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第37話【ドワーフの鍛冶職人バーグと拠点】



「スゴい!ドワーフだ!鍛冶職人で超一流の種族なんだよ!」

 

「マジか!ドワーフってスゲェな!ワタシの大盾のメンテ頼んでいいか?」

 

 高城の話によると、ドワーフという種族のようだ。ドワーフは鍛冶職人として超一流であると興奮気味だ。大盾や武具を職人にメンテして貰っている俺達に取ってはありがたいことだ。

 

俺達の会話を訊いて気分を良くしたのか蓄えた髭を触りながら自分の腕が超一流であると豪語するドワーフのバーグという。早速気になっている事を訊ねてみた。

 

「用事は色々とあるんだが、俺の鎌を見て欲しいんだ。さっき溶岩バジリスクを倒した後に変化して…」

 

 ショルダーから鎌を二つテーブルに乗せるもバーグは目を見開いた。

 

「お前さん、これは魔法が付与できる付属魔法印武器エンチャントウェポンだぞ?溶岩バジリスクを倒したら変化したっていったか? お前さん、武器成長か武具強化のスキルがあるのか?」

 

「固有スキルで武具成長があります」

 

 バーグはそれを聴くと豪快に笑った。武器成長の固有スキルは一般的であるが、武器を雑に扱ってしまい武器成長自体を阻害する事が多いという。

 

 武器成長は同じ武器を手入れして使い続けて初めて武器が成長するものらしい。

 

 俺の場合は鎌使いで武器が指定されていたのが大きな要因でもある。

 

 使い方を訊くと、柄込みの部分の窪みにスキルが付与された宝玉をはめ込めば良いらしい。俺の場合は風魔法の宝玉を片方にはめ込み、もう片方に新しい宝玉をはめ込む事で風魔法の上位魔法である暴風魔法が扱えるようになるというのだ。

 

 鎌の手入れと宝玉を購入したい事と全員の装備を新調したいと告げた。九条のユニーク装備も稀有(レア)であり滅多にお目に掛かる代物でないためにメンテナンスに腕を振るうといってくれた。

 

「ほぅ、いい大盾だな。メンテナンスもされてて大事に扱われてるな。そのうち加護を貰えるかもしれんぞ?」

 

「カゴ?なんだそれ? ダンジョン踏破したらユニーク装備貰える訳じゃないのか?」

 

「確かにそれもあるが、良い冒険者にゃ、女神様が加護の力を与えてくれる事がある。俺の見立てじゃあ、女神様から加護を得てもおかしくないな…」

 

 バーグは俺達の装備品がかなり使い込まれ大事にメンテナンスされていた事を気に入り、仕事を引き受けてくれる事になった。金貨の入った袋をテーブルに置くと要らんというのだ。

 

「俺は気に入ったヤツらの武具しかメンテナンスしないし、武器も売らん。気に入った奴らからは金は取らん」

 

「んー、じゃあ、バーグさんは何が好きなの?」

 

「俺は酒とバジリスクの肉が好きだな」

 

「じゃあ、これからお酒とバジリスクのお肉持ってくるよ!差し入れで!私らここを拠点にするからお願いすること多いし!良いよね、みんな?」

 

 高城の提案に全員が了承すると、バーグはますます気に入ったと豪快に笑い、ドンと任せておけという。明日の朝には仕上げておくといい武具を預け任せる事にした。

 

 武具から出るとガララスとルリカが誰かと話していた。こちらに気づいたガララスが手を上げて呼んだので向かった。隣には眼鏡を掛けた赤髪の短髪でピアスを着けたチャラそうな男がと大柄な男がいた。

 

「お前さんらに客だ。モーグル商会のヴィクターの旦那だ。この辺りの商会を仕切ってる人だ」

 

「お前さんがクサカ ジョウか。モーグルさんから話は聞いてる。俺はヴィクター。こっちのデカいのはリチャード。俺の護衛だ」

 

「…リチャードだ。宜しく…」

 

「ニメトール近いか越える人多くねぇか?この世界…」

 

 ガララスも大柄であるがリチャードは更にデカい。背中には身体に見合った戦斧を背負っていた。ヴィクターは拠点になる屋敷に案内する為にわざわざ来てくれたそうだ。


 ◇◆◇

 

 ホノルの街の北側は街から少し離れた場所で牧場が広がっていた。暫く道なりに歩いて辿り着いたのはデカい屋敷であった。

 

 ホノルの街に屋敷をくれるといっていたが、予想していた五倍はデカい。庭も広く畑も出来そうで離れには昔雇っていた庭師家族が住んでいた家が残っているとヴィクターが教えてくれた。


中に入ると執事らしき男とメイド、そして、5歳位の女の子と8歳ぐらいの男の子の四人がいた。

 

 ヴィクターから説明を受けると執事らしき人がロートン。白銀のオールバックで片眼鏡を掛けた180センチほどの長身で丁寧な口調で挨拶をしてくれた。

 

 そして、メイドのエレノアは銀髪のポニーテールに褐色で高城と相性がよさそうだ。そして、5歳ぐらいの金髪の子がセリス。8歳ぐらいの金髪の短髪の子がニコラスと言い兄妹で俺の弟子というのだ。

 

 ヴィクターの話では薬師として幼いながらも見込みがあるために調薬の仕事の手伝いとして住み込みで働いてくれるそうだ。

 

 屋敷の内部は一階が広い玄関ホールと応接室・厨房・食堂・資料室・調合室も学校の教室ほどの広さに加えてセリスとニコラスの寝室が備え付けられていた。

 

大浴場もあり、トイレも水洗でかなりいい。二階は寝室や客室・ロートンとエレノアの個室がある。問題なのは…

 

「あの、寝室何ですが、何で特大のベットが一つとソファーだけなんですか?」

 

「えっ?だって、三人ともクサカくんの嫁さんでしょ?婚姻届け出して貰ってるし、クジョウさんらからそうして欲しいって要望を聞いてるけど?」

 

 そうだった。モーグルに要望を訊かれた時に調薬する場所以外は全て九条達に任せていたのだ。まんまとやられてしまった。

 

 

 


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