表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日からアイドルを始めたい!  作者: 心夜@カクヨムに移行
第二章 五月編 本格的な練習、始め!
9/168

大会に向けて

「それでは皆さん、これから大会の概要を説明します」

 琴実先輩がホワイトボードを黒い棒で指しながら言う。

 私と二年生の先輩は話を聞いている。

「え~、六月に開かれるこの大会は、東京で行われます。

今回参加するグループは私達『Rhododendron(ロードデンドロン)』を含め、十五チームです。

順番にライブを行い、観客の得票数が一番多いチームが優勝です。

大会の前日に秋葉原に赴く、一泊二日の行事になります。何か質問はありますか?」

「はい」

「どうぞ服部さん」

「バナナはおやつに入りますか?」

 琴実先輩は真顔で沈黙した。

 そして何事も無かったかのように、「何か質問はありますか?」ともう一度言う。

「無視しないでよ!!」

「はい」

「では寿奈さん、どうぞ」

「私達のチームは、何番手なんですか?」

「大会のルールでは前大会の上位チームを最後に、逆に下位チームを最初にするという仕来りがありますから、私達は一番ですね」

 一番手だとッ!? それってつまり・・・・・・。

「もしかして、前年度冬期大会の結果は・・・・・・」

「ええ、私達は得票数0で終わりました。

元々春期、夏期、秋期と結果は芳しくなかったのですが、冬期大会当時はは流石に驚きました」

 その話に入った途端、皆が落ち込んでいた。

 その時点で、私は何となく察した。私が服部先輩に勧誘を受けた理由。

 それは部員不足というだけではない。私はこの部の希望として、呼ばれたのだ。

「今回は絶対に勝ちましょう!!

アイドルもサッカーと同じです。諦めなければ、負けじゃないんです!!」

 服部先輩が立ち上がる。

「寿奈の言う通りよ琴ちゃん。私だって、寿奈なら才能があると見込んで勧誘したんだよ?」

「服部さん・・・・・・」

「そうだぜ琴実。落ち込むのは、また負けてからにしようぜ!」

「百地さん・・・・・・」

「ですね。私も寿奈さんに賛成です!」

「伊賀崎さん・・・・・・。皆で勝ちましょう!」

「おー!!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
https://ncode.syosetu.com/n1678eb/ 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