嵐
翌日、ゆきからはまさと君とは友達関係でいると聞いた。
でも、諦めない。諦めたくないと。
ゆきと話してるとみうが来た。
「ねぇね知ってる?Cクラスにちょー可愛い女が転校してきたんだって」
「みう、口悪くなってる」
「だって、いろんな男転がしてるって噂だよ?」
「そうなんだ」
Cクラスは、高谷やまさと君のクラスだった。
数日後の体育の時間。
たかやのクラスとうちのクラスが合同でやるときがあった。
男女分かれてやった。
「みう、あの桜園きらい」
後に、転校生の名前は桜園だとわかった。
みうの口が悪くなるのはよっぽどだ。本当に嫌いな相手じゃないとならない。
体育の途中、たかやが転び足をひねった。
「えな、たかや君足ひねったみたいよ?」
「あみ、ちょこっと抜けるからお願い」
私は、こっそり抜け出した。
それから、体育終わりたかやのもとに行こうとしたら
桜園に阻まれた。
「たかや君大丈夫?」すっごい甘ったるい声で話しかけてた。
「あ?」
「足捻ってたじゃん?大丈夫かなって。はいこれ」桜園は、お茶を渡した。
「いらないし大丈夫だから。えないるんだろ?」
私は、たかやのもとに。
「はい。湿布とスポドリ」
「わりぃな」
「着替えないとだから行くね」
「おう、ありがとう」
たかやは教室に帰った。
「余計なことすんな」
すれ違い様に桜園に言われた。
「うわ最悪な女、みう本当に嫌い!」
桜園がたかやに渡そうとしたのは全部たかやが嫌いなものだった。




