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オントロギー

作者: 春日陽一
掲載日:2012/07/14

汗をかく

汚い私のなかの不純物も

夏の妙な解放感に

出るわ 出るわ

彼につける 夏の喧騒に隠れた 私臭い匂い




~普通であること~

空が泣いていても


お日さまが笑っていても


特に気にすることもないなら


僕が死にそうになっているのも 当たり前のこと




~形なしの在り方~

もし、“あなた”という器をなくしたら?


顔 手 足 髪 声 癖 呼吸 心拍 足跡 筆跡 ……


形という特徴を無くし それでもアイデンティティーを保っていられるだろうか?

多くの情報で溢れかえる 電子社会の中で

果たして“あなた”は有益でいられるだろうか? 消されずにいられるだろうか?


これはそう遠くない未来


死んだものはかつて 土地に着き 自然の中で 八百万の仲間入りだった


これは高度に成長した今の在り方


肉体が朽ち やっと自由になった“あなた”は


“あなた”というデータに縛られる




~1の存在~

色鉛筆 一本欠けた

どうでもよかった一本 茶色

周りが短くなっていくなか ひとり長身保ってた

無くしても気にも留めなかった 茶色

だけどある日、 僕は気づいた


僕の大好きな カラフルな花が咲かせられない。 






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