嵐
次の日学校に行くとたくやと桜園が付き合ってると噂があった。
「えな大丈夫?」
「みう…」
「ご飯食べてないでしょ?」
そいえば、そうだった。いつもは、たかやがいて楽しくて幸せだから食べてた。
「ちゃんと食べなきゃ」
うんとだけ返事をした。
学校で、桜園とすれ違うとき肩がぶつかった。
「あらーごめんなさい」
ふと、たかやを見ると髪は明るく香水も変えてた。
「あっ一応言っとくけど、私たかや君と付き合ってるから」
「だからなんです?てか、怖い女。好きな男のためなら平気で嘘ついて」
「嘘って?」
「うるさい。たかや君この女が言ってることが嘘だから気にしないで」
そいって、桜園はたかやを引っ張ってた。
翌日から、私は学校に行ったり行かなかったりした。
それは、たかやたちに会いたくないのもあったが具合が悪かった。
そんなある日、家に誰か来た。
出たくないので無視してると、誰かが入ってきた。
「えなちゃん?いる?」
「おばさん…」
「掃除してないでしょ」
「力でなくて」
もうといいながら、カーテンをあけ窓を開けた。
そして、掃除まで。
「おばさんありがとう」
「学校行かなきゃダメよ。あとご飯も」
なにも言えなかった。
「たかやでしょ?何あった?」
私は、全部話した。
「毎日いるのが当たり前になってて、気づいたらすっごい好きで。だから、イチャイチャしてるのを見ると辛くて」
「辛かったね。好きなだけ泣いていいから」
私は、たくさん泣いた。
翌日、私は学校に行った。
「えな大丈夫?」
「少しだけ復活」
「桜園すごいベタベタして気持ち悪い」
「確かにね。だから、放課後言いたいこといいに行ってくる!」
「ガンバ」
「ありがとう。みんな」
放課後、たかやたちは教室にいた。
「うわ、ひどい顔。てかなに?」
「ひどい顔はそっちじゃない?あんたのすっぴん見たけどブス。それに、嘘ついて騙してんのもブス」
「はぁ?嘘ついてないから」
「ついてる、記憶にないんだったらないでいいんじゃない」
「なにが言いたいわけ。そんなにたかや君とられて辛いわけ。さっさと告らなかったのが悪いんだから」
「確かにね。こんなブスに負けたんだもんね」
「ブスブスうるさい」
おもいっきりビンタされた。
なので仕返した。
「好きなら、正々堂々と勝負しなさい。あんたがやってることは最低なこと」
「たかやも、そんな髪色で甘ったるい香水で嘘に騙されてだっさい。いつ、家に来るの迷惑って言った。好きな男?そんなの昔からたかやだから!」
私は、言いたいことだけ言って立ち去った。




