令和の関ヶ原…小早川氏が突撃した国
✦『令和の関ヶ原 ― 小早川氏が突撃した国』
夜明け前の永田の丘に、
冷たい風が吹いた。
それは政治の風か、金の匂いか――
誰にも分からなかった。
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この国は不思議なことに、
16年ごとに政が崩れる。
そして2025年の今、三度目の乱が始まろうとしている。
❥第一幕 1993年 ― 金と幻の夜明け
昭和の終わり、
政治家たちが「未公開株」をもらう時代があった。
それがリクルート事件。
株は上場すれば儲かる。
つまり“株という名の賄賂”だったのだ。
銀行も証券会社も「総会屋」と呼ばれる企業ゴロに
“沈黙の報酬”を渡していた。
国民は怒り、
金と票にまみれた自民党を見限った。
その隙を突いたのが小沢氏。
細川氏、羽田氏を旗頭に「八党連立」を組み上げた。
理想と改革の嵐――
まるで新しい時代の幕開けのようだった。
だが十か月後、夢は崩れた。
仲間割れと利権争い。
野望は野望を呼び、
やがて小沢氏の夢は山河となって消えた。
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❥第二幕 2009年 ― 友愛の風と、原子の闇
リーマンショック、年金崩壊、派遣切り――
国民は再び「政治を変えろ」と叫んだ。
鳩山政権が誕生し、
彼は「友愛」と「平和」を唄った。
だが、理想は現実の波に飲まれる。
外交は迷走し、
やがて鳩ぽっぽの童謡が風に消えた。
そして2011年。
悪夢のような東日本大震災が襲った。
地が裂け、海が呑み込み、原子炉が爆ぜた。
首相は混乱し、
現場は声を上げても届かない。
非常時のリーダーは、
かいわれ大根を食べて、
ただただ
言い訳を繰り返すだけだった。
「危機のときに、なぜ動かぬ…」
国民はその鈍さに失望し、
民の信頼は再び自民党へと戻った。
「やっぱり、動くのは速い方がいい!」
三年三ヶ月の夢は潰え、
“友愛”も“理想”も、
コンクリートより木のぬくもりを――
その願いすら冷たい風に消えた。
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❥第三幕 2025年 ― 公明氏の旗が翻る
令和七年。
長く続いた自民氏・公明氏の連立が、
静かに終わりを告げた。
去ったのは公明氏。
信仰と平和を重んじるその旗は、
戦の鐘を拒んだ。
「われらは、戦の司令官にはならぬ。」
NATOが日本に“アジア総司令官”の座を持ちかけた矢先だった。
もし安倍氏が生きていれば、
その誘いに乗っていたかもしれぬ…
だが2022年の夏――
あの銃声が時代の風向きを変えた。
金と権力にまみれた政治が、
その一瞬に立ち止まったのだ。
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麻生氏は盟友の死を継ぎ、
“早苗氏”という新しい神輿を担ぎ上げた。
だが、その背後でアメリカ氏の影が揺れていた。
防衛費の増額、
NATOとの連携、
軍国の再来…
そして公明氏は悟った。
「これは、麻生氏の仕掛け。挙国一致体制の罠じゃ。」
卑弥呼という象徴に国を託す――
だがそれは、
再び戦の道を歩むことでもあった。
「戦に勝っても、心は負ける。」
公明氏の離脱で、
麻生氏の野望は潰えた。
あのトランポリン氏との縁も切れた。
国民の声は静かだった。
「もう金まみれの政治はうんざりだ。」
「強い国より、幸せな暮らしを。」
若者たちは“戦”よりも“生活”を選び始めた。
祈るように、静かに…
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❥あとがき
この国の政の乱はまさに、
古いことわざの通りだった。
「野望も希望も、やがて山河となる。」
小沢氏の夢が山に消え、
麻生氏の策も川に流れ、
早苗氏の神輿も、
朝霧の中へ静かに沈んでいった…
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マーケットはその夜、確かに赤く染まった。
だが下がったのは数字だけ…
この国の“心の値”は、
少し上がったように見えた。
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67歳の私が
心から願っていることがある。
「日本は戦争に巻き込まれちゃいけん。
日本は“和の国”じゃ。
聖徳太子の教えを、
もう一度思い出す時が来とるんじゃ。」
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お金が減っても、
信があれば国は続く…
知ってるかい?
日本国って、
縄文時代から1万年以上も
魂の文明が引き継がれているんだよ?
そんな国って
他にはないんだよ?
きっと、
これからもそうだよ…。
日本人は、
自滅なんかしない!
票を失っても、
株価が下がっても、
明日も転んだとしても…
祈りがあれば
平和の国に光だけは残るはず…。




