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私が中2の春休みに書いた短編小説。アホらしい内容です

作者: よっしー


みなさん!仮眠、昼寝がおすすめですよ!

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一 アラームをかける

二 寝る

三 起きる

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※夜眠れない方に向けたものではございません。まとまった睡眠と分割された睡眠は質が違います


Aさんの体験談


十二時位が一番ツイッターが寂しくなる時間ですねぇ。

でも二時位は楽しいんですよねぇ。

夕方の四、五時位に昼寝をすると夜まで眠気が来ないんですよねぇ。

無理やり一二時位から寝て、アラームをかけると二、三時に起きれるんですよねぇ

皆さんオヌヌメです!

※個人の感想です


Bさんの体験談

夜は静かのため浪人生活がいい感じです。


自分は宅浪じゃない。でも宅浪の方にもおすすめだよ。昼間家族がうるさい時間をよく使えていい感じ!

自分みたいに一人暮らしの場合も昼間は誘惑が多くて集中できませんだ。夜中は外にも出づらくて集中できるからだ。外に出て帰ってきて時間がかかるです。

※個人の感想です


B氏の一年後


そうですね。今思い返すとやはり一年前は勉強に対して本気ではなかったといいますか、集中できていなかったんですよね。昼寝をして夜中、勉強をするという生活を始めてからはカラオケにいったりすることもなく、勉強時間も増え、勉強に集中できるようになりました。調子が帰ってきたという感じです。

取材班 あのーつかぬことをお聞きしますが、大学には受かったんですか?

B 言ってませんでしたか。申し訳ない。もちろん合格しましたよ。東京の大学の医学部に受かり──いや、まだ医学部とは言えないですね。まぁ東京の大学に受かったということでよろしくおねがいします。


そうですねぇ。夜中に勉強することのデメリットですか。勉強のしすぎで手にペンだこができるとかですかねぇ。─っはい。失礼しました。伝えにくいんですけども友達との縁が切れてしまうことではないでしょうか。時間帯が合わないために対面で会いにくくなってしまって。最初は辛かったんですが勉強をしていくうちに友達とも話が合わなくなってきて、自分が言ったことの意味を理解できないらしくてですね、自分からラインにて「もう勉強に集中することにした。これからは時間も取れないし話せない。ごめん」と伝えたところ二つ返事で「分かった」と帰ってきまして。─ああ、すみません。彼の分かったは了解という意味なんです。伝えないとおわかりにならないですよね。・・・・一年後


言われたとおり彼のアパートへ行ってチャイムを押しても人が動いた気配もない。中からほんのりと臭う生ごみの匂いが鼻につく。来る場所を間違えたのだろうか。もう一度送られてきたメールを確認してみる。やはりあっている。再読込をしてみる。もちろん何も変わらない。

「うん、そうだ。きっと日時が間違っているんだろう。」

声を出せば中に人がいる場合、何かしら反応があるだろう。イマイチしっかりと確認してなかった本部から送られてきたメールを確認してみる。メールには日時もあるが地図と写真が乗っていた。地図はやはり変わらず。写真を確認したところ、違う写真にみえる。ああ、いや違う。これは一年前の写真なんだ。面影だけはあるがドアも壁も汚れている。そして本命の日時を確認しても夜中の三時きっかり。腕時計を見ても短針は大体九十度を指している。私は正確な時間にここにいる。いや正確には、二十分だけずれている。もう二十分立ったのか。我に返る。そろそろ鼻も辛くなってきた。帰ろうかな。本部にメールを書くために返信ボタンを押し内容を書き始める。ああ、一年前、大学生活に目を輝かせて、経験談について話してくれたあの少年はどこへ…

「おい」

かすれた声。後ろから前髪の長い、ボロボロの長袖、長ズボンを履いた浮浪者が声をかけてくる。今は夏だぞ。服を買うお金もないのか。しかも、呂律も回っていない。酔っているようだ。本当に酒臭い。服も汚い。近寄るな。

「何でしょうか」

「インタビューだろ。俺だよBだよ。よろしくな。今日は。報酬はたっぷりもらうぞ」


えっ?なんだって?この人がB?あの好青年の面影もないぞ。本当にない。私は信じたくない。信じない。せっかく勉学に励んで人生を変えた数少ない人物だと思っていたのに。そんな奇跡があると世間に伝えるチャンスだと思ったのに。私は天を仰いだ。それにしても本当にBさんなのか?しかし、名前は知っているようだし本当にBさんなのかもしれない?


