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【完結】転生したけどやっぱり底辺ぽいので冒険者をやるしかなかった  作者: よぎそーと
その8 目指すべき次は、やっぱりいつも通りな感じのようだった

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レベル177-2 新たな敵の実力はこのようなものみたいです

(まあ、ぼちぼちかな)

 初日が終わり、今日を振り返りながら考える。

 始めてにしては上手く戦闘が終わってくれた。

 成果も上々だし、結果に満足はしてる。

 一方で、予想よりも簡単に戦闘を進められたとも感じていた。

 レベル7くらいは必要だろうと聞いていた妖鳥だが、思った以上に簡単に倒せてしまった。

 戦闘に限定して言えば、人数は今の半分でも十分に思える。

 今回、五十人を引き連れてきているが、戦闘を担当するのは二十人である。

 あとは、解体が二十人とそれ以外の雑用として十人を用意していた。

 事前に聞いていた話から、これくらいの人数は必要だろうと考えていた。

 実際にやってみて、それが間違ってない事は分かった。

 それはそうだろう、余裕をもって倒せたのだから。

 安全性を確保する為に人数に厚みをもたそうとしたが、やりすぎだったように思える。

 これなら、戦闘からあと何人か抜いても大丈夫だと思えた。

 その分負担は増えるが、一人当たりの分け前も増える。

 人数を増やせば一人当たりの負担は減るが、分け前も減る。

 それでは稼ぎが増えても意味が無い。

 より強いモンスターを倒しに来たのは、より大きな成果を得る為である。

 以前と差がないのであれば、無理をする必要がない。

 妖ネズミや妖犬を相手にしていた方がマシである。

 より強いモンスターとやり合うのだから、それなりの成果を手にしなければ意味が無い。

(これだけのレベルだし、人数の編成も考えておかないと)

 妖鳥相手の最適解を早く見つけたかった。



 翌日から、やり方に多少の変化を加えながら作業をしていった。

 一度に投入する人数、解体に入る手順、死骸の処理など。

 出来る範囲で色々試していく。

 やはり戦闘に入れる人数は今ほど多くなくても良い。

 大量に投入しても、場所が狭いので動きの阻害になってしまう。

 一度に一気に投入できるのは十人くらいに思えた。

 それにしたって、少しだが余裕がある。

 レベル7であるなら、あと一人か二人減らしてもどうにかなりそうだった。

 もちろんそんな事はしない。

 極限まで人数を切り詰めてしまったら、想定以上の何かが起こった時に対処出来なくなる。

 二十人を十五人あたりにおさえるくらいで十分だと思えた。

 解体の方もだんだんと手際が良くなっていく。

 こちらも十五人くらいいればどうにかなりそうだった。



 そんな試行錯誤をしながらも、前日と同じ六百羽を倒す事に成功する。

 予想していたより簡単にこなす事が出来て驚くしかなかった。

 やり方に変化をつけながらだったので、どうしても効率は落ちるはずだった。

 なのに、成果に変化はない。

 やはり、十分な余裕がある状態なのだろう。

 有りすぎる程かもしれない。

 本格的に編成などを考えなおさなくてはならないと思った。

 とはいえ、今の段階ではそれも難しい。

 レベル7がもっと増えない事には、二手に分ける事も出来ない。

 当面の間はこの人数でやっていく事になる。

 であるならば、もう少し倒せる数を増やしたいところだった。

 今ある余裕を少し埋めるだけで良い。

 その分稼ぎが増えるのだから。

 妖鳥がそれだけ増えれば良いが、さすがにそうもいかない。

 やってくるかどうかは相手次第なのだから。



(むしろ、こっちだな)

 どうにも出来ない問題ではなく、どうにかしなくてはならない問題を前に考える。

 拠点の中に置いておいた物置だが、たった二日で限界を迎えてしまった。

 中には採取した妖鳥の素材が所狭しと詰め込まれている。

 もうこれ以上中には入らない。

(多めに買ったつもりなんだけどなあ)

 倉庫がすぐに用意出来ないので、その代わりにと持ち込んだ。

 収容能力に大きな差が出てしまうが、そこは数で補おうと四つほど持ってきていた。

 それだけあれば足りるだろうと思ったのだが。

 現実は無情である。

 採取できる数が格段に上がったせいで、もう入れる場所が無くなっている。

(予想を超えるとは)

 集めた情報からこれだけあれば何とかなると考えていた。

 かなり甘い見通しだったと言うしかない。

(明日帰るからどうにかなるけど)

 もともと一週間ほどで切り上げるつもりだった。

 翌日帰っても何の問題もない。

 積み込めるだけ素材を積み込んで、早いうちに切り上げようと思った。

 でないと運びきれない。

 一度で運搬できる量ではないから、朝早くから二回か三回ほど往復する事になる。

(運搬の事も考えないと……)

 この調子だと、二日に一回は村に移動させないと置き場所がなくなる。

 その為にも、間の道を整備する必要が出て来る。

 モンスター除けがあるとはいえ、襲われないという保障はない。

 道に柵を設け、モンスターを遮るようにしておきたかった。

 運搬する者達の安全のためにも。

(また金がかかる……)

 いったいどれだけつぎ込めば良いのか分からなくなってきた。

 ため息が際限無く漏れていく。

 続きを明日の7:00に投稿予定

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