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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

菜些架おわりの短編部屋

自転車のベルを鳴らすと一度で五回の金属音が鳴るんですけどあれが五回全部綺麗に鳴らなかったらその日僕のせいで誰かが死ぬという強迫観念

嘘ですけどね。

嘘というのも嘘かも知れませんけど。

結局のところ曖昧です。

綺麗に鳴らなくて嫌な気持ちになるのは解らなくも無いですよね。

ほんの少し。ささくれ程度の不快感。

でもささくれって気にしだすと結構鬱陶しいです。

殺したくなります。

殺したくなります。

殺したくなります。

気が付くとつい人を殺ってたなんてこともあるんじゃないですか?

私は、殺人事件の八割はそれが原因であると考えています。

ささくれだったんです。

耐え難きささくれが彼らを殺人者に変えたのです。

日常の空気。それに混じるチリ。

それらはごく微小で、本来であれば誰も気にかけない、空気と同質の無いに等しい存在。

しかし実は、耐えられるあなたが強靭なだけでは無いのですか?

そうなのです、あなたが強靭なだけです。

ささくれは致命傷です。死に至る病です。

チリは凶器です。人を狂気たらしめる凶器なのです。

ほら今日も、ささくれは人を殺します。

あなたのすぐ隣で。

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