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200文字小説は詩ではない
200文字小説はあくまで小説です。
何が言いたいのかというと、詩ではないということです。
日本語の習得者は短い文章を書かせると途端に詩のような文章を書いてしまいます。たぶんこれ、江戸時代に狂歌や俳句が流行って詩というものと日本語がずっと付き合ってきたことと無縁ではないとは思うのですが、この稿はその歴史に踏み込むものではないので割愛。とにかく、短い文字数で、と言われると、すぐ対句(前の言葉と後ろの句を同じ文章にする、あるいは意識した文章にすること)を使ったり、押韻(韻を踏むこと、要はダジャレです)を踏みたくなったりするのです。
気持ちは分かるんですけど、そこはどうどうと自分の手綱をしっかり引きましょう。
まあ、あれです。対句と押韻をハネてやるだけで随分と小説っぽくなります。是非お試しあれ。