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個人演習【前編】


仮にも学生の俺様はちゃんと学校に行く

一日の殆どを屋上で過ごしていたとしても、学校にはいるのだから登校している事には変わりないと思う

何回呼び出されても基本生徒中心のこの学校は自由にさせてくれる


昼頃に適当にやって来て教室には向かわず、人気が少ない実験室前を通り、屋上で昼寝する

空を見て寝て、猫と遊んで寝て、時々間違って現れる生徒を追い払って……


そんな毎日だが、1回だけ屋上から降りる時間がある

それは昼飯を食う為でも退屈な授業を受ける為でもない

いや……?授業を受けるという意味では合ってるのか?



「さあさあ今日の俺様のご主人様はどこのどいつだァ?」

楽しい楽しい『個人演習』の時間だ


───────────────────────


「……ばん!!!!17番の大舘ェ!!!!!!早く来んかぁ!!!!!!」


…時間に合わせて来るなんてした事ないのに、相変わらず学習能力の低いヤツだ

「何だとゴラァ!!!!!!丸聞こえ何だよクソ野郎!!!!俺に聞こえるようにワザと言ってんだろ」

「聞こうとしなきゃ聞けないのに何言ってんだよ

そんなに俺様の声が聞きt…いや、止めとくわ気持ち悪い」

「自分で言って吐きそうになってんじゃねえよ」


コイツはこの演習のみ担当する通称:JO

心理読解に長けてる面倒なプリムスだ

生徒の限界や演習内での思考の巡りの観察・審査をしている


「まあまあ、そこら辺にして早く始めようよ」


隣の優男はもう1人の演習担当の通称:EO

空間造設に長けているインフェリアだ

演習においての演習場の造設や破損の修理をしている


「今日はとても面白そうなやつだよ、思いっきり楽しんでおいで」

コイツは基本俺様の性癖を理解してくれる為、そんなに邪険にはしない

「おう、ありがとうな」


「改めて17番!!!今日は157番と対決してもらう」

「157番……1年かよ」

別に年齢で強さが決まる訳では無いが、経験の差からどうしてもバランスが偏ってしまう事が多い

しかも奇数番…自分と同じインフェリアだ

霊具の扱いも習い始めだってのに、何処が面白いやつなんだか…


「おーい、157番!!!俺様はキレキレの狂戦士(パーサーカー)が大好きなんだがよ

…俺様を楽しませずに伸びちまうクソみたいなヤツなら容赦しねえ」

かかってこいと言わんばかりに吠え、辺りを見渡すと


急に頭の上に大きな影が落ちた


「よく吠える駄犬ですね

小さい頃にちゃんと躾られてない証拠です

私がお手を教えてあげましょう」


→後編へ続く

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