第73話【策士・九条梨沙】
本城に強引に部屋に入れられると、ベットの上には風呂上がりの美人・美女が揃っている。取りあえずソファーに腰を降ろそう視線を向けると、本城に腕を引っ張られてベットに連れ込まれてしまった。
「もうちょっと4人に気を使ってやってくれ…」
「良いじゃんか。それに離れてるとワタシと桃華とバレッタ、フィーナは難しい話をすると寝るぞ?」
「あーしも難しい話をされると眠くなるからな!」
「私そうなんだよねぇ。だからゴメンね?」
バレッタとフィーナにそう言われ、明日の方針を話始める。エルサレム森林に入ってフォレスト・ジャイアントを騎士団に任せ、フィーナと俺でグランドが見つけた洞穴を探してある程度の印を着ける。フォレスト・ジャイアント討伐後に休憩を挟んで洞穴内を探索し、メタルリザードと上級悪魔との戦闘を想定しており、メタルリザードの数は5から8匹と多い為、騎士団とバレッタパーティーに担当して貰い、イザベルと俺達のパーティーで上級悪魔と戦う方針で行くつもりだと話す。
バレッタパーティーと騎士団はメタルリザード討伐後にこちらに交流して上級悪魔を数で叩くつもりでいる。少なくとも、物理攻撃や魔法攻撃にも耐性がある為、九条の聖魔法が唯一の攻撃手段になる可能性も考え、本城には高城も九条の護りをお願いし、高城は全体の支援をお願いしたいのでチアリーダーメインで戦って貰い、弱点の魔法があればその魔法少女に変身して遠距離から攻撃をして欲しい事を話すと頷いてくれた。
「まぁ、あくまでもこれは予定通りに行ってくれたらの話で、イレギュラーも当然あり得るからな。特に上級悪魔の強さがイマイチ判断が着かんから何ともいえない」
「大丈夫やで?上級悪魔なら聖浄化結界と霊子崩壊使えば倒せる自信はあるで?」
九条は破戒僧として聖魔法の中でも上級魔法を既に使える様になっており、上級悪魔位なら一撃で倒せる自信があるらしいが、そういった油断から命を落とすのが冒険者であるため九条の側に行き、デコピンを食らわせて油断せずに生き残ることだけを考えるようにと伝えると、微笑みを向けてきた。
何か変な事をいったかと首を傾げると、九条はイザベルとバレッタに「どうや?」と訊ねた。一体何の事か分からないが、早めに寝るように伝えてベットから降りようとすると、イザベルとバレッタに肩を掴まれてしまった。
「ちょっと待て。何の冗談だ…?」
「冗談やないで?4人とも嫁に追加やで?ほれ、書面に4人の名前追加してあるやろ?」
「待て待て待て。俺、知らないんだけど、それ正式な書面なのか!?」
「こっちの世界やと嫁がOkして書面に名前書けば7人まではエエみたいやで?それに今後の事考えると、定員いっぱいにしておいた方がエエやろ?」
確かに巨岩竜の1件は既にダイアラック王国の貴族連中にも伝わっていて、俺らがモーグルと繋がっていることから、その繋がりを利用したい貴族は多いだろう。ただ一夫多妻制で嫁が許可を出せば7人までは良いとか今初めて知ったんですけど。
九条に訊ねると、元々クラフト鉱山のダンジョンを手に入れた辺りからイザベル達を嫁にと誘っていたのだ。
理由としては4人とも俺が贔屓にしている教会の出身であり、今後も援助の見込みがあるなら、そこの出身である4人を嫁に来れば色々と援助する事ができるからだというのだ。
「イザベル、バレッタ、フィーナ、リリアン、落ち着いて考え直せ!俺らまだあって1ヶ月も経ってねぇんだぞ!?そんな簡単に決めて…」
「問題ない。寧ろ、転生して強いジョウなら問題ない」
「それに、パーティー的にジョウを旦那にしておけばあーしらもメリットあるしな。悪い話じゃない」
「それに教会の子ども達にも優しくしてくれますし、お仕事も斡旋してくれて助けてくてますよね…?」
「梨沙ちゃんらが良いよって言うなら、私ら文句無いよ?夜の営みの方も好評じゃん?3人から!それに私ら獣人やダークエルフは精神的に欲求不満になりやすいから上手い男のがいいよ!」
本城と高城を見ると既に服を脱ぎ始めており、九条に至っては4人を説得している間に脱いでいた。そして、そのままのし掛かって来て、ベットの中央に押し倒されてしまった。これは不味い。妖怪化している状態なら九条1人ならと力を入れて退かせようとした時だ。
身体が急に熱くなり頭がクラクラとしてきた。これ、もしかして媚薬か!?俺、作ってねぇぞ!?
「グレイスに大金渡して作って貰って正解やなぁ。遅効性のある媚薬入りやで?さっきエレノアからもらったコップの水の中に入れて貰ってたんや」
「梨沙、お前図ったな!?4人を屋敷に泊める時からこうする予定だったんだろう!?」
「グレイスに頼んでニコラスとセリスは教会でお泊り会で、エレノアはエレンダと薬飲んでお楽しみ中やろうし、ウチらも楽しも?」
「殺す気か!?何で毎回俺、襲われてるの!?てか、グランド・ウイング・フィリー!親分助けろ!」
先ほどから3匹の姿が見当たらず、名前を呼ぶとソファーに下に潜っており3匹ともこちらを見て首を傾げた。雌が強い雄を求めて何が悪いのか分からない上、強い親分だからこそ妻が多いのは良いだと助ける気は無さそうだ。というか、この薬何で俺に効いてるんだ。フィリーのおかげで毒は無効にできると聴いていた。考えられるとすれば…。
「フィリー!毒耐性無効を消してるのか?」
『さっき鶏肉くれて、そのか代わりに耐性解いて欲しいって言われました!』
色々と言いたいが、九条が唇を重ねて舌を入れてくるともう身体に力は入らず、気が付けば産まれた姿のままになってしまっていた。翌日、起きて辺りを見渡すと避妊ジェルが入っていた容器の空が数個散乱しており、やってしまったと両手で顔を覆った。俺の尊厳はズタボロになってしまった。隣で寝ている九条の頬をつねろうと思ったが、そんな事は出来ずに頬を優しく撫でた。すると、イザベルとバレッタが起きており声を掛けてきた。
「そのすまない。強引なやり方をしてしまって…」
「梨沙らも襲って嫁になったって言ってたから…」
「もう良いよ。終わったことだ。それより、もう媚薬は禁止な。俺があんな性欲魔だったなんて…」
「イタチも獣人だし、精神的にストレスが溜まると性欲になるんだろう。それに上手い男はモテるから仕方ないし、ジョウは強いし優しいから仕方ない」
イザベルとバレッタに謝罪され、既に身体が人間ではなくイタチになっている事を実感する事になる事件であった。異世界で嫁が7人になりました。
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