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今日からアイドルを始めたい!  作者: 心夜@カクヨムに移行
第一章 四月編 入部!
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入学式、そして入部

これは、とある少女達が夢を追いかける話。

スクールアイドル――学生達が踊りと歌によるパフォーマンスを競い合い、人々に夢と希望を与えるという競技は、架空のものだけでなく、現実の競技として今では当たり前のものとなっていた。

アニメのアイドルに憧れた学生達、そしてプロのアイドルを目指して邁進する者達、そして人に夢を与えたい者達。

様々なものが、この競技にのめり込んでいった。

だが、その反面。

この競技は他に存在する競技と比べて厳しい世界でもあった。

この競技の勝者を決めるのは、観客。

故に、いくら努力しても支持されないアイドルは沢山いた。

この物語は、前年度冬季大会に敗北した少女達の下に訪れた、一人の新入生の話。

そして孰れ、世界を歌で救うことになる少女の話。


◇◇◇


今日は、今日は特別な日。

 人生で一度しかない、特別な日。

 なのだが・・・・・私はその日でさえ、寝坊していたのだ。

「寿奈~! 起きなさい!

今日は入学式でしょ!」

 部屋のドアをノックしながら、母さんが言う。

 私は布団でモゴモゴ唸る。

「う~。眠い~」

「あんなに遅くまで起きてるからでしょ?

ほら、起きなさい」

 眼を擦りながら、私は布団から体を起こす。


「着いた・・・・・・」

 私はパンを咥えながら、家を飛び出し、三十分くらいで学校に到着した。

 校名は『滋賀県立〇×女子高等学校』。

 今日はその入学式だ。

 でもその前に。まずは、自己紹介でもしておこうかな。

 でも、改めて自己紹介する程特別な人間でもないんだけどね。

 私の名前は杉谷寿奈。

 外見は、茶色のショートヘアに黄色の瞳が特徴、かな。あとは胸も平均より少し大きめ、だとよく言われる。身に纏っているのは、この女子校の生徒である事を示す赤いブレザー。リボンかネクタイは好きな色を選べるので、私は黄色のリボンを付けている。

 中身も、少しオタク気質な所以外は普通だと思う。中学時代はサッカーをやっていた。

 この高校でも、部活はサッカーをやろうと思っている。

 私はそのまま、校門へ駆け出した。


 入学式が終わった。

 色々話を聞き、ホームルームが終わってから、サッカー部を探しに教室を出る。

 その時だった。

「あの!」

 私は、クラスの外で待ち構えていた人に声を掛けられた。

 振り向いてみる。

 この女子校の生徒である事を示す赤いブレザーを纏い、赤いリボンを着けている。髪は赤のセミロングで、瞳も髪と同じく赤の美少女。上履きを見ると、二年生である事を示す緑色と白で構成されていたので、恐らく上級生だ。

「な、なんですか?」

「話はあとあと~。ちょっと着いてきて?」


 赤髪の上級生に連れてこられたのは、スクールアイドル部と書かれた怪しげな教室。

 上級生は扉を開けるやいなや、声を上げる。

「新入部員を連れて来たわよ!」

 しししし、新入部員だと!?

 聞いてないわよ。なんでいきなり!

 そんな事言えずに教室に入ると、そこには三人の先輩がいた。

 黒のポニーテールの先輩。唯一上履きが青と白なので、彼女は三年生だ。

 緑の短髪のクールな先輩と。

 青の長髪と、メガネが特徴の大人しそうな先輩だ。

「そんなわけで、スクールアイドル部へようこそッ!」

「じゃないですわよ!

いきなりなんですかこれ!」

 やっと抗議することに成功し、赤髪の先輩に質問する。

「突然ごめん。実はこの部活は今、存続の危機にあるのですッ!

