嘲笑と悲しみ
前半は基本的にノンフィクションで作者の体験が入った、悲しくも、楽しいはなしになっています。
「好きです。付き合ってください」
意を決して僕は告白した。そして彼女からこう告げられた。
「ごめんなさいなさい。付き合えません。」
「好きです。付き合ってください。」
桜が散ってきた4月の終わり俺は1年間恋をしていた彼女に告白した。
「ごめんなさい、明日まで待ってください。」
そう彼女から言われ次の日まで待つこととなった。いま答えが欲しかったがこのままいると恥ずかしさで胸が破裂しそうだったので大人しく別れて帰ることにした。
次の日学校にいつもどうり行くと多くの人の視線が自分に向いている、小さな笑い声と共に。何かと思っているとある男子がはなしかけてきた。同じクラスになった毛利だ。そして毛利から自分に視線が向いている理由を聞かされ、そして理解した、自分が多くの人にみられている理由を。
昨日の告白をみられていたのだ。しかも大勢に。そしてその話が昨日のうちに学年中に広まってしまっていたのだ。
なんか昨日やけに人が多いと思ったらそういうことか、と思った。
そしておれは恥ずかしさのあまり赤面した。
そしてもう2つ驚く事実があった。
1つは俺が告白するということが告白する前に一定の人に広まっていたことだ。どこからかバレて広まってしまったらしい。まぁ、だいたいの見当はつくが…
まぁそんなことはどうでもよかった。それよりも大事なのが2つ目だ。
自分が告白した人は同じ部活の男子と付き合っているというのだ。要するに俺の告白は完全に失敗に終わった…
その日は1日、みんなが知っているということと、彼女が付き合っていることを知らずに告白したということの恥ずかしさで授業も周りの声もまったく聞くことができなかった。
そしてその日の放課後、彼女に呼び出されて付き合うことを断られた。彼女は優しく俺を傷つけないように色々言ってくれたけどぜんぜん耳に入らなかった。
「ごめんなさい、付き合えません」
この一言以外は…