これまでのあらすじ
早速だけど、そろそろ今年も終わる。
区切りが良いし、まずはこれまでの出来事から振り返ってみることにしよう。
通う高校は、『滋賀県立〇×女子高等学校』。
そこには、スクールアイドル部と呼ばれる、元々はアニメのみの存在だと思われる人達がいたんだ。
そんなスクールアイドル部に、今年入部したのが、私だ。
私の名前は杉谷寿奈。私立閃光学園中学に通っていた高校一年生。
それまでサッカーをやっていた私は、サッカー部に入ろうとしたのだが。
スクールアイドル部副部長、二年生の服部正子先輩に勧誘され、スクールアイドル部に連れていかれた。
最初はそんな強引な勧誘に、混乱したが。
彼女達の踊りと歌を聞いて、彼女達のやっている事が楽しそうだと思えてきて。
私はスクールアイドル部に入部。
それまで名が無かったスクールアイドル部に、『Rhododendron』という名が付き。
新たなスタートを切った。
その後私は春季大会前に、昨年度の冬季大会の結果が、〇票だった事を知る。
昨年度の事を思い出し、絶望する先輩達を私は励まし。
春季大会では勝利こそ掴めず、一五チーム中一三位という大敗を期したが、〇票回避という大きな目標を達成することは出来た。
それから七夕祭りで踊り、夏季大会。
私達『Rhododendron』は、初めて一位の座を掴むことが出来た。
そして夏休みと九月を挟み、十月。
琴美先輩が部長を引退し、服部先輩が部長となった。
二年生達がいないその夕方の事。
私は自分の元親友であり、今は宿敵である人物と遭遇した。
刹那芽衣。
自他共に認める全てにおいて完璧な少女。
そんな彼女に狂わされ、昔の勝利ばかりを追い求めていた自分と、今の楽しむことこそが全てと考えていた自分との葛藤に悩まされる私。
そんな状態の私は、秋季大会で芽衣と勝負することになった。
芽衣達の完璧な踊りと歌に、声も出ない私だったが。
服部先輩に、全員で完璧になり、そして何より今という一度しか無い瞬間を楽しもうという声で目が覚め。
二位ではあったが、悔いは無かった。
そして今に至る。
冬季大会で、自他共に認める完璧を打ち破る為に。そして、芽衣に考え方を改めてもらい、友達に戻る為に。
話数稼ぎじゃないと言ったら、嘘になる。




