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黒蝶奇譚ーこくちょうきたんー  作者: 星月りん
覚醒編
1/2

第1話 夜桜黒

星月りんです!

私は、主人公の名前をものすごく悩んでつけるなんですが、今回はなんだかすらぁーっと名前が浮かびました。“黒”と、なんだか動物にありそうな名前ですが…笑

夜桜というのは、本当に神秘的で綺麗ですよね〜。というわけで苗字が夜桜に…。なんだかんだで名前には意味があります。どうかお楽しみください。

『もーいーかーい』


暑いなぁ、何でこんなあちーんだよ…。眩しいし…。


『まーだだよー』


うるさいなぁ…。なんか人が向かってくる…?

よく見えねぇ、この草邪魔だな。

俺の周り一面に咲いていた真っ赤な花をどかそうと手でかき分けた。ぬるっとした感じがした。手のひらを見ると真っ赤な絵の具みたいなのがべったりとあって、でも絵の具とは違くて…… 血だ。



ーー 「うわぁぁぁ!」

“ぽこっ”と誰かに頭をたたかれ、目が覚めた。

「何が、うわぁぁだ!俺の授業がそんなにつまんないか!」

社会の新任教師、松林が俺をしかり、クラスにドッと笑いが溢れた。

「だいじょーぶかー?夜桜〜」

大丈夫なもんか!クッソリアルな夢見たわ!まだ覚えている血の感触…雲ひとつない眩しい空…。あぁ気持ちわりぃ

「すんませーん。ちょい具合悪いんで保健室で休んできまーす」

そう言い、俺は教室をでた。

俺はごく普通の中学2年生だ…と自分では思う。まぁこのたいそうな名前以外は。夜桜というのはかっこいい苗字だとよく言われるが、自分ではあまりそう感じていないし、黒という名前もコンプレックスでしかない…。夜桜黒よざくらくろなんて名前、親はどういう想いでつけたのやら…。

「すいませーん2年4組の夜桜です。気持ちわるいんで1時間休みまーす。」

ベットに入って目を閉じた。


『…えのせいで!』

『お前の…で…が…!』

聞こえないよ、なんて言ってんだよ。

『ぜ…いおま…をゆる…い‼︎』

『この悪魔!』

最後の言葉ははっきりと聞こえた…。“悪魔”と。俺の…ことか?俺が…


目を覚ますと、見えたのは保健室の天井。さっきから悪夢ばかり見る…。悪魔と言われた。なぜか懐かしく感じるこの言葉は、言われたこともない言葉だった。

「うーむ。なんか今日変だなー」

「夜桜君。もう教室戻る?」

保健室の先生がカーテンからひょっこり顔を出して聞いてきた。

「あー、もうなんか頭も痛いんで帰っていいすか?」

「いいけど、ひとりで帰れる?親御さん呼ぼうか?」

「…いいっす。親今海外行ってるんで」

「そっか。じゃ、お大事にー」

「さよならー」

先生に一礼し、俺は家へ帰った。

次は悪夢を、見ませんように!と願ってから寝た。


周りを見渡すと、とても美しい花で埋め尽くされていた。赤い花ではなく、白い花で。空は変わらず快晴で、とても気持ちが良かった。

すると突然後ろから洋服の裾を引っ張られた。振り向くと、髪が腰くらいまであってとてもかわいらしい少女が立っていた。

『おにーさんはヨザクラ?』

「おれ?おれは夜桜だよ」

『あぁ、やっと見つけた。大切な“鍵”』

「かぎ?」

『おにーさんは、これからたくさんの人に狙われちゃうかもしれないけど、がんばって、自分の運命に背を向けないで。ヨザクラ…コクチョウ』

「こくちょう?」


どこかから声がした。澄んだ声。

『もーういーかーい』


回り始めた 運命の歯車が。


『もーういーよー』




読んでいただきありがとうございます。

夢の中で出てきたかわいらしい少女、あの子の名前を何にしようかと今悩んでおります…。名前は凝る方ですから意味も含めいろいろ考えていて…

夢で出てきた『もーういーかーい』という言葉、かくれんぼで使ったことよく覚えています。実は最近私が見た夢がかくれんぼした夢だったのでそうしたんです。よく神社などでしていたものです。あの『もーういーよー』と言う時声の場所でバレないかとかものすごい心配してた思い出があります笑

では、次回も見てくださいね〜

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