この妻を現場に放り込みたい
翌朝、朝食は相変わらずパトリシアが作っていた。
エルザ「マサムネってお母さんいるの?」
マサムネ「亡くなった」
エルザ「ごめんなさい」
マサムネ「いいって」
パトリシア「祖父母は御健在ですか?」
マサムネ「親は事故で、、、」
パトリシア「そうですか、、、私も母は戦いで亡くなってしまいました」
マサムネ「でも生活に困った事は無い」
エルザ「何で?」
マサムネ「親は兄さんと一緒に出かけていた時、交差点で1300トンのオールテレーンに突撃されて、助かりませんでした、その後祖父母に引き取られて、たった1人の孫だからと良くしてもらえました」
レティリア「オールテレーンて?」
マサムネ「クレーン車、あんな大きなものに突っ込まれたら、助かる訳ない」
ルフィナ「かわいそう」
エルザ「カーリーとそれどっちが重い?」
パトリシア「明らかにクレーンの方が重いです」
マサムネ「祖父母は軍需系の経営者だったから、卒業してそこの傘下の会社のeスポーツ部に入れてもらえた、2人がなくなって、会社は2人から受け継いだ」
レティ「社長?」
マサムネ「一応、肩書きは社長だけど」
レティ「じゃあ秘書する」
パトリシア「私は社長令嬢ですね」
エルザ「なんていう会社?」
マサムネ「イージスディフェンス」
エルザ「うそ~」
マサムネ「エルザがそこにスカウトされたって聞いた時はびっくりしたよ」
レイチェル「何でこんなアパートに?」
マサムネ「ここが落ち着く」
レティ「他に家はあるの?」
マサムネ「一応ある」
パトリシア「そこは私の屋敷と比べてどうですか?」
マサムネ「小さい、でも地下が広い」
エルザ「行ってみたい」
マサムネ「明日休みでしょ?みんなで行こ?」
レティ「行く」
そのまま朝食が終わり朝から暗い雰囲気のままエルザは学校に行った。
それから数時間後、帰ってきた。
レティリア「今日も不審者無し」
ルフィナ「お姉ちゃん怖い」
エルザ「あんな身構えた人いないよ」
レイチェル「警戒しすぎです」
マサムネ「みんなは部活とかやってないの?」
エルザ「僕、部活よりアルバイトやってみたい」
レティ「やればいい」
レティリア「私もやる」
エルザ「僕、ファーストフード店で働きたい」
マサムネ「でもなんで?」
エルザ「フライドポテトがすっごく美味しかったからだよ」
マサムネ「そうか」
レティリア「私もエルザと同じところにする」
パトリシア「できるのですか?」
レティリア「悪者は痛め付ける」
パトリシア「捕まりますよ」
レティ「相手も目撃者も記憶を消せは捕まらない」
エルザは履歴書を書き始めた。
エルザ「資格とかないけどいいの?」
マサムネ「いらないと思う」
レティリア「パトリシア流剣術範士十段」
パトリシア「ふざけすぎです」
ルフィナ「パトリシア流剣術ってどんなの?」
レティリア「攻撃的な立ち回り+高速の剣捌き」
ルフィナ「よくわかんない」
レティリア「つまり、相手は攻撃できずに倒される」
レイチェル「あれはずるいですよ」
ルフィナ「ずるいんだ」
レティ「ずるい」
パトリシア「でも疲れますよ」
レティ「だからいいもの買ってきた」
取り出したのはプロテイン
パトリシア「何ですかそれは」
レティ「運動してこれを飲むと筋肉が付く」
マサムネ「もう十分だろ」
パトリシア「私にもください」
レティ「嫌」
レティリア「買ってきます」
パトリシア「えぇ~」
レイチェル「私も行きます」
パトリシア「心配です」
エルザ「僕も」
17時頃に出て行った。
しばらくしてテレビをつけるとニュース速報で立て籠り事件を取り扱っていた。
ショッピングモールでの武装した4人のテロリストの立て篭り、
アサルトライフルを手に立て篭るテロリスト
警察が交渉をするが、、、
マサムネ「そんな時代か、、、」
テロリストの1人は人質を連れてきた
レティ「パトリシアじゃん」
バカなテロリストはパトリシアを人質にしてしまった。
生中継された現場、犯人たちを写すテレビカメラ、構える警察官
パトリシア「どうか命だけは」
テロリストの男1「黙ってろ」
テロリストの男2「今すぐさっきのリストの者を釈放しろ、でないとこのババアの頭が吹き飛ぶぞ、ゴラァ~」
マサムネ「いっちゃった、パトリシアが1番嫌いな言葉」
レティ「エルザに連絡とってみる」
スマホを取り出して通話を始めた。
レティ「どうなってる?」
エルザ「パトリシアさんが連れて行かれたよ」
レティ「レティリアは?」
エルザ「どっか行っちゃった」
レティ「レイチェルは?」
エルザ「僕と一緒にいる」
レティ「それなら安心」
エルザ「それならって、最初から心配してないでしょ?」
レティ「みんなが居るか確認しただけ」
テレビではリポートターがパトリシアとテロリストたちを映していた
レティ「行ってくる」
元警官は出て行った。