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第53話【臨時パーティーメンバー】



 屋敷に戻りロートンに事情を伝え、万が一の時の為にエレノアに支払いの金を受け取って貰うように伝え、ニコラスとセリスが作っていたポーションとマナポーションをトレジャーボックスに収納して後の事をロートンに任せてヴァルカンの街に向かった。

 

 屋敷からヴァルカンの街は貯水池がある場所を迂回して行けば近く、クラフト鉱山もそこから近い。

 途中から三人を背負って抱えて走ったが、鎌鼬(カマイタチ)になったおかげかかなり素早く動けた。

 

 予定していたよりも早く辿り着いた事にモーリアも驚いていた。

 

 モーリアを見つけると、重装備に巨大な鉄製の大槌(ハンマー)を片手に巨大な大盾を持った大柄な騎士と話していた。こちらに気が付いて呼んだので駆け寄ると、このバカデカい大槌を使う人がこのダイアラック王国騎士団のロックスだというのだ。

 

 軽く自己紹介をするとモーリアらに話した事が事実なのか訊ねられた。


「それを調査する為にここに来たんです。ここでウガールに暴れられたら米が食えなくなりますし、民の生活を守ってこその冒険者であり騎士団でしょ?」

 

「その通りだな。分かった。ここはお前達に任せよう。何かあったら騎士団も力を貸すから何でも言ってくれ」

 

 そういって手を差し伸べてきたので握手をすると、モーリアは今いる冒険者の中で当てはまった人物を集めてくれたそうだ。

 

 四人の女冒険者でそれぞれが自己紹介とステータスを見せくれた。

 

  「黒猫族のフィーナ!斥候だよ!」

 

  ・フィーナ(黒猫族)


フィーナ レベル28

職業クラス:斥候

  固有スキル:危機感知

  選択スキル:身体強化・短剣技


筋力+270 敏捷+550 体力+490


器用+380 知能+210  魔力+180



「白兎族のリリアンです。魔法使いで火魔法が使えます…」

 

  ・リリアン レベル26(白兎族)


職業クラス:魔法使い

 固有スキル:高速詠唱

 選択スキル:火魔法・魔力増強


筋力+170 敏捷+90 体力+390


器用+280 知能+310  魔力+500

 

「赤犬族のバレッタ。よろしく」

 

 バレッタ(赤犬族)


・バレッタ レベル29


職業クラス:戦士

 固有スキル:剛剣

 選択スキル:剣技・筋力強化・体力強化


筋力+570 敏捷+50 体力+590


器用+180 知能+21  魔力+30

 

「…ダークエルフのイザベル。よろしく」

 

 イザベル(ダークエルフ)


・名前:イザベル レベル46


 職業クラス:ダークエルフの戦士

 固有スキル:大太刀の心得

 選択スキル:剣技・影魔法・魔力回復・空間魔法


筋力+1250 敏捷+1620 体力+1550


器用+1350 知能+1215 魔力+2195

 

 モーリアによると、丁度条件のいいパーティーがバレッタ達で、俺らに興味をもったイザベルが協力を申し出てくれたそうだ。それぞれが自己紹介をしていると、ふっとクラフト鉱山の異変にグランドとウイングが気付いて探ってくれるといい中に行ってしまった。

 

「…転生(リインカーネイション)?イタチの獣人なの?」

 

「いや、妖怪・鎌鼬(カマイタチ)だ。ダークエルフは初めて会うんだが…」


いや、何で戦国武将が着るような甲冑やら大太刀をダークエルフが装備してるんだよ。


 でも、この気配は何処かで感じた事があるが微妙に何かが違う。

 

「どうしたん?イザベルちゃんジッと見て浮気するん?」

 

「いや、純粋な獣人とダークエルフって種族的に転生(リインカーネイション)先だろ?産まれてその種族だったらどうなのかと思ってな…」

 

「…真面目か!?もうちょっと良く見ぃや!!全員上玉の美女揃いなんやで?てか、もうちょいノリに付き合ってや!?」

 

「…これ以上嫁増やしてみろ。死因が腹上死になるわ!お前とヤるだけでも体力いるし、綾香と桃華相手にしてこれ以上は俺が流石に死…」

 

 九条に理由を話している最中、クラフト鉱山の下から嫌な気配を感じ、鎌を抜き構えて威嚇のするように尻尾を立ててしまった。

 

 何だ?今本能的に嫌な感じが地面から来たぞ?

 

 九条に視線を向けると真面目な顔つきに代わり、避妊ジェルとクリーンジェルを渡して天幕で使い方を指導して貰っているあいだにクラフト鉱山の調査を独自で進めていく。

 

 条件としては揃っているし、グランドとウイングの帰りを待ちながら辺りを調査していると2匹が帰ってきた。

 

『中の様子はどうだった?グランド、ウイング 』

 

『かなり複雑で階段もまだ不完全な作りになってるぽい!』

 

『結構ゴブリン達が下から上がってくる通路を作ってるからそれが外に溢れてるみたいだ。後、ウガールの周りに数百から数千匹近いゴブリン、コボルト、オークいた』

 

『フィリー、周りの様子はどうだった?』

 

『結構ゴブリン達が岩壁を脆くしてるから、入ったら30匹位は外に出そうな場所がいくつかあるよ?』

 

 この3匹は実態がない為、俺の考えていることを理解して的確に行動してくれる子分だ。

 

 そして、鎌鼬(カマイタチ)としてどうするべきか話し合った結果、親分としてコイツらの力を最大限使ってやることこそが大妖怪としての地位を上げるらしい。

 

 

 


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