「あのすみませんが本当にBさんですか?」


「ああ、本当だとも。これが学生証で…あっ家においてきちゃったよ。いま鍵を出すからね」


浮浪者は家に向かって


「帰って来い。帰って来いー何度も言っている。」


やっぱり酔っているようだ。




その浮浪者は鍵を取り出し、鍵穴に挿す。本当にここのアパートに住んでいるのか?よっていて間違えているんじゃないのか?お前のような汚い浮浪者にはこの汚い部屋がお似合いだよ。イライラから心の中で悪態をつく。


 しかし、鍵はガチャリと回ってしまった。鍵はあっているようだ。そんなわけがない。鍵を盗んだのか?思考を巡らせる。回した瞬間に中指の指先がちらりと見えた。そしてそこにはあのペンだこがあった。


Bさんの一年後(二年後)


「いやぁ、来てくれてありがとぅねぇ。ずばり大学はいま休学中だよ。いやぁ、あのね一年生の一学期は頑張っていけてたんだけどねぇ、二学期からは朝起きるのが辛くて辛くてね。夜中に勉強することにこんな落とし穴があったなんてね。どうなるんだろうねぇ。これからの僕の人生。」

自分の話を他人事のように話すその人の手が震え始めた。

「四年留年したら、退学かぁ。」

そう言うと彼はどこから出したのか業務用角瓶を取り出した。カラカラカラカラ。どこからかそんな音が聞こえてきたが気がするが気のせいだろう。水割りもせずに、ぐびっとそのまま口をつけて飲む。彼の目に映る景色に自分が写った。彼の目は悲しそうだった。それはそうだろう。なんでこうなってしまったのだろう。

「申し訳ない。少しお手洗いに行ってくる」

待っている間、部屋を見ていよう。あたりにはカップラーメンの食べたあとにたくさんの箸が入っている。練炭がある。何かを焼いたあとはないが炭は使い切ってあった。懸垂台もある。入学初期の頃に買ったのだろうか。しかし、なぜか新品のようにきれいだ。ガムテープがある。近くにはカッターもある。カッターの刃先はひどく錆びている。水道管工事のお金も払えず自分で修理したのだろうか。そういえばこの部屋は水道が通っているのだろうか。止められているのではないのだろうか。また部屋に視線をもどすとボロボロのバケツが二つある。近くには運動会で使うような麻縄がおいてある。バケツには水が張られている。やっぱり近くの公園などから水を組んでくるのだろう。麻縄はまだ新しい。バケツにくくりつけて運びやすくするのだろうか。

「待たせたな。悪かった。でももう少し待っててくれ」

そう言い彼は水の貼ってあるバケツをトイレの方に持っていった。

頼りない足取りでこちらへ向かってくる彼を見ると哀れみの感情ともに彼を手伝いたい気持ちになった。

「すみません。お待たせました。」

さっきよりもかすれた声で言った。彼はトイレで吐いていたようだ。

「酒を飲んでいるので記憶力が悪いんです。どこまで話しましたっけ。」

哀れだ。本当に哀れだ。そして私は思った。彼の生い立ちはどんなものだったのだろう。家族はいるのか。どのように育ったのか。誰がお金を出して大学に通わせてくれていたのか。聞きたいことは山ほどある。


────数年後。


僕は今生きている。なぜだろう。自殺も考えて練炭、首吊り、何度も行なったが死ねなかった。しかし今。楽しい。生を実感できている。どん底にいた自分が生きていてくれて嬉しい。取材に来てくれた人が心配してくれて養ってくれている。大学には毎日とは行かずとも行くことができている。来年には卒業だ。大学受験に向けて勉強をし始めた頃こんな言葉を知った。「塞翁が馬」人生どうなるかわからない。生きていけば幸せなこともある。何が自分を陥れて、救ってくれたのか。わからない。きっとそれを知るために学ぶのが人生なのだ。


今日の深夜のシフトが終わった。ほとんど客も来ないから暇だ。自動ドアを通って道に出る。そして家路につく。ぼーっとしながらあるいていた。家についたのはコンビニを出てから二十分後。助けてくれた取材に来てくれた人がいる自分の部屋に向かって

