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最終選考 2.5



アレンに竹刀を渡した俺は、次は回復魔道士の試練の元に行った。次に手がつけられないと言ったらここだからだ。


「うわぁ…これは…」


案の定、回復魔道士の試練場に向かうとその試練場前で回復魔道士であろう女の子達が泣いていた。


それも、ナースの格好をして…


「おーい、ちょっといいか?」


俺はいやいやながらも試練場の中に入っていく。中にはベッドや医療器具が所狭しと並んでいる。


「で、何やってるんだ?」


俺はナースの格好をさせた女の子をまじまじとイヤらしい目で見ているイシスに尋ねた。


「ナースの服適正チェック」

「うん、出ていこうか」

「え…なんで……」


イシスは信じられないという表情で俺を見た。


いや、はっきり言って迷惑でしょ。なんだよナースの服適正チェックって…そんなので決まったなんて知られたら恥だよこのクラン。


俺はセリナの方を見るが、こちらは疲れ切った表情をしている。こちらの視線に気付くと、どうにかしてくださいと口パクで言ってきた。弟子なら師匠を正せよ…


「え〜っとな、イシス。……うん、重要な任務があるんだ」

「重要…な?」

「あぁ、アレンの所で怪我人出そうだからね。そこに行って欲しい」

「なら、部下に行ってもらうね」

「いや、駄目だ。イシスじゃないと駄目なんだ」

「ここより?」

「あぁ」


俺は力の籠もった眼で訴えた。


「分かった。行ってくる」


そう言うや否や、イシスは駆け出していった。


「ありがとうございます」


イシスが出ていったのを見計らって、セリナが寄ってきた。


「弟子なら師匠を正せよ」

「絶対無理です」








「え〜っと次は…」


次に問題と言えば魔術師か…。あそこにはしっかり者のアンがいるけど…大問題児イヴがいるからな…。


「ここだな」


魔術師の試練は外で行っているのだが、一応強力な結界を貼っているため、外からでは見えない仕様になっている。魔法はあまり漏洩するのよ良くないというのも理由の一つだ。


「大丈夫だといいけど…」


俺は中に入っていった。


「魔法は派手さが大事なの!ボカーンッ!が命だから分かる!?」

「いや、今の魔法見たでしょ!派手なだけで何の強さもなかったでしょ!」

「派手だからいいでしょ!」

「魔法構築も遅い、精密性にもかけてるあれのどこがいいんですか!」

「派手さ!」

「あぁ!もう!」


よし、イヴ回収。


「あぁ〜ん!なんでぇ〜!」


俺は嫌がるイヴを無理矢理連れ出した。



次!!









「あれ?ジーク何してるの?」


イヴを引きずって次のところに向かっていると、ルナがやって来た。


「ルナこそ何やってるんだ?今試練の審査じゃないのか?」

「暇だったから」


よし、ルナ回収!


次!!










「ジンさん、今のどうでしょうか?」

「…………」


「ジンさん!このタイミングでいいんですか!?」

「………」


「ジンさん、おらぁ合格か?」

「………」


「ジンさんどうなんだね?」

「………」

「喋れぇ!回収!」


どいつもこいつも、『ジーズラ』に使えるやついねぇ!


*特大ブーメラン
















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