練習はどうした!?
スクールアイドル部入部及び入学から三週間が過ぎた。
私達は、のどかな日常を送っていた。
「こんにちは~」
「あ、寿奈さんこんにちは~」
道女先輩が本を読みながら、挨拶する。
「お、寿奈か。ちっーす」
「ちっーす」
緑の髪が特徴の優先輩も、私を見て挨拶した。
「寿奈さん、こんにちは」
「琴実先輩、こんにちは!」
そして。
「服部先輩、こんにちは~!」
「うん! こんにちは!
今日は日差しが気持ちいいねえ」
「そうですねえ・・・・・・」
あ~。のどかだなあ。
のどか。のどか。
の、ど、か・・・・・。
のどか?
「のどか過ぎやしませんかねェェェェェェ!?」
私の絶叫が部室中に響いた。
「アイドル部に入部して三週間! まともに練習した日が全くないってどういう事ですかねェェェェェ!?」
「まあまあ、落ち着い
「落ち着いたら終わりなんですよッ! やる気あんのかこの部!?」
そもそも人数が欲しいから私を入部させたんじゃないのか?
ホントわけが分からんのだが。
「取りあえず、何か練習をしましょう!
まずはそこからですよ!」
「そうですね。何時までも練習をしなくては、私達は予選すら進めませんし」
「琴実先輩・・・・・・」
琴実先輩が立ち上がり、リーダーらしい顔で言った。
「では皆さん、まずは校庭百周よ!」
いきなりハードル高いなおい!
「「「はい!」」」
そしてやるんかい!
結局私達は、校庭を百周走ることになった。