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第08話【負けず嫌いな女ヤンキーギャル】



数日後、高城は『魔法少女』を目指して魔法のイメージトレーニングをしていた。理想の魔法少女になるために変身魔法で強くなるイメージや色々な魔法ができるイメージを持って特訓していた。

 

 一方で体調が回復した本城は再びコレットに挑んでいたが、連敗続きだと高城から教えられた。素人目でもわかるが本城には剣の才能がない。ドルダムも武器を変えて指導してみたがイマイチ伸び代がないというのだ。高城と本城はまだ魔物を倒したことはないが訓練を受ければそれなりにはレベルアップするらしい。

 

 ようやく調合用の道具が一式揃えられたので調合をして冒険者ギルドに納品している。最近は九条と薬草採集とついでに魔物討伐をして薬を調合して日銭を稼ぐ日々が続いていた。

 

 昨日の依頼で『スキマ草』が大量収穫できた為に今日は冒険者ギルドで調合をして納品分を作ってしまった為に九条と一緒に訓練を見守っているが、本城はコレットの動きに翻弄されてヤケになって模擬剣を振り回していた。

 

「…本城ってあんなにムキになりやすい性格なのか?」

 

「まぁ、結構負けず嫌いな性格しとるなぁ…」

 

 本城が相手にしてるのは現役冒険者でこの冒険者ギルドの副ギルドマスターをしてるコレットである。機敏な動きで本城を翻弄していとも簡単に倒されてしまっていた。

 

「んー、綾香ちゃんは戦士としての素質はいいと思うんだけど…」

 

「知るかよ!全然勝てねぇし剣何て当たらなきゃ意味ねぇじゃんか!?」

 

 ドルダムが色々と武器を変えて指導してみたが『イマイチ伸び代がない』というのも頷けた。本城は俊敏性がない。背丈は160センチ程で女子では高いほうだろう。筋力も三人の中では一番ある。女戦士としては悪くない。

 

「だー!!もう胸が揺れて邪魔だし、鎧ン中は蒸れて気持ち悪いし、負けるしで最悪だよ!!」

 

「あのさぁ、私の胸見てくれる?年下にもサイズ負けて…」

 

「俺はコレットさんが歳上だと思ってなかったよ」

 

「ウチもせいぜいタメか下かと…」

 

 意外にもコレットさんは二十歳であった。見た目はロリなのにだ。俺と九条の会話がきこえたのかこちらを睨んでいる。

顔を合わせないように視線をそらした。実際に三姫とパーティーを組んでいる俺にもたまにゴロツキのやっかみはあるが本人達がそれを拒否して力業で解決してしまうのだ。

 

 魅惑的なボディは異世界でも通用するということだろう。


 ◇◆◇

 

 コレットとの模擬戦を終えて革鎧を脱ぎ捨ててタオルで汗を拭く本城の元に高城が近づいた。本城とは仲が良くよく抱き着いている感じだ。

 

「桃華はなぁ。匂いフェチなんや。んで、好みが綾香の汗の香りなんよ…」

 

「流石にそれ俺に教えるのはどうかと思うぞ…?」

 

「まぁ、綾香も可愛いものが好きやし、桃華はどタイプでお互いに合意の上やしね」


「せめて本城が前衛で戦えるともう少し奥の森も探索できるんだがな…」

 

 俺と九条ではある程度の位置までしか攻略できない。森の奥にいるワイルドボアという猪の魔物を倒せる術がないのだ。

 どうしたものかと考えていると、九条に腕を引っ張られており気が付けば本城達の元に訪れていた。

 

「なぁ~綾香。丈くんに少しアドバイス貰ったらどうや?」

 

「ああ?草加にかよ? コレットに勝つ方法でもあるのかよ?」

 

 今の所はないが見てた分には素早い動きに翻弄されていた為に相性が悪いのはわかった。後は武器の扱い方が素人目でもわかるくらい遅いし、ヤケクソになって剣を振り回しても無駄だろうというと本城もドルダムに似たような事を言われたと舌打ちをした。九条と高城と同じようにステータスを見せてもらった。

 

  本城綾香(ほんじょう あやか)


・名前:ホンジョウ アヤカ レベル10


 職業クラス:戦士

 固有スキル:身体強化

 選択スキル:


 筋力+270 敏捷+0 体力+290


 器用+0 知能+10  魔力+0


 まてまて待て待て。器用と敏捷が0ってなんだよ。魔力0はまだわかるとしても器用と敏捷が0ってあり得るのか?

 

いや、逆に器用がなく敏捷もないのであれば力で押し切ってしまえばいいのではないだろうか?例えば…

 

「このステータスなら武器を振り回すより『大盾』とかのがいいんじゃないか?」

 

「大盾?何でだよ?」

 

「相手が攻撃して受け止めてそのままぶん投げたりできる力はある方だ。なら、攻撃を当てるよりも逆に全部受け止めてそのまま殴り返す。筋力と体力は俺らの中じゃトップだし、それならコレットさんに1発入れられる可能性はあると思うぞ?」

 

「なるほどな。大盾ね。大盾か。よし、なら、特訓に付き合えよ?草加」

 

 本城は訓練用の盾を手に取ると模擬剣を手渡してきた。俺の武器は草刈り鎌なのだが訓練用にそんなものはない為に短剣の模擬剣を借りてきた。本城は皮鎧を着けずにタンクトップ姿に無地なスボンのみで盾を構えた。


 取りあえずは試しで突っ込み剣を盾に当てた瞬間、身体が宙に舞った。そして、そのまま墜落して地面に激突した。慌てた様子で本城が駆け寄ってきた。

 

「わ、悪りぃ、力入れすぎた。怪我してねぇか?」 

 

「あー、レベルアップしてなかったら死んでたわ。これならいけるんじゃないか?大盾での戦闘。皆を護る守護者(ガーディアン)みたいでカッコいいぞ?」

 

「…確かにいいな!大盾!気に入った! おお!?見ろよ草加!盾スキル着いたぞ!?」

 

「本城、お前今皮鎧着けてない状態…」

 

本城綾香(ほんじょう あやか)


・名前:ホンジョウ アヤカ レベル10


 職業クラス:戦士

 固有スキル:身体強化

 選択スキル:大盾・挑発


 筋力+270 敏捷+0 体力+290


 器用+0 知能+10  魔力+0


  マジで大盾使いとして優秀何じゃね?って顔を見て頭を撫でてしまった。いや、だって子どもみたいに騒ぐもんだからついな。それと同時に顔を赤めてビンタされ、九条に回復魔法を掛けてもらい膝枕して貰う羽目になった。本城の力でビンタされると首がもげそうになる。

 


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