第40話【ホノル火山の適正レベルは?】
突如として溶岩バジリスクが空から降ってきた。だが、バジリスク達は俺達には目もくれず逃げていく。
様子が変だと思い、先に先行して様子を伺いに丘を駆け上がると、バカデカい亀がいた。
見た目はワニガメの顔つきでゾウガメのような体格した大型の亀の魔物だ。確か名前はロックタイタスといったが30メートルはあるだろう。
それが五匹いるのは脅威だが、問題は中央にいる黒い甲羅に富士壺のような物が幾つも着いておりそこから高熱の蒸気を噴き出している。マグマタイタス。ロックタイタスの変異種で溶岩を食らい体内に熱エネルギーを蓄えた厄介な魔物だ。
丘に隠れ、3人を呼び、岩影からマグマタイタスをみてどうするか相談する。
「あんなデカいの倒せるのか?やるならやるで良いけど?」
「弱点あるの?亀なら甲羅に入られたら魔法も鎌も効果ないんじゃない?」
「いや、脚と首の隙間は斬れるで?確か魔法も効く筈や。ただマグマタイタスは高温をどうするかやで?」
「倒す必要がないなら放置でも良いが、エンバーバーグに溶岩バジリスクを放ってる元凶みたいだから討伐するしかねぇな…」
初っぱなから大物討伐となり軽くため息を着くと全員武器を構えてマグマタイタス達の前に出ると、気が付いたロックタイタスが襲いかかってきた。
新たに加わった暴風魔法の力で空中跳躍する事ができるようになった為、大型の魔物相手でも急所を狙う事ができる。
「おお、流石ドワーフが研いだ鎌だな。スゲェ切れ味そっちはどうだ?手ぇ貸すか?」
「ウチは大丈夫やで?もう片付いたし…」
「アタシもシールドアタックで殴ったら一発だった…」
「ゴメン!マグマタイタス倒しちゃった!?折角水の魔法少女お披露目だったのに…」
鍛冶職人の中でも超一流と豪語するバーグの腕は確かであり、結局苦戦する事なく倒してしまった。マグマタイタスも高城の水の槍で首を斬られてその場に倒れ込んでいた。
「…にしてもレオタードにフリルのスカートに槍持った魔法少女って…」
「だって、水と言ったら水泳だもん!ビニキでも良かったけど流石にねぇ?」
「丈くん的にはそっちが良かったん?」
「待て、それ俺の性癖探ろうとしてねぇか?」
九条は俺の性癖を二人を使って探ろうとしてる節がある。特に服装や下着の話しになると必ず俺の好みか訊いてくる。
話を反らすように先ほど獲得した新スキルトレジャーボックスを発動させてみた。
黒い靄のような物がマグマタイタスとロックタイタスを包み込み消えてしまった。どういう原理かは分からないが収納効果があるスキルのようだ。
だが、どうやって出せば良いのか分からずにいると、本城がステータス画面のトレジャーボックスを触ってみたらどうだと提案された。
何も分からないし、やってみる価値はあるとステータス画面を出してトレジャーボックスの欄を指で触ってみる。
・ロックタイタス×5
・マグマタイタス×1
うん。分かってる。今倒して収納したんだからどうやって出せば良いのか教えてくれよと思いながらマグマタイタスの文字に降れるとマグマタイタスの身体が出てきた。
すると、高城がある事に気が付いた。
「ねぇ、丈くんの勇者適正ってこれじゃない?」
「あん?どーいう意味だ。それ?」
「だって綾香ちゃんは体力と腕力。梨沙は知力と魔力。私は知力以外はステータス値伸びてるけど丈くんはそういう一点特化型って訳じゃないよね?」
「なるほどな。確かに器用貧乏って感じするなぁ。確かにトレジャーボックスなら倒した魔物や素材を集めるのに使えるしなぁ。調薬で薬を製造できるなら後方支援型である程度自己防衛できる感じか?」
確かに固有スキルの武器成長で鎌使いである程度戦えて薬が作れるなら後方支援型で他のメンバーの手助け型の勇者スキルの一つだったのか。これなら色々と収納は楽だしトレジャーボックスで管理もできる。
はっきりいえば便利だ。まだ三人とも体力が有り余っている為に探索続行で良いというためにホノル火山の調査を再開した。
◇◆◇
「う~ん、ワタシら強いのか。コイツらが弱いのかマジでわからねぇな…」
「俺もだ。もうちょっとヤベェかな?って思ってたんだけど…」
「私、変身しなくても三人でどうにかなっちゃったね?チアリーダーにならなって良かったし…」
「どない説明しようかな?これはやりすぎやわ」
ホノル火山の調査を再開すると、溶岩バジリスクキングが群れを作っていた為に討伐し、溶岩地帯に暮らす青い巨鳥の魔物・ロックバードの群れに遭遇。
そして坂道から転がり落ちてきた硬い鱗で覆われたダンゴムシのような魔物・ダンゴロンの群れに襲われたが全て討伐したがまだ体力に余裕があった為に自身が強くなったのか魔物が弱いのか判断がつきづらい。
何よりもレベルが上がってない為にどの程度の冒険者なら対応できるのか判断が難しいのだ。
どうするか相談していると、ずっと探していた 火山華を発見し、採集を始めた。
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