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『りてらちゅあっ!』① 藍原センシ始動に当たって

(初出 note、2022年12月8日)


 Twitter(注1)ではペンギンのアイコンでお馴染みの私、Sinceriteであるが、何故この「note」(注2)を使用した創作に取り掛かろうとしたのか、まず初めにそれを述べておく必要があるだろう。

 私は以前から、Twitterで創作を行っており、詩をメインに投稿しているが、幾つか小説を掲載した事もある。第〇作目という扱いで、長編詩をノベライズした短編小説「舞台転生」、長編小説『禁猟区 聖痕なきメサイア』、更に『化物(けもの)怪奇譚』連作として短編「化物怪奇譚」「蜘蛛」。これらは、体裁を小説のページそのままにしている為、Twitterで一度に投稿出来る画像数である四ページずつが基本的に一日の投稿量であった。

 しかし、ここで私は一つの問題に頭を悩ませた。

 連載内容が独立した物語ではなく、章ごとに区切って分割している訳でもないのに、いいね数が日ごとに大きく変動したのである。つまり、読まれる日と読まれない日があった訳である。一冊にまとまった本であれば、例えば一から四ページを読み、五から八ページを飛ばして、また九から十二ページを読まれた方が居る訳だ。

 ただ、これには私自身の問題もある。

 私は一日のうちに、作品とそうでない普通の呟きをどちらも行う為、後から一括して読もうという方は、わざわざ数週間分の記録をスクロールせねばならなくなってしまうのだ。短編であればまだ許容範囲であるかもしれないが、長編となるとそれが一ヶ月以上続いてしまう事となる。

 また、投稿期間が異様に長くなってしまうという問題もある。そうなると、一冊の本ならば問題なく読めるものであっても、内容が薄い割にやたら冗長だという印象が否めなくなってしまう。『禁猟区』に至っては、最後の方の閲覧数の減少に焦り、一日に八ページ投稿というラッシュ進行になってしまった。

 そこで、である。

 小説投稿の場を、別の場所に移せば良いのではないか、と考えた。そこで目を付けたのが、このnoteであった。

 私がnoteを選んだ理由は主に三つある。

 一つ目は、自分の主観が含まれるが、ブログ経営よりも手間が掛からないという事である。私はこれを副業として収入を得るつもりはない。だが調べるうちに、ブログの作成には大抵お金が掛かる事を知った。無料ブログというものも沢山あったが、それらはどうしても一度に投稿出来る量が少なかったり、出来る事に限りがあったりなどの理由から自分には適していないと判断した。その点、noteは登録さえ済ませれば気軽に使う事が出来る。呟く事も出来れば、画像を投稿する事も出来る。Twitterでの活動がメインの私にとって、補助的な役割を果たすにはベストと思われた。

 二つ目の理由は、これまた偏見だがnoteはTwitterと比較して、界隈同士のコミュニティ形成が容易である事。Twitterの国内ユーザー数は、SNSでは個人間使用を主とするLINEを除けばトップである。中にはゲーム仲間の界隈があれば、私の属する創作界隈もある。故に、埋もれてしまって創作仲間となかなか繋がれないという事もある。

 だが、noteには必然的に創作好きな方々が集まってくる。こちらでは、より多くの方々から作品に触れて貰えるかもしれない。

 三つ目は、Twitterで創作を行う多くの人がnoteを活用している事だ。これは単に、自分が信頼しやすいという問題である。

 故に今後、私は詩人・Sinceriteと小説家・藍原センシを分けようと思う。小説はこちらに書き、Twitterにはリンクを貼るだけに留めるのだ。そうなれば、読んでいる間に一日分飛ばしてしまったとしてもすぐに昨日のページに戻る事が出来るし、一括で読みたいという方も読みやすくなるのではないだろうか。

 ここまで書けばお分かりかと思うが、私はnoteを、あくまでTwitterの補助として活用しようと思う。故にこちらでの活動は、作品の投稿だけに留めるつもりである。物書きさんとのコミュニケーションは、やはりTwitterで継続して取っていきたいなと考えている。


          *   *   *


 目下、活動開始に当たって私が考えている事は幾つかある。

 まず、今年の正月頃から長らくお待たせした『化物怪奇譚』連作の連載を再開していきたいと思う。連作詩五つをノベライズした奇譚集であり、現在公開したのは第一作目と第二作目のみである。

 私は四月上旬から先月まで、長らく活動休止期間に入っていた。理由としては、自分の書く詩がマンネリ化し、打開策がどうしても見出せなかった事、更に高校三年生(注3)となり、大学受験に向けての勉強が本格化してきた事が挙げられる。無論今は、どちらの問題も落着すべきところに落着したので、ご心配には及ばない。どうかご安心頂きたい。

 長らく放置してしまったこの連作を終わらせる事を、当面の目標とする。現在では第三作「神」まで書き終えたので、近々投稿を始めようと思う。

 次に、学園にまつわるあれこれをテーマにした『スクリフェッド』という小説群を書き終えた順に投稿する。これは、詩の解説的な意味合いが強く、第〇作という孤立した印象のある「舞台転生」を回収する為の措置である。

 最後に、このエッセイである。『りてらちゅあっ!』という題名で、創作や文学にまつわる事柄に対して自分の思う事を、以降も不定期に投稿していこうと考えている。

 ……と、予告っぽい事を述べておいたが、長らく活動していなかった為、現在小説執筆の為の感覚が非常に麻痺している。出来る限り以前のペースを取り戻せるように努力するので、予定が崩れても「ああ、またやっているな」くらいに思って、温かな目で見守って頂きたいのである。


          *   *   *


 報告したい事をただ報告するつもりだったので、表現などは全く意識せずに書いた。散漫な文章になってしまったかもしれないが、ここまでご精読頂いた事に感謝である。

 最後に、私自身の事について述べて筆を()く……もとい、鍵盤を畳む。

 まず名前の事だが、「藍原センシ」というのは、どう考えても人名ではないSinceriteを人名風にし、本名を原形を留めない程に弄って作った架空の名字をくっつけたものである。Twitterでは、変わらず私の事はSinceriteと呼んで頂きたい。読み方は「さんせりて」ではなく「せんしす」だ。

 それと、一人称の事。

 普段、Twitterでは一人称を「僕」としている自分だが、これを書く時のみは「私」で統一したいと思う。受験勉強中に小論文を書きすぎた弊害ではない。何だか真面目な事を書いても、「僕」のままでは妙にソフトな印象になってしまう気がして……



(注1)当時はまだ「X」ではなかったのですね~(しみじみ)。

(注2)あまりに瑕瑾が目立つようになった事、ユーザーの方々の他作品への付き合い方に対する疑問から、今ではもう使用しておりません。

(注3)今では大学ももう2年目です。早いものですね。

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