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第61話【襲撃(前編)】



 当然の事態に現場は騒然となっていたが、そんな場合ではない。桃華もリリアン、そして騎士団の5人に声を掛けて九条をリーダーにロックスさんと協力してここの守備を任せた。

 

 先に向かったイザベルを追い掛けるように現場に急いだ。すると、副騎士団長でありこのダイアラック王国の第2王女であるヘレナが走りながら訊ねてきた。

 

「どうなっているのですか!?同時に魔物が襲撃をしてくるなんて…」

 

「ウガールの出現辺りからキナ臭いとは思ってたけど、この国に魔族が居るみたいなんですよ。んで、そいつがこの辺りの魔物を操ってる感じですね。それよりも急ぎましょ?流石にあの数はアメリアさんでもキツいでしょうし…」

 

「丈くん、どうしてこのメンバーに分けたの?」

 

「オークやバースト・ボアなら綾香と梨沙、バレッタとロックスさんがいれば対象できるし、フィーナが数を目認できる。サハギンは数が多いが中途半端に強い。シーサーペントは厄介だからイザベルと桃華、リリアンの魔法で対象する。5人はいつも通り戦え!いいな!?」

 

 平和だと思っていたが、どうやら西側には魔王領土から来た魔族が暗躍していたようだ。北側はそいつよりも格上な魔物を多く従えさせる事が出来ないようだ。

 

 元々人不足なダイアラック王国を攻め込むには、攻め込まれる心配がない西側から攻められれば一気に落ちると思っていたのだろうが、俺達のせいで予定が崩れたのだろう。

 

 ウガールらを倒されて海の魔物に目を付けたサハギンは、シーサーペントの好物であり繁殖期のシーサーペントはクラーケンよりもサハギンの群れを好んで狙う。

 

 あのシーサーペントはサハギンの大群におびき寄せられただけだろう。


 ヘイヴンの街に着くとイザベルがアメリアさんと話しており、街の人々が武器を手に取ったり避難誘導を始めていた。

 

 イザベルに状況を確認すると、サハギンの大群は真っ直ぐこのヘイヴンの街を目指しているそうだ。

 

「チィ!何匹いるんだよ!?ったく、面倒だなぁ…。アメリアさん魔法って何が使えますか?」

 

「ワタシは暴風魔法なら使えるわよ?」

 

「俺も暴風魔法使えるのでタイミング合わせて放ちましょう。リリアンは巻き上がった魔物に雷鳴魔法を!桃華はカウガールに変身して残ったサハギンの大群を討伐。イザベルはシーサーペントを頼む!5人は上がって来たサハギンの討伐と1匹シーサーペントを仕留めろ!」

 

「あ、あなた本気でいってますの!?シーサーペントは海竜といわれる魔物で並みの冒険者や騎士団では太刀打ち出来ない魔物ですわよ!!?そ、それにロックス騎士団長抜きで勝てる筈ないじゃない!?」

 

「あー、いつまでもロックスさんに支えて貰ってるだけじゃダメだろ?お前らが逆に支えてやるぐらいの気持ちでなくてどうするんだよ?副騎士団長だろう」


「そ、それは…」


「つーかな、1国の王女様で騎士様だろ?アンタよぉ、敵が強いだの勝てねぇだの気にする前に、国を護る為に戦えよ。今がその時だぞ?王国の騎士として今ダセェ事いってんだぞ?」


 相手が第2王女様である事を忘れてかなり失礼な事を言ってしまった事に、いい終えてから気付いたが、謝罪している暇はない。すぐ側までサハギンの大群とシーサーペントが近付いていた。

 

 ショルダーから鎌を取り出してアメリアさんとタイミングを合わせて魔法を放つ。


   「「テンペスト!!!」」

 

  暴風魔法の中でも上位の竜巻を起こす魔法を海に発動させ、サハギンの群れの大半を巻き込む事に成功した。

 

 「リリアン!今だ!雷鳴魔法だ!撃てるだけで良い!桃華はカウガールに変身して屋根からサハギンを狙えるだけ撃てくれ!その後はマナポーションで回復!」

 

「わ、わかりました!雷鳴魔法・エナジーボルト!!」

 

 リリアンは自分が覚えた雷鳴魔法の中でも威力の強いエナジーボルトを数発放つと、魔力切れでふらついてしまった。支えて労いの言葉を掛けてマナ・ポーションを渡し、少し休むように伝える。ここからは総力戦だ。

 

「南の冒険者と街の為に立ち上がった野郎ども!おれの仲間がある程度やってくれた!!残りは俺達の仕事だ!サハギンは任せる。俺とイザベルでシーサーペントを討つから街は頼んだぞ?」

 

  「「オオ~ッ!!やってやるぜぇ!!」」

 

「ヘレナ副騎士団長!仲間連れて砂浜に迎え!サハギンを少しそっちに送ります!」

 

 「わかりました!皆さん行きますわよ!」

 

 先ほどの言葉が効果があったのか、ほかの騎士団の顔つきもやる気に満ちていた。イザベルに視線を向けると頷き、お姫様抱っこをして空中跳躍でシーサーペントの上まで近付いてイザベルを下に落とす。

 

 イザベルは大太刀を抜き、シーサーペントの首を一太刀で切り落としてしまった。イザベルはもう1匹のシーサーペントを人差し指を動かして挑発する。


つがいを殺されて激怒したシーサーペントを怒らせるには十分過ぎる。イザベルは空間魔法を使って砂浜まで移動するとシーサーペントは砂浜に行ってしまった。


あそこならば街に被害はでない。後は桃華らと残ったサハギンの殲滅だ。あの第2王女様と騎士団達は強敵相手に挑む為に何が必要なのか身をもって知る必要がある。丁度いいだろう。



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