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【完結】転生したけどやっぱり底辺ぽいので冒険者をやるしかなかった  作者: よぎそーと
その8 目指すべき次は、やっぱりいつも通りな感じのようだった

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レベル160-1 拡大に伴って負担がやはり増大します

 村に戻ってきて、すぐに新人達を宿舎に連れていく。

 ベッドを割り振り、備え付けたロッカーに荷物を入れさせる。

 食事をする場所に、公衆浴場、便所と必要な所も案内する。

 トモノリにも顔合わせをさせ、挨拶だけは済ませておく。

 普段の接点はないだろうが、こういう事もしておかないと後々面倒が発生しかねない。

 あわせてこの村の村長への挨拶にも向かう。

 それらを終えてから、一団の他の者達と顔を合わせる。

「こいつらが、お前らにやり方を教えていく」

 タカユキとシンザブロウ以外はまだ新人に近いが、それでもレベルは既に上がっている。

 やり方を教えるには十分である。

「あと、他の貴族の領地から来てる兵士の見習いもいる。

 そいつらとも上手くやってくれ」

 いくつかの注意事項を更に伝えていかねばならないが、とりあえずおぼえておくべき大まかな事はこれで終わった。



 モンスター退治は翌日から始まった。

 町で既にやり方を教えていたために手間はさほどかからない。

 新人らしいぎこちなさは見えるが、確実に動いている。

「こりゃ、楽だ」とタカユキやシンザブロウも評価をしている。

 おかげで、兵士の方の教育にも手が回せる。

 レンと一緒に行動してたのはほんの数日であるが、それでも成果はある。

 今まで培ってきたレンの能力によるものかもしれない。

 他の誰かでは肩代わりできないかもしれない。

 それはわきまえておかねばなるまい。

 他の誰がやっても同じと思ったらとんでもない事になる。

 代わりがいないならば特に。



 トモノリの領地に残ってる者達もがんばってくれている。

 新人達の受け入れとお目付役として仕事をこなしていってくれている。

 危ない事にならないように、なったら即座に対処が出来るように。

 そういう状態を作ってくれる事で、新人達も活動が出来る。

 安全確保は、安心感による度胸を与えてくれる。

 最悪の事態になってもどうにかなると思えば、人は少しは勇気をもてるものだ。

 突発的なモンスターによる攻撃があっても、側にいる先輩がどうにかしてくれるなら、新人達は臆すことなく攻撃していける。

 そもそもとして、抜け出せない穴に入り込んだ相手を倒すだけであるが。

 相変わらずこの方法は危険な作業を簡単で安全なものにしてくれている。

 新人が経験値を稼ぐには最善であった。

 新人への教育はさほど手もかからずに進める事が出来た。

 今までやってきた蓄積もある。

 サトシとレンという一番経験を積んでる者がいないが、教えを受けた者達が残ってる。

 それが手間や負担を大きく減らしてくれていた。



 負担は別の所で発生していた。

 町や他の村に出向いているサトシやレンとのやりとりである。

 報告書として月一回は状況をしらせるように言いつけてはいる。

 突発的に何かがあった時も。

 しかし、どうしても時間がかかってしまう。

 やはり連絡手段がないのは辛いものがあった。

 電話でもあれば、何が起こってるのかをすぐに聞く事も出来る。

 それが無いだけに、今現在何が起こってるのか全く把握出来ない。

 全てを知ろうというのは無理があるが、なるべく頻繁に状況の確認はしておきたい。

 一団の中で起こってる事については。



 他にも、周旋屋とのやりとりも必要になってきてる。

 人を入れるにしても、依頼を受けるにしても、連絡を取る必要がある。

 それらの確認のために、町に出向く必要が出て来る。

 手紙のやりとりだけで済ますわけにはいかない。

 月に一回ほどは町に出向く必要がありそうだった。

 ただ、運賃もかかるのでそう簡単にはいかない。

(そういう役目が必要なのかな)

 使者となる者の必要性を感じた。

 密接な連絡を取り、こちらの意向を伝え、相手の考えを持ってくる者が。

 ある程度サトシやレンに任せてはいるが、それとは別に何が起こってるのかを確認する者が欲しかった。

 そうなると、それだけの為に人を使う必要が出てくる。

(そんな余裕……ないよなあ)

 今の稼ぎではとても無理であった。

 続きを19:00に投稿予定

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