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00:プロローグ
僕らがいる世界、ラヒノーテルと、
もう一つの世界、ルピテア。
この二つの世界は同じ次元に存在する。
死んだ者はもう一つの世界で転生する。
そして、死んだ者の罪は死んだ者と離れ、悪しき魔物「グレール」となる。
それで、転生した者に罪や記憶は残らない。
グレールはその世界の人々にとりつき、罪を犯させる。
グレールを追う事ができるのは『追跡者』
グレールを滅する事ができるのは『執行者』
グレールを探す事ができるのは『先見者』
それぞれがルピテアで罪を犯し、ラヒノーテルで生まれ変わった者。
グレールを滅する事ができるのはラヒノーテルにいる者だけだ。
罰する者は罰を与える事で知らねばならない。
自身がルピテアで犯した罪の真実を。
仲間となった者の犯した罪を。
僕はこの国の『狼』として罰する者になる。
僕はグレールをどこまでも追い続ける『追跡者』になる。
その時、僕は真実に耐えられるだろうか・・・。
僕が誰の大切な物を壊したかという罪に。
ここだけの用語が多々でてくるのでその説明は次回にします。