
ミリアにしては歯切れが悪いな。
「とにかく、色々と気を遣ってくれてありがとう。また、美味しい料理を食べに来るよ」
そう言って、僕は食堂から出ようとする。が、その背中にミリアが必死さを感じさせる声を投げかける。
「やっぱり、私も一緒に行きます」
ミリアは真剣な顔で言葉を続ける。
「助けて貰ったお礼をしたいですし、ギルドに行けば教えられることもありますから」
ミリアの声にはいつになく力が入っていた。
「お礼ならもうしてくれただろ?美味しいグラタンをタダで食べさせてくれただけで十分だよ」
「それを作ったのはお父さんです。私はまだ何もしていません」
ミリアはやけに頑迷だった。
美味しいコーヒーの豆を挽いてくれたのはミリアだし、何もしてないってことはないと思うんだけどな。
まあ、ミリアの僕の力になりたいという強い思いは伝わってくるし、その気持ちは受けとめてあげたいと思った。
(本当に苦労人だな、ミリアは。でも、そこがミリアの良いところだと思う)
「気にしなくて良いのに」
「気にします」
「そっか」
僕は観念したように言うと、小さく息を吐く。
でも、もしミリアを連れ回して、ミリアの身に何かあったらダンツさんに申し訳が立たないな。
本当に、僕の力がこの世界で通用するかどうかはまだ分からないし。
(とはいえ、女の子の一人や二人は守って見せなきゃ、一端の冒険者にはなれないかも知れない)
「そういうことなら、アタシも付き合うわよ。朝の見回りが終わったら、お昼までは基本、暇になるし」
野菜ジュースを飲んでいたシャロンが僕たちの話に乗ってきた(モーニングのセットで出された皿はもう空にしてあるし、シャロンは食べるのが早いな)。
「良いの?」
「うん。騎士団の詰め所に戻っても、男の騎士たちからは邪魔に思われるだけだしね。暇潰しにはちょうど良いよ」
シャロンは肩を竦めた。
みんな本当にお節介だよな…。
だけど、僕もお節介をしてくれる人間は嫌いじゃないし、今のシャロンの顔を見ていると何だか胸が透く。
(躊躇うことなく誰かの力になろうとすることができる…。その心の輝きは、今の僕には少し強すぎるな。
僕は散々、躊躇ってきた人間だから…。でも、その輝きを真っ直ぐ見られるようなれば、それは大きな成長と言えるのかも知れない)
「ありがとう。やっぱり、シャロンは良い奴だよ」
「今頃、気付いたの。ナオヤって、女の子を見る目がないね。そんなことじゃ、将来、好きな女の子を泣かせることになるよ」
「かも知れないけど、シャロンみたいな女の子なら泣かせない自信がある。だから、もう少し可愛らしく振る舞って欲しいな。実際、シャロンは可愛いわけだし」
僕は自然な笑みを浮かべながら、そう言っていた(でも、すぐに自分には似合わないキザな台詞だったなと思い、恥ずかしくなった)。
とにかく、ミリアとシャロンのせいで、この世界にいる女の子は、どうにも皆、眩しく見えてしまうんだよな。
実際、今のシャロンやミリアを見ていると、どう生きてきたら、こんな一点の曇りもないような目ができるんだろうと思えるし(この目を守れるなら、僕も命をかけても良いかも知れない…)。
きっと、二人はこの世界で綺麗なものをたくさん見て来たのだろうな。
もちろん、汚いものを見ることだってあったと思うけど、それに負けないくらい綺麗なものがこの世界にはたくさんあった。
僕もそれを見ることができるだろうか…(いや、もう見ているじゃないか)。
「そ、そんな風に煽てたって、何にも出ないんだからね。……あーあ、ナオヤがもう少し年上の男の子だったらな」
シャロンは慌てた風に言うと、頭の後ろに手を回した。
「僕にとっては、シャロンは年下なんだけどな」
でも、シャロンみたいな女の子が、実のお姉さんだったら心強かっただろうな(一人っ子は何かあった時、辛い…)。
「そっか。なら、年齢なんてあんまり気にしない方が良いかもね」
シャロンはどこか肩の力が抜けたように笑った。
「私も行って良い?私、あなたのことが気になる」
意外な言葉を差し挟んだのは、ハムエッグを食べ終え、食堂の席で静かに本を読んでいたルーティだった。
「君も?」
これには僕も動揺してしまう。ルーティは親切とは無縁の女の子に思えたから(って、言ったら失礼だよな)。
「何か問題でもある?」
ルーティは涼しい顔で問い掛けてきた。
一方、ルーティの肩にいるドラゴンは、何が面白いのかニヤニヤと笑っている。その笑みは何となく、いけ好かなく感じられた。
