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今日からアイドルを始めたい!  作者: 心夜@カクヨムに移行
第十四章 八月&九月編 合宿編
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合宿

八月一日。

 私は今、校庭を走っている。

 陸上部でも無いのに、こうして校庭を走る理由。

 それは合宿中だからである。

 午前の練習は体力づくり。

 校庭三週を走るという特訓。

 

 私は現在二週目、まだ皆は一週目だ。

「寿奈先輩速過ぎですよー!!」

 息を荒くしながら、真宙が叫ぶ。

「まだまだ余裕だよッ!!」

 私は去年の留学でスタミナが上昇し、今年のスポーツテストでは学年一位になった経験がある。

 それもその筈だ。

 私は去年の留学で一度、ブラジル最速と言われていた少女に勝ったことがあるのだ。

 あまり体力は変化せずに、そろそろ二週目に入りそうなところまで来た私。

 後ろを見ながら、私は皆に言った。

「どうしたの皆! もっとスピード上げるよッ!!」

「体力の化け物なんですか先輩ッ!!」

 あらら、言われてしまった。

 

◇◇◇

 

 最後尾で、一週目にして既にバテながら走っていたのは空良だ。

 普段外に出る事があまり無い空良にとって、長距離走は地獄でしかない。

 適度に止まる時間を作りながら走っていると、あっという間に前との距離が開いてしまう。

 故に、授業とかだと変な注目を浴びやすい。

「空良ちゃん、大丈夫?」

「先輩・・・・・・」

 既に二週目に入っていた寿奈が私に近付きながら言う。

「私が一緒に走ってあげようか?」

「良いんですか? 私はまだ一週目ですよ?」

「大丈夫! あと五周は軽くいけそうだよ!」

 ――――アンタは人間なのか!?

 とツッコミそうなのを、空良は何とか止めた。

「五周ですか。では、お願いします」

 寿奈は笑って、空良の隣で走り続けた。


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