親友との再会
〈ゼン〉
「春夏秋冬 一二三…か、懐かしい名前だな。あいつは親友だった。
お前もあいつと知り合いなのか?」
〈カイト〉
「やっぱりか…
久しぶりだな、唯斗。」
〈ゼン〉
「なぁ、もしかしてだけどよ。お前、一二三か?」
〈カイト〉
「そうだ。俺が春夏秋冬 一二三だ。まさかお前も転生してたとはな。」
〈ゼン〉
「俺の方が驚きだよ。お前、いま何歳だ?」
〈カイト〉
「6歳だよ。俺、あの後123歳まで生きたんだぜ?すごいだろ?」
〈ゼン〉
「マジかよ。長生きだなぁ。死因はなんだ?」
〈カイト〉
「確か、病死だよ。実際は下っ端の神の喧嘩に巻き込まれたんだけどな。150まで生きる予定だったんだぜ。長寿すぎるよな。」
〈ゼン〉
「マジで?お前すごいなぁ。俺、80までだったらしいぜ。」
〈カイト〉
「それでも十分長寿だな。」
〈ゼン〉
「それもそうだね。そうだ!そろそろ本題に入らないと!」
〈カイト〉
「そうだったな。とりあえず、ローブは脱ぐか。」
〈ゼン〉
「そうしてくれるとありがたいね。じゃあ、まず初のSSSなんだけどこれはいろいろやばいんだよね。王族や貴族からたくさん声をかけられて政治に巻き込まれるんだよ。」
〈カイト〉
「それは勘弁だな。俺、冒険者カードを2つ持ってるし。」
〈ゼン〉
「ここにきてまさかの爆弾発言だね。登録名は?」
〈カイト〉
「〈カイ〉と〈カイト〉だな。」
〈ゼン〉
「ああ、最近冒険者になったあの貴族の…
え?!貴族の?!」
〈カイト〉
「そうだ。」
〈ゼン〉
「あの〈カイト〉は今6歳だよね?6歳?さっき6歳って言ってたよね?つまり、〈カイ〉が登録されたときは〈カイト〉はまだ1歳という訳で…マジで?」
〈カイト〉
「マジだよ。魔力を使って、容姿を偽って討伐とかで今のランクになった。」
〈ゼン〉
「うん、さすがだね。一二三は俺にだけは今のように話しかけてくれてたし、よく突拍子のないことを言ってたし、やっぱ全く変わってないね。しかし、6歳でそのランクか…神にはどんなステータスをもらったの?」
〈カイト〉
「実際に見てもらった方がいいな。だって、面倒だし。」
〈ゼン〉
「見るのはいいけど、どうやって?」
〈カイト〉
「念写する。簡単だろ?」
〈ゼン〉
「念写なんて能力ないはずだけど…」
〈カイト〉
「気にするな!そういうこともある!さっやるぞ~」