そこで、君のような一年生がどうしても必要なのですッ!」

「は、はあ・・・・・・」

 スクールアイドル部ねぇ。私を誘った理由がよく分からないなあ。

「あ、そうだ。自己紹介を忘れてた。

私は副部長の服部正子。君は?」

「私は、杉谷寿奈です」

「寿奈か~。よろしくね!」

「あの~、まだ入るって決まったわけじゃ・・・・・・」

「そっか~。そうだよね~。

じゃあそんな君の為に、まずは私達が一曲演奏してみるよ!」

 な、なんだと。

「それじゃあ、皆。始めるよ!」

 服部の呼びかけと同時に、全員が集合した。

 そして、音楽が始まり、彼女等は歌い始めた。


『始まりの Little star』作詞 松野心夜 作曲 無し 歌 スクールアイドル部(服部正子、風魔琴実、百地優、伊賀崎道女)


 小さな星が きらりと輝いた

 座り込んでいた僕らは それを見た


 見ているだけじゃ ダメだ

 追いかけなくちゃ 追いかけなくちゃ

 何にも始まらないからさ


 それは始まりの小さな星 僕らを導く光

 いつか大きくなった時 僕らも大きくなるように

 置いてかれないように 走るのさ


 小さな星が 大きくなった

 疲れ果てた僕らは それを見た


 ここで終わっちゃ ダメだ

 追いかけなくちゃ 追いかけなくちゃ

 そこで終わっちゃうからさ


 それは始まりの小さな星 僕らを導く光

 いつか速くなったとしても 僕らは追いかけるんだ

 置いてかれないように 走るのさ


 それは始まりの小さな星 僕らを導く光

 いつか大きくなった時 僕らも大きくなるように

 置いてかれないように 走るのさ


 「どう?」

服部さんが、息を荒くしながら私に問う。

見た感想を言うとすれば、少なくとも上手くはない、ということだ。

プロのアイドルなら、してはならないミスをしていた。

だけど、必死さや情熱。

私には見えた。私をここに引き入れたいという熱い気持ち。

そして、孰れは様々な人の心に響かせたいという闘志。

その気持ちに、反発出来る程、私は断るのが得意な人間ではなかった。

だから、私は感想と共に答えを告げた。

「はっきり言って、上手いと言えるものではないです。

ミスは多いし、歌の途中で噛んでいる人もいる。

それはプロになる上では許されないミスです」

私の答えに、顔を下げる先輩もいた。

「ですが、必死さや情熱。

それは、どれだけその道を極めた者でも偽ることは出来ません。

だから決めました。

今日から私は、ここでアイドルとして、皆さんのお世話になります!」

皆が笑顔を浮かべた。

服部さんが、私に近付いて握手し、大きな声でこう言った。

「行くわよ皆!

今年は、絶対に勝とう!」

松野心夜です! 新作書きました!

主人公とヒロインの紹介を載せて、今回は一旦筆を置きます!


杉谷寿奈 (すぎや じゅな)

プロフィール

身長 160㎝

体重 47㎏

胸囲 85㎝

血液型 B

誕生日 10月5日

趣味 サッカー、ラノベやアニメ鑑賞

特技 衣装作り、アニソンを歌う

好きな物 チョコレート

嫌いな物 コミケの列を乱す人

イメージCV 神田沙也加


主人公。滋賀県立〇×女子高等学校の一年生。

茶髪のショートヘアに黄色の瞳が特徴。

赤いブレザーと赤いリボンをきちんと着けている。

イメージカラーは茶色。

中学時代はサッカー部をやっており、入学後

サッカー部に入ろうとしたが、服部に勧誘を受け、

成り行きでスクールアイドル部に入ることになる。

作詞作曲の才能は無いが、アニソンを歌うのは元々好きで、

アニメのスクールアイドルに少し興味があるらしく、それも

入った理由の一つとなっている。

コミケに行ったり、アニメのイベントに行くなど、

かなりのオタク。

一応語り手でもあり、ツッコミ枠。

持ち曲 (ソロ)

現在無し


服部正子 (はっとり まさこ)

プロフィール

身長 160㎝

体重 50㎏

胸囲 70㎝

血液型 A

誕生日 12月23日

趣味 カラオケ、歌作り

特技 演奏

好きな物 カレー

嫌いな物 塩から

イメージCV 佐藤聡美


本作のヒロイン的な役割。赤のセミロングが特徴。

二年生で、スクールアイドル部の副部長。

前向きで努力家な性格で、ほぼ彼女が部長みたいな

扱いになっている。

基本ボケ役。

持ち曲 (ソロ)

現在無し

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