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ライバル
それから、数日後。
私は、珍しく熱で学校を休んだ。
「あーだるい。動けない」
寝ていると、耳元で声がした。
「えな、大丈夫か?」
「たかや?」
「心配して来てみたら、スッゲー熱で汗かいて。親父曰く、風邪だから安静に寝てなさいって。着替えはおふくろやったから」
たかやのお父さんは、医者。病院抜け出して来たんだな。と思った。
「お粥食べれるか?」
「うん、ありがとう」
「なに、笑ってんの」
「んー内緒。たかやのお粥美味しいなぁって。たまに、看病されんのもアリかなって」
「ばーか」
お粥を食べ終えると、たかやが泊まってくと言った。ものすごく嬉しかった。
「なんかあったら、呼べよ」
「はーい」
私は、布団に入った。