表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日からアイドルを始めたい!  作者: 心夜@カクヨムに移行
ファイナルライブ編 杉谷寿奈よ、永遠なれ!
130/168

作戦開始

大阪府のとあるホテルの一室で、空良と秀未の二人は調査の準備を始めていた。

 空良は目立たない服装への着替え、秀未は生まれて初めて真剣の手入れをしている。

「というか、よくそれをここまで持ってきましたね・・・・・・」

 空良が秀未に対して呆けた顔でそう言う。

 秀未の行為は、明らかな銃刀法違反である。

 刀を所有している事自体は、家で飾っているものだとすれば、別に責められることではないが、それを外に持ち出した時点で、秀未の行動は犯罪だ。

「何を言っておる。国から認められている研究所を襲撃しようとしている時点で、私達は咎を背負ったようなものではないか。

今更刀一本の事を気にする阿呆がどこにおる」

 正論に正論を重ねた秀未の発言。

 今回ばかりは、空良にも反論は出来なかった。

「そういうお前こそ、火薬を調合しておるではないか」

「侵入に爆弾は必要不可欠ですよ」

 厳密には爆弾ではない。

 流石に爆弾の製造方法は、一応一般の高校生である空良は知らない為、火薬を調合するのがやっとだった。

 あとはマッチで点火すれば、強力な爆弾と同等の威力で周囲のものを破壊する。

「と言っても、時限式ではないですから、上手くやらないと私達の身体が吹き飛びますけどね」

 それこそ、遠くにある火薬を入れた瓶の中を、ピンポイントで狙うくらいの事が出来なければ、点火は出来ない。

 モタモタしていれば、その間にあの剣使いを含めた奴らに襲われる可能性もある。

 だが成功させる自信が十分あった。

「安心して下さいよ秀未先輩。

私に掛かれば、こんなの余裕です」

 空良が得意なゲームは、チェスだけじゃない。

 射的のような、撃つ位置を考えてやるようなゲームも得意だ。

 これはゲームではないが、空良は何度も経験している。

 ゲームで得た知識や技術は、必ず何かの役に立つし、今まで何度もその方法で、様々な困難を解決してきた。

「姉さん・・・・・・、敵討ちもライブも、全部成功させるからな」

 そう決意して、杉谷空良は窓を開けた。

 隣に立った秀未と手を繋ぎ、同じタイミングでベランダから飛び降りる。

 わざわざ階層の低い部屋にチェックインしたのも、この作戦の為だ。

 何とか無事に着地し、空良達はそのまま目的地に向かって駆け出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
https://ncode.syosetu.com/n1678eb/ 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