料理
翌日は、遠足の日。
バスで2時間離れた遊園地に。
「なにから乗る?」
「やっぱ、ジェットコースターからでしょ!」
私たちは、二人組になって乗った。
「あはは。みんなひどい顔」
「あれ、思ったよりすごい!」
「でも、楽しい」
私たちは、休憩せずに乗った。
「はぁ、私休憩」
「私も」
私とゆきは疲れたので、近くのベンチに座った。
「はい」
「ありがとう」
「えなはさ、好きな人いないの?」
「どうした!?ゆきから恋ばなするのって」
「いやさ、あの二人には悪いけど話づらかった。えなならって」
「そっか。好きな人ね…」
その時、たかやの楽しそうな笑顔が見えた。
「たかやくんなんだ」
「まあね。でも、たかやモテるからさ」
「あー確かに」
「ゆきは?」
「たかや君の友達のまさと君なんだよね」
まさと君は、たかやとは正反対のクールな男子。女の噂はなし。
「まさと君かあ」
「うん…たださ、どう接したらいいかわからない。同じ部活ってだけで、あまり喋らないし…」
「今まで通りでいいと思うよ?急にさ、色々喋ったら不思議に思われるじゃん?だから、今まで通りで少しずつ話す時間とか伸ばしていってみたら?」
「ありがとう。えなに話してよかった」
それからして、集合の時間になった。