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面倒事は勘弁で


次の日朝、というかもう昼を過ぎているが、俺はようやくソファーから起き上がった。


よくソファーでねるとあちこち痛くなると聞くが、超高級ソファーであるため超ふかふかなのでそんな心配は全くない。


「飯でも食うか」


俺はあいつらの寝ていた部屋を覗く。ジンは帰ったようで、ルナは起きて身仕度をしている。アレンとアンは未だに凄い寝相で寝ている。多分夕方までは起きないだろう。


次に俺の寝室を覗いた。


シュナとイシスはまだ眠っているようで、起こさないようにそっと近づいた。


(ほんと寝顔は可愛いな)


いや、別に起きている顔が可愛いくないとかそういうことは思ってないからね。でもなんていうか、美女の寝顔ほど満たされるものはないっていうか、ね?わかるよね?


俺はまた起こさないようにそっとクローゼットから服を取り出して、シャワー室に向かう。


(今日なんか予定あったけ?というか、今日何日だ?)


ダンジョンに行っていたせいで日付感覚も狂っていて、何をすべきか分からない。まぁ、基本シュナがそういうことを管理しているので元々知らないけどね。


だからといってスヤスヤと眠っているシュナを起こしたくもないので、今日は何にも予定が無かったということにしておこう。


またシュナが怒るかもしれないけど、寝顔が可愛かったからつい、って言えば解決だろう。


シャワーを浴びた後、お腹が空いたので朝飯…いや昼飯を作ることにした。


「ルナも食うか?」

「うん」


俺は二人分の食事を用意して二人で食べた。ルナと二人きりになるのは珍しく、話す話題がない。別に気まずい訳では無いが、なんか喋りたい。


ルナと共通の話といえば……


そうだな……


えっと…


……………




ということで静かな昼飯も終わって、ルナは先に帰った。あ、ルナって休日何してるのとか聞けば良かったか。いや、どうせ適当に食べ歩きとかしてるだけだろう。だいたいルナが休みの時に、街に出たらよく見かけるので多分そうなんだろう。


まぁ、それは置いといて、まずこの部屋を片付けるか。


昨日そのままの状態の食器が疎らに置いてあるのを一つにまとめ、洗い場に持っていく。


食器洗いなど魔法で出来たら簡単なのだが、俺には出来ないのでここはアーティファクトを使う。まぁ手で洗っても良いのだが、面倒くさい。あ、因みにアンは魔法使えるけどこういうことは出来ない。


分かると思うけど、ガサツなので一度やった時に全ての食器を割ったことがある。結構高い食器とかもあったので、かなりショックだった。特にシュナが。


一通り片付け終わったので、俺はソファーに寄りかかって休憩する。余談だけど俺って主夫に向いてる気がする。


「ーーーん?」


窓の外に赤く燃える鳥が視えた。フェニだろう。俺は外に出た。


フェニに一直線にコッチに近づいてきて俺の隣に人型になってから降りてきた。


「よっ」

「…どこ行ってたの?」


ダンジョンに行っていた間に一度帰ってきていたのか、少し不満気に尋ねてきた。


「ダンジョン」

「……ッ!…ズルい」


いや、ズルいて…


コッチだってフェニかリルがいてくれてたらどんなに楽にいれたか。あんな罠にも引っ掛からなかったし。


「…誰と行ったの?」

「えー最初はシュナとキリル。それで『ジーズラ』のメンツとも」

「……ズルい」


フェニはかなりショックだったようで、表情がだいぶ暗い。


「落ち込むなって。ほら、また一緒にダ……美味しいものでも食いに行こう」


危ない危ない。ダンジョンに行こうとか言っちゃうとほんとに行きかねない。それだけはなんとか阻止しなければ。


「…うん」


俺はフェニの頭を撫でてやる。可愛い。


「…ジーク今日暇?」

「暇だけど?」

「…一緒にスイーツ食べに行こ」

「お、いいな」


丁度気になってたクレープの店があったんだよな。


俺は部屋に入って鞄を取りに行く。指輪にマジックパックの能力があるが、こういうのは見た目がやっぱり良い方がいい。


「…ジーク…昨日なにしてた?…この辺臭い」


俺は直ぐに消臭スプレーをばら撒いた。特に寝ていたソファーは念入りに。


フェニがジトッとした眼で見てくるが、俺は気付かないフリをしておいた。


「ヨシ、イクカー!」


特別な人しか乗れないエレベーターに乗って下の階に降りる。特別仕様なので、スピードが全然違う。あっという間に一階から最上階まで着くのに全くGがかからないのがまたいい。アンの魔法で何処かにいくのとは訳が違う。


チーンとなって扉が開くと沢山の冒険者達が………あれ?


「………なにこれ」


エントランスには人一人もおらず、況してや窓ガラスが割れ、装飾品も崩れ、家具もひっくり返っていたりと悲惨な状態が目に映った。何人の空き巣が入ったんだと思われるその光景に開いた口が塞がらない。


「……前来たときもこれくらいだったよ」

「ま、まじかよ」


というか、この惨状なのに昨日全く気づかなかった自分にもショックである。


何が原因なんだ…


たった、二週間もいかない内にこんな状態って……いったい…







………………あ






俺はあることに気が付いてエレベーターも忘れて階段を駆け上がった。





「シュナ〜〜ッ!起きろ〜〜〜ッ!!」



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