なまいきだわ!
五月に入り、六月の大会に向けての練習は本格的になっていった。
勿論土曜と言えど、アイドルの練習はある。
「はあ・・・・・・疲れたなぁ」
私はうちわで自分を仰ぎながら、椅子に座った。
それを見た服部先輩。
もうちょっと頑張ろう、的な言葉を掛けると私は予想したが。
「な、なまいきだわ!」
何がだよ、と言いかけたが。
「な、何がですか?」
そして先輩は、背中に回り込んだ挙げ句、唐突に。
私の胸を揉み出した。
「ひゃぁッ!
何するんですか~!」
もみもみ、と胸を揉みながら先輩は言う。
「後輩なのに私よりおっぱいがでかいとか、生意気だわ!」
「ふぇぇぇぇぇぇ!?」
胸を揉みながら、服部先輩は続けて言う。
「寿奈、貴女何センチあるの?」
「は、はぁ?」
「バストサイズに決まってるでしょ?」
「は、80センチです・・・・・・・」
「何ィィィィ。私だって70センチしかないのにィィィィ!」
胸を揉むのが速くなる先輩。
「てか、胸揉むのやめてくださいィィィィィ!」
胸を揉むのをやめた先輩に、向かって続けて私は言う。
「大体巨乳も楽じゃありませんよ。肩凝りやすいですし・・・・・・」
「えーじゃあやっぱ巨乳になる努力やめようかなあ」
「突然ですなおい!」