「帰って来い。」

毎日のことではあるがやはり懐かしい。ずいぶんきれいになったドアを開けるとそこには見たことのないものがあった。細い光が広がっている。中央には輪郭のぼやけた、見切れた顔があった。なにか懐かしいように感じる。段々と光が広がってくる。思い出した。これは母親の顔だ。


私は二十の息子を持つ母だ。幸せに過ごしていた。

息子の卒業式があった日。大号泣してしまった。息子から

「恥ずかしいよお母さん」

と言われた。でも息子も一緒に泣いていた。くしゃくしゃの笑顔が二つ並んだ写真が撮れた。十八年間。いろいろあったなぁ。その日息子は帰り道、告白されてOKを出したらしい。幸せそうな顔をしていた。その日、彼は昼寝をして10時頃に起きた。そして夜遅くまで起きてスマホで必死にメッセージを打っていた。楽しそうだった。私は明日の仕事があるためすぐに寝てしまった。寝てしまった。寝てしまった。起きていれば。彼は未来ある若者だった。未来を背負っていくはずだった。彼は毎日、毎日、身を削って、削って夜遅くまで頑張って、頑張って、勉強して大学に合格した。本当に身を削っていた。家からは遠いが国公立の大学の経済学部に行くバズだった。だった。結果が出たのが卒業式の前々日。よほど嬉しかったのか疲れを忘れてほとんど寝ていなかった。次の日も少し昼寝をして友達と久しぶりのゲーム、電話。春休みの遊びに行く予定も立てていた。行くはずだった。次の日の朝、卒業式の日の朝、彼はとても頭を痛そうにしていた。卒業式に遅れそうだったし、寝不足が原因だろうと決めつけてた。決めつけてしまった。そしてせっせと車で送った。

夜は新しくできた彼女にラインでもしていたのだろうか。やはり遅くまで起きていた。

次の日、息子はなかなか起きてこなかった。私はいつも息子が起きてくる時間の十五分遅れでに息子の部屋に向かった。ドアの前で

「春休みだから起こさなくてもいいかな」とも思ったが、生活リズムの悪化は体の不調につながるからとガチャリとノブを回して部屋に入った。彼はスマホを持ったまま頭を抱えて寝ていた。

「起きなさい」

「今日はもう春休みだよ」

という駄々をこねる声を聞いてまだまだ子供だなと思う予定だった。

しかし、彼は全く体を動かさない。触っても動かない。揺さぶる。揺さぶる。起き上がらせる。だめだった。すぐに救急車が来た。ピーポーピーポー。なぜこれほどまでに人を不安にさせる音がなるんだろう。いつの間にかドクターが目の前にいた。

「のうそっちゅう」

なんて言ったのか理解できなかった。

「何ですか?」

「のうそっちゅう、のうのびょうきです。」

「元気ですよね。寝てただけだよね」

「彼は生きています。しかしここから言うことはあなたにとって辛いことかもしれません。聞きますか。」

私はゆっくりとつばを呑み込みうなずいた。

「彼は植物人間状態です。意識はありますが、夢のようなものを見ている状態と考えられます。きっと意識は戻りますが、いつ戻るのかはわからません。私達にはここまでの情報までしかありません。」


そこからは毎日病室に通った。いつの間にか今日になっていた。二年が経過していた。難しいことは分からないが看護師さんの話によると今日はいつもより彼は幸せな気分だそうだ。

夜の3時20分になった。昼寝をしているときのアラームが良くなっていたのがこの時間だった。

毎日、声をかける。脈が早くなったりどこかしらの筋肉が痙攣したりして反応していることがある。今日も声をかける。

「帰って来い」

気のせいだろうか。左目がピクリと動いた気がする。初めてのことだ。もう一度声をかける。やはりピクピク動く。手を握り何度も声をかける。彼の目が開いてきた。私は深夜だということも忘れて何度も何度も大声で声をかけた。

そこには彼が卒業式のあとに見せたくしゃくしゃな笑顔があった。



───数十年後

私は今医師になっている。

沢山の人を助けている。

奨学金の募金もしている。

家に向かう。家にはあの日の彼女がいる。私は今幸せだ。生きている。そして来たる最後の時まで幸せに生きていこうと思っている。

でもただひとつ、怯えている。

家についた。鍵を挿す。回す。鍵が開いた。

そうこれだ。ただいま〜。ドアを開けるこの瞬間が一番怖い。


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