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かつて神童と呼ばれた89位聖女。ハニトラ勇者伝説の真実を暴いて見せます!  作者: けけりーな
第三章 野に咲く聖女に、守る力を教わりました
43/98

43 ミアに迫る魔の手

「あの?それで話というのは?」


三人の兵士に囲まれるようにして部屋に入ったミアは、首を傾げて問いかけた。

女神教会の強力なカーテンで守られている聖女学園で、9歳の時から女神魔法の英才教育だけを受けてきた彼女には、男たちが放つ、どす黒い生の感情や欲望に気づく術がなかった。


「話ですか……おらぁ!!」


「えっ!?」


不意に、目の前の兵士がミアの細い腰を抱え上げました。逃げる間もなく、彼女は乱暴にベッドの上へと叩きつけられた。


「きゃあっ!?」


背中に走る鈍い衝撃。

混乱するミアの視界の中で、一人の兵士がニヤニヤと笑いながら扉の前に立ち、かんぬきをかける。

もう一人の男は、鼻歌混じりに自らの鎧を脱ぎ捨てている。


「へへ! しっかり押さえておけよ。逃がすんじゃねえぞ」

「わかってるよ! ダラダラやるんじゃねえぞ、次は俺の番なんだからな」


ミアを押さえつけている男は、必死に抗う彼女の手首をベッドの上に押さえつけて、その感触を楽しむように下品な笑いを浮かべた。


「や、やめて・・・! あなたたち、こんなことをして許されると思っているのですか!?

め、 女神様がお許しになりません!」


「へっへっへ… 国外追放された『元』聖女様だ。どこで誰に何をされようが、文句を言う奴はいねえよ。まさかこんな極上品を好きにできるとは… 本当についてるぜ」


鎧を脱ぎ去った男が、首の骨をコキコキと鳴らしながら、獲物を追い詰める獣のような目でミアににじり寄ってきている。


「いいから早く終わらせちまえよ。見てるこっちが我慢できねえ」


「あ、ああっ・・・」


ミアの体はガタガタと激しく震え出してしまう。恐怖が思考を真っ白に染める。


(そ、そうだ・・・ぼ、防御魔法を・・・)


マーサと練習した、壁のイメージを必死に呼び起こすミア。

しかし、自由を奪われた体、止まらない震え、そしてにじみ出てくる涙で歪む視界…

魔法を発動させるために必要な精神の集中など、今の彼女には不可能だった。


「いや・・・いやあぁぁっ!!」


逃げ場のない密室。

王国を守るはずの兵士たちの手が、ミアの純白の修道衣に伸びる。

絶体絶命の窮地。果たしてミアは…!?

最後まで読んでいただきありがとうございます。


よろしければ、次もよろしくお願いいたします!!

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