第三章 登場人物紹介
・天月伊織/アマツ
かつて仲間に裏切られた、伝説の勇者。
三十年後の未来に召喚され、自身を裏切った者達へ復讐を誓う。
自分の意志ではなく、他人に流されて行動していると思い込んでいた。
しかし、エルフィの言葉により『助けたい』という確固たる自分の気持ちがあったことに気付く。
その心を形にし、魔術の極地"心象魔術"に到達した。
復讐対象へどう復讐するかは、毎回物凄く悩んでいる。
候補をリストアップし、それを眺めながら「これは駄目あれは駄目」とブツブツ呟く現場がよく目撃されている。
頭:なし
右腕:強魔の指輪
左腕:防魔の腕輪
胴部:紅蓮の鎧
脚部:軽いブーツ
武器:翡翠の太刀
使用魔術:魔毀封殺、魔技簒奪、魔撃反射
心象魔術:英雄再現
・エルフィスザーク・ギルデガルド
元魔王。
オルテギアによって部下を皆殺しにされ、自身も体を五つに切り分けられて封印されてしまう。
部位は『頭』『両腕』『両足』『胴体』『心臓』で分けられている。
現在は『頭』と『両腕』『両足』を取り戻した。
長い間封印されていたせいで、暗くて静かな場所に一人でいると、全身に震えが走るようになってしまっている。
三十年前に部下を虐殺されている。
虐殺した一人であるディオニスに対して、死沼迷宮で復讐を果たした。
頭:なし
右腕:海鮮串
左腕:海鮮串
胴部:黒のドレス
脚部:黒のブーツ
武器:なし
使用魔術:魔王眼、魔王腕
帝国
・カレン・レイフォード
帝国貴族。
父のガッシュと母のユフィが死亡したことで、レイフォード家領主となる。
混ざり者。
貴族としての役目を果たす両親の姿を見て育っており、帝国貴族として強い責任感を持っている。
皇帝から命令である『迷宮の封印』にも強い誇りを持っており、そのため自身がその役目を果たせなくなった時には非常に憔悴していた。
伊織とエルフィが迷宮を討伐したことで、重荷となっていた役目から解放される。
伊織達が旅だった後は、荒らされた領地の復興に尽力している。
頭:魔除けの髪飾り
右腕:シール・リング
左腕:なし
胴部:優雅なドレス
脚部:優雅なブーツ
武器:要石
使用魔術:指定封印
・ジャン・ベルモンド
レイフォード家使用人。
魔王軍の襲撃により、家族や友人、故郷の何もかもを失う。
そこでガッシュに拾われ、レイフォード家の使用人になる。
そんな過去を持つため、一人残されたカレンの為に身を捧げようと心に決める。
そこをオリヴィアに漬け込まれ、洗脳されてしまう。
使用人としての腕は一流だが、護衛の為のナイフ術も一通り修めている。
心の中で「カレン様の為にカレン様の為に」と連呼しており、割りと危ない人かもしれない。
頭:カレンから貰ったブローチ
右腕:カレンから貰った指輪
左腕:カレンから貰ったミサンガ
胴部:ガッシュから貰った執事服
脚部:ユフィから貰った革靴
武器:ダークナイフ
・ガッシュ・レイフォード
故人。
レイフォード家の前当主。
責任感が強く、領民の事を常に考えている心優しい男。
臆病だが、誰かを助ける為に動くことが出来る勇気を兼ね備えている。
非常に優れた結界魔術師で、過去にアマツ達の窮地を救った。
妻のユフィをオリヴィアの操る魔物に殺されている。
その後、自身もオリヴィアの奸計によって魔物に甚振られた末、死亡してしまった。
頭:なし
右腕:なし
左腕:なし
胴部:なし
脚部:なし
武器:なし
使用魔術:指定封印
・オリヴィア・エリエスティール
元帝国軍魔術師、現在は帝国貴族。
魔王軍の襲撃を退けた功績で貴族となった。
頭の中にあるのは自分の事だけで、他人は自分が幸せになるための食い物でしかない。
要するに腐れ外道。
洗脳魔術を利用した戦法をアマツに提案するが、手酷く否定されたことで、洗脳魔術が禁呪指定されてしまう。
その事でアマツを恨み、ルシフィナ達のアマツ殺害計画に協力している。
洗脳魔術を利用して、カレンの両親を手に掛けている。
殺した理由は幾つかあるが、一番大きいのは"気に食わなかったから"。
洗脳魔術で魔物を操り、死沼迷宮を攻略しようと考えていた。
仮に洗脳した魔物を迷宮に送っていても、ディオニスの水弾ぶっぱで全滅待ったなし。
若い頃の美貌を保ち続けているのは、全身を魔術で改造しているから。
頭:流麗のピアス
右腕:制御の指輪
左腕:なし
胴部:恋華のドレス
脚部:可憐のハイヒール
武器:なし
使用魔術;洗脳
魔王軍
・ディオニス・ハーベルク
魔王軍幹部"水魔将"、鬼族最強の"水鬼"。
勇者のパーティの一員であり、アマツを直接殺害した一人。
生まれつき二本ある筈の角が一本しか生えておらず、村の人々から注目されていた。
両親を含めた全員が温かい目でディオニスを見守っていたが、本人はそれを見下されていると感じてしまう。
それから、病的なまでに見下されることを嫌うようになった。
魔術、剣術、体術、あらゆることに才能を持っており、少しの努力で村で一番の実力者となる。
「角が一本なのに、二本ある連中よりも強い」という事実から、「自分は選ばれた者なんだ」と強く思い込むようになり、自分以外の全てを見下すようになっていく。
アマツを裏切ったのは、彼が持つ英雄の力、語る理想、言動、存在、何もかもが気に食わなかったから。
彼の持つ圧倒的な力に酷く劣等感を覚えていたのもある。
アマツが助けてきた多くの人々をルシフィナと共に蹂躙し、その中で捉えた美しい女性は種族を問わずに標本としてコレクションにしている。
死沼迷宮で退屈している時は標本を眺め、女性の苦悶の表情や、自身が踏み躙ったアマツの理想を考えてほくそ笑んでいる。
現在は魔王軍に所属しているが、いずれは魔王を殺そうと画策していた。
旅の間、気まぐれにアマツに柔剣を教えていた。
守り重視の柔剣にアレンジを加え、一から六まででなる"鬼剣"を編み出している。
ルシフィナやリューザスが使える喪失魔術や心象魔術を自分が使えないことに酷くコンプレックスを感じており、三十年の間に土妖精に伝わっていた"剣刃錬成"という喪失魔術を習得した。
それを自分なりにアレンジして創りだしたのが、"壊剣装填"。
"剣刃錬成"が大量の魔力で一本の魔剣を創りだすのに対し、"壊剣装填"は少量の魔力で大量の剣が生み出すという違いがある。
剣術や魔術に自身のアレンジを加えており、技術を自分のモノにする才能もあった。
実力でいえば、間違いなく世界トップクラス。
しかし、その傲慢さ故に一つの事を極めようとしなかったため、自身の総合力を上回る相手には勝てない。
その為、剣術、魔術、体術、全てにおいて自身より勝っていたアマツには手も足も出なかった。
頭:なし
右腕:水鬼紋章
左腕:身代わりの護符
胴部:漆黒の軍服
脚部:漆黒の革靴
武器:斬水黒剣
使用魔術:水魔術全般
喪失魔術:壊刃装填
四章も早めに投稿出来るよう頑張ります




