表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/165

第九章 登場人物紹介

ちょっと遊びすぎた


・天月伊織


 かつて仲間に裏切られた、伝説の勇者"英雄アマツ"。

 三十年後の未来に召喚され、自身を裏切った者達へ復讐を誓う。


 ――そして、すべてを失った。


 かつて、自分の背中を支えてくれた者も。

 今、自分の背中を支えてくれていた者も。

 すべてを、失った。


 そんな彼の、最後の希望は――。


頭部:なし

右腕:強魔の指輪

左腕:防魔の腕輪

胴部:紅蓮の鎧

脚部:蒼碧の靴

武器:翡翠の太刀

使用魔術:魔毀封殺イル・アタラクシア魔技簒奪スペル・ディバウア魔撃反射インパクト・ミラー魔智掌握フェイズ・オーダー魔天失墜エクリプス

心象魔術:【英雄再現ザ・レイズ

戦闘力:SS+



・エルフィスザーク・ヴァン・ギルデガルド


 元魔王。


 オルテギアによって部下を皆殺しにされ、自身も体を五つに切り分けられて封印されてしまう。

部位は『頭』『両腕』『両足』『胴体』『心臓』で分けられている。

ついに、『頭』と『両腕』『両足』『胴体』『心臓』――すべての部位を取り戻し、完全な姿となった。


 いつからあの男に惹かれていたか、と聞かれても、正直ハッキリとは答えられない。

 素直な話、三十年前のあの日、自分にトドメを刺さなかった時点で、あの男が気になってはいた。

 迷宮で出会い、各国を旅し、復讐を果たし――気付けば、好きになっていた。


 こんな感情を抱いたのは、初めてだ。

 ずっと一緒にいたい、と思うなど……。


 あの男は鈍感だからな。

 告白の言葉を口にした時の顔と言ったら、絵にして飾りたいくらいだった。

 返事が聞けなかったのは、少し残念だったが……まあ、良しとする。


 だから、お前は生きろ、伊織――。



頭部:なし

右腕:なし

左腕:なし

胴部:黒のドレス

脚部:黒のブーツ

武器:なし

使用魔術:魔王眼・魔王腕・魔王脚

戦闘力:SS+




・ベルディア


 黒炎龍カースドラゴン

 エルフィスザークの下で、ペットとして飼われていた。


 主人が、あのふざけた女に喰われた。

 意味が分からなかった。

 何が起きたのか、理解できなかった。

 理解、したくなかった。


 それでも、主人は言った。

 伊織に、生きろと言った。

 

 だから……だから。

 あの男には、絶対に生きてもらわないと、困る。

 

頭部:なし

右腕:なし

左腕:なし

胴部:なし

脚部:なし

武器:己の肉体

使用魔術:獄炎鎧

戦闘力:A+



―同盟軍―


・マリア・テレジア・シュトレーゲン


 教国所属。

 聖堂騎士団、一番隊隊長。

 人類最強の聖堂騎士。


 生まれついて、彼女は天才だった。

 剣を握れば瞬く間に師を超え、魔術を習えばすぐに師を追い越す。

 選ばれた者にか使えない聖唱魔術も、誰に習うわけでもなく、すぐに使いこなせた。

 

 聖堂騎士内でも、並ぶことのない実力者。


 そんな彼女が『神の声』を聞いたのは、ある魔族達との小規模な戦いの最中だった。

 順風満々に進んでいた作戦に、その声は否を唱えた。

 そのまま行けば、無辜の人々が多く犠牲になると。

 彼女は迷いなくその声に従った。

 結果、その戦いでの犠牲者は0人、無事に魔族を殲滅することに成功した。


 それがきっかけとなり、彼女は聖光神メルトを名乗るその声に、心酔することになった。

 

 悩みは、強すぎるせいで嫁の貰い手がいないこと。

 女心としては、やはり自分より強い男性、自分を守ってくれる人とくっつきたい。

 

 神の声から聞いた、今代の勇者。

 きっと、自分よりも強いのだろう。

 下心はないが、一度どこかでお茶をしたい。下心はないが。

 