「別にないけど」
「なら一緒に行く。私はあなたよりも強いから、何かあっても足手まといにはならない」
ルーティはあくまで強気の姿勢だ。
(それに、私の肩には邪竜ドゥルークもいる)
その声は僕の頭の中に直接、聞こえてきた。この感覚には覚えがある。なので、思わずビクッとしてしまった。
また、自分の病気が再発してしまったのかと思ったからだ。
でも、そんな不安はすぐに払拭された。
(落ち着いて。この声はあなたにしか聞こえない)
ルーティの言葉を聞いた僕は何とか心を落ち着けようとする。
おそらく、ミリアやシャロンには聞かれたくない話なのだろう。現に二人は特に驚いた様子は見せていないし。
これがテレパシーというやつか。
(でも、邪竜ドゥルークだなんて…)
ドゥルークと言えば過去にハルメール王国を恐怖のどん底に陥れた邪神バルファザの僕じゃないか。
ラスブレの世界でも恐ろしく強いボスモンスターだった。
僕もドゥルークが繰り出してくる灼熱の炎やデッドリークローを食らって何度も全滅したからな。
やっと思いで倒した時だって、パーテイーはほぼ壊滅状態だった。
それが、このドラゴンだっていうのか…。
今一つ、恐怖心が沸いてこないけど。
でも、それが本当ならルーティの自信も頷けるというものだ。たぶん、ドゥルークを連れて歩けるルーティも相当な力を持っているに違いない。
(ルーティ、君は何者なんだ?)
聞かずにはいられなかったので、僕は頭の中で言葉を返す。
(私は暗黒の魔導師クロウリーの一番弟子)
(かつては王宮魔法使いのトップにいた、あのクロウリー?)
暗黒の魔導師クロウリーは邪神バルファザの復活を目論む危険な魔導師だ。今は姿を暗ましていて、見つけた者には王宮から賞金すら与えられる。
ゲームではそういう設定だった。
(そう。そして、私は邪神バルファザの力によって不老不死の体を与えられた人間)
ルーティの横顔に長い年月を感じたのはそのせいか。
(なぜ、そんなことまで、僕に話す?)
(あなたには、強い力が秘められている。その力を借りられれば、私も自分の使命を果たせるかも知れない)
(使命?)
(そう。私の使命は聖神メルディスとその娘、女神メルムリアを殺すこと)
聖神メルディスと邪神バルファザは、公然と対立していることになっている。
とはいえ、二人ともゲームでは話の中でしか出て来なかったし、本格的に現れるのは次回作だなと僕も睨んでいた。
(悪いけど、そんなことに力を貸すつもりはない)
聖神メルディスはその名が示す通り聖なる神だ。
女神メルムリアも過去に勇者たちと共にバルファザの僕である魔王ゴルヴェドを倒した立役者だし。
そんな二人と戦う理由はどこにもない。力を貸して貰うことはあっても…。
(そう)
ルーティの声には僅かばかりの落胆があった。なので、僕もルーティは何か大きな事情を抱えているみたいだなと思った。
「どうしたの、急に黙り込んで」
シャロンが僕の顔を覗き込んでくる。それを受け、僕もハッと我に返った。
「いや」
僕はぎこちなく返事をする。やっぱり、シャロンには僕とルーティの話は聞こえていなかったみたいだ。
「もう、しっかりしてよね。ギルドの中でも、そんな風にボーッとしてると、悪い冒険者から目を付けられるよ」
「分かってるよ」
「なら良いけど。でも、アタシたちに気を遣って無理をするようなことだけは止めてよね。そんなことされたら、アタシたちも立つ瀬がないし…」
シャロンはそう言って、引き下がる。
言われてなくても下手な気遣いが、相手の心を傷つけることがあるのは知っている。
もし、本当に相手の心を尊重したいなら、思い切って自分の心を相手に預けてしまうのも良いかも知れないな。
その預けた心をどう扱ってくれたかで、相手との絆の強さも計れるし…。
もちろん、心を預けられる側に回っても、同じことが言える。
(自分の持つ心の重荷を遠慮なく預けられるなら、それは立派な信頼の形と言えるんじゃないだろうか…。
だからこそ、僕も自分に預けられた心を大切にできるような人間になりたいし、その心構えが必要とされているのは今なのかも知れない…)
「とにかく、ギルドにはみんなで行きましょう。そうすれば、どんなトラブルに巻き込まれても、きっと大丈夫ですよ」
ミリアは説得力のあることを言った。
「そうだね」
ミリアの提案を拒絶する理由もなかったので、僕はここにいるみんなで冒険者ギルドに向かうことにした。
《第九話 居心地の良い空間 終了》