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かつて神童と呼ばれた89位聖女。ハニトラ勇者伝説の真実を暴いて見せます!  作者: けけりーな
第七章 幼い翼のひな鳥たちは、本物の聖女の翼を知りました!
96/109

96 深夜の急襲!追い詰められたアンナ!

〇宿場町・教会裏


「魔族内で担当を分けて、なんかやってるっての?」


アンナは恐怖を押し殺し、不敵な笑みを作って情報を引き出そうとする。


しかし、魔族の女は小馬鹿にしたような笑みを崩さない。


「話す気は無しってわけ!で、用件はなによ?

私とおしゃべりしにきたわけじゃないんでしょ!?」


「用件?あなたたちには、とりあえず私たち魔族に協力してもらうわ」


「魔族に協力!?笑わせないで!そんなことするわけないでしょ?」


アンナの拒絶に、魔族の女は冷徹な視線を向ける。


「……やっぱりね。人間はみんなそう。

巫女姫様のやろうとしていることも知らずに、魔族を嫌う」


「巫女姫ですって!?」


アンナが聞いたことのない名前……

魔族の幹部、あるいは頂点に立つ者の名前だろうか?


しかし、女はそれ以上語るつもりはないようだった。


「話す必要などない。あなたたち人間は我々魔族に従っていればいいだけ」


女が構えをとると同時に、周囲の空気が焦げ付くような熱を帯びた。



「本性を現したわね!」


アンナは瞬時に後ろへ跳躍。

距離を取りながら得意の麻痺魔法を唱えた。が、魔族の放つ炎の弾丸がそれを上回る速度でアンナを襲う。


「うっわ!!」


爆炎がアンナを直撃。

しかし、その瞬間、彼女の周囲に淡い光の膜が展開された。

卒業順位8位の秀才であるアンナは、旅の道中でミアから教わった防御壁魔法を、完璧に習得していた。


けれど、アンナの防御壁は一瞬で粉々に砕け散った。


「うわっ!炎の魔法の威力が段違いなのね!」


しかし、アンナもただでは起きない。

爆炎の隙間を縫って、得意の麻痺魔法を魔族の胸元に叩き込む。


「ぬ!!」


魔族の動きが止まる。アンナは手ごたえを十分に感じてニヤリと笑った。


「よーし!油断したわね!利用されるのはあんたの方だったわね。さあ、たっぷりと話してもらうわよ」


勝利を確信し、追い打ちをかけるべく不用意に近づくアンナ。

しかし……


「ぬあぁッ!!」


魔族が魔力を一気に放出して、強引に麻痺魔法の呪縛か抜け出した。


「し、しまった!」


アンナが体勢を整えようとするが、目の前には、怒りに燃える魔族の拳。


回避は間に合わない。アンナは反射的に身をかがめ、強く目を閉じた。



ズゥゥゥゥン!!



空気を震わせる衝撃音。

しかし、痛みは来ない。


アンナが恐る恐る目を開けると、そこには彼女が展開したものとは比較にならないほど分厚く、金色の輝きを放つ光の壁がそびえ立っていた。


魔族の全力の拳を受けてなお、ひび割れ一つない。


「アンナちゃん!大丈夫ですか!?」


寝巻姿のまま、息を切らしてミアが駆けつけてきた。


「ミ、ミア!こいつは魔族よ!油断しないで!!」


不気味な瞳でミアを捉えた魔族の女は、長いベロで舌なめずりをした。


「ふふふ…… 獲物が二匹に増えるとは…… ついているわね」


ミアはアンナの横に並び、魔族に杖を向けて構える。


「私が、防御壁の魔法でガードします!アンナちゃん、お願いします!」


「わかったわ。……何とかしてみる!」


ミアの合図に、アンナは麻痺魔法に集中するのだった。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。


1000UU突破いたしました!これも皆様のおかげですね!

ありがとうございます!!

もし、よろしければ、次のお話もよろしくお願いします!

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