頭部:戦乙女の髪飾り

右腕:なし

左腕:なし

胴部:聖堂騎士の鎧

脚部:風抜きの具足

武器:名剣『祈天白折きてんしらおり

使用魔術:聖唱魔術

戦闘力:SS


・レンヒ・アベンジャー


 王国所属。

 英雄アマツと肩を並べた経験の持ち主。


 “大魔導”亡き今、王国の最大戦力と一つとなった。

 鬼剣に似た、虎刀という名の技を使う。

 老婆だが、歳を感じさせない機敏さを武器とする。



頭部:なし

右腕:なし

左腕:なし

胴部:なし

脚部:なし

武器:白い盾、真紅の片手剣

使用魔術:なし

戦闘力:S-



・ガーダル・アガロンテ。


 連合国所属。

 五人しかいない、Sランク冒険者の一人。


 おどけた口調で真意を隠す、曲者。

 戦闘スタイルはその時により使い分けることが可能。

 オールレンジでの戦闘が可能な、確かな実力者。


頭部:なし

右腕:破魔のガントレット

左腕:破魔のガントレット

胴部:矛崩しの鎧

脚部:履きなれた普通の靴

武器:剣槍弓様々

使用魔術:それなりに使える

戦闘力:S-


・クリス・グリムノーツ


 帝国所属。

 護帝魔術師筆頭。

 かつて、“大魔導”と魔術で競い合った天才魔術師。


 現在の姿は幼女。

 だが、気分次第で体を弄り、姿をコロコロと変えている。

 前回は、妙齢の女性の姿をしていた。


 全身に魔力付与品マジックアイテムを埋め込んでおり、ロケットパンチや口から光線も放てる。

 戦闘という面では“大魔導”には届かないが、『新たな魔術を生み出す』という面では、クリスの方が上を行く。


 以前、“大魔導”に戦いを挑み、ボコボコに負けた。

 それ以来、彼に執着するようになったのだが……。



頭部:超魔力感知装置

右腕:ウルトラ強力魔術砲台

左腕:ウルトラ強力魔術砲台

胴部:スーパー衝撃無効化装置

脚部:ハイパースピード出せる君六号

武器:全身凶器

使用魔術:色々

戦闘力:S



・ミカエラ・ルミナリエ


 亜人自治区所属。

 妖精種エルフ代表。


 亜人自治区内で並ぶ者のない、弓の名手。

 魔力を乗せて放つ矢は、龍種の鱗すら貫く。


 実は、かなり薄いが、ルシフィナと血の繋がりがある。



頭部:なし

右腕:大樹のお守り

左腕:ホワイトリング

胴部:なし

脚部:なし

武器:覇弓

使用魔術:なし

戦闘力:S-




―魔王軍―


・オルテギア・ヴァン・ザーレフェルド


 今代の魔王。

 エルフィスザークを蹴落とし、魔王に成り上がった男。

 

 実は魔族ではない。

 堕光神ハーディアによって生み出された、冥界への門。

 現世で破壊されないように生存本能と成長機能を付与されたのが、彼である。


 エルフィスザークの肉体を喰らい、急成長。

 魔族の姿に変化し、今日に至るまで、魔族として過ごしてきた。


 強大な魔力を有するが、反面魔力の回復速度が異様に遅い。

 エルフィスザーク、英雄アマツの両者と戦った後、三十年間眠りに付き、消耗した魔力を回復していた。

 眠ることが好きなので、別に苦ではなかった。


 エルフィスザークを食べた影響か、一日三回の食事を好む。

 ただし、質には拘らず、重視するのは量。

 部下に作らせた山のような料理を平らげるのが、彼の密かな楽しみ。

 味の良し悪しは一応理解できており、美味い物に対しては素直に美味いと称賛する。



頭部:なし

右腕:なし

左腕:なし

胴部:黒のローブ

脚部:黒の軍靴

武器:魔力で創り出した大剣

使用魔術:天骸、地落

戦闘力:SSS



・レフィーゼ・グレゴリア


 魔王軍四天王・“雨”。

 オルテギアが不在の間は、魔王代理を務めていた。


 彼女の祖は、最初期の魔王軍を支えた死天・“雨”。

 その血を引き継ぐ彼女も、かなりの実力者。

 数千数万に及ぶ魔術を同時に行使し、雨のように放つことができる。


 “天穿”、“歪曲”、“消失”、彼女ら三人の四天王を相手にしても、互角以上の戦いが可能。

 癖の強い彼女達が好き勝手に暴れられなかったのは、レフィーゼの存在があったから。


 ただし、レフィーゼにはストレスに弱いという弱点がある。

 強いストレスがあると、お腹を壊してしまう。

 ルシフィナやディオニスなどが好き勝手していたせいで、トイレに駆け込んだ回数は数え切れない。


 オルテギアが眠っている間、彼の寝顔を見るのが安らぎだった。

 彼が帰ってからは、料理をするようになった。

 量を好むオルテギアのために、『多く美味しい料理』を目指して日々鍛錬。

 オルテギア曰く、『美味い』。


《レフィーゼから見た、部下への評価》


・ルシフィナ→何でそんなに仲間を殺すんですか。ヴォルクさん殺したって嘘でしょ? ええ……勘弁してくださいよ、どうしてそんなことに……。うう……お腹が痛い。


・ヴォルク→態度は悪いですが、その分しっかりと仕事をしてくれる人でした。でした……。ええ……何で死んでしまったんですか、この大事な時期に……嘘と言ってください……。うう……お腹が痛い。


・グレイシア→真面目な部下ですね。ある程度は仕事を任せられます。ある程度は、ですが。……と思っていたんですが、どうしてエルフィスザークを魔王城に連れてこないんですか……? まさか反逆を企んでいる……? と思ったら、死亡報告が来ました。嘘でしょ……何がしたかったんですか、勘弁してください……。うう……お腹が痛い。


・ディオニス→それなりの実力はあるのですが、傲慢で不真面目、喋り方がねっとりとしていてあまり言葉を交わしたくない相手ですね。剣の腕が強みのはずなのに、どうして喪失魔術ロストマジックに拘るんでしょう、理解できません。貴方の腕なら、剣を飛ばすより斬撃を飛ばした方が強いと思うんですが……。そして届く死亡報告。頭は痛くなりましたが、お腹はそんなに痛くなりませんでした。今日は調子が良いみたいです。


頭部:遠視の眼鏡、朱の耳飾り

右腕:手帳(重要)

左腕:なし

胴部:軍服

脚部:黒の軍靴

武器:なし

使用魔術:死天権限

戦闘力:SS



【比較対象として】


・ディオニス・ハーベルク


 魔王軍最高戦力の一つ、水魔将!!


戦闘力:S+(現在)

    SS-(三十年間、鬼剣の鍛錬だけをした場合)




―次回予告―


 すべてが終わり、始まったあの日から三十年。

 元英雄は、志を同じくする元魔王と共に、此処までやってきた。

 かつて己を裏切った者達に復讐を果たし、彼らは最後の復讐の刻を迎える。


 ――そして、元英雄は、すべてを失った。


 元魔王は、神の手に堕ちた。

 これまでのすべてを嘲笑われ、自身も奈落の底へ落とされた。

 魔王領は滅び、世界は終焉を迎える。


 だけど。

 すべてを失った元英雄の、背を押す者がいる。

 かつて、英雄の背を支えた者達が。


 ハーフエルフは、ただ一つのわがままを望み。

 愚かな魔術師は、届かなかった光に手を伸ばす。

 

 だから。

 すべてを失って尚、元英雄は憎悪に嗤う。


「――言っただろ、ハーディア。俺を裏切ったら、どんな手を使ってでも後悔させてやるって」



 再臨勇者の復讐譚 

  ―最終章 『冥界』―


 ――さあ、復讐を始めよう。

 

 




イラストレーター様から許可をもらえたので、活動報告にアイドラーのラフを上げました。超可愛いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