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8 ざまあ?①

 結局伯爵家は、傍系の親族が継ぐことになり、中継ぎでしか無かった伯爵当主と後妻達母娘は親族達から追い出された。


 そもそも父親は婿養子。


 伯爵家とは血の繋がりが無い上に嫡女であるマリアが死んだからだ。


 血を重んじる貴族がそのままにしておく訳がない。


 元伯爵は生家の伯爵家を頼ろうとしたが既に兄に代替わりをしており、巻き添えは御免だと言わんばかりに門前払いになった。


 残念ながら伯爵位以外は手持ちの爵位もなかったため自動的に一家は平民落ちである。







 継母はそもそも花街出身だったため、生きるために花街に戻ったが年齢も年齢なので若い遊女達に比べ商品にならないと、下働きとして雇われることになった。


 貴族として暮らした事が災いして娘の方は花街でも厄介者扱いだったが、母と共に下働きから始めることになった。


 元伯爵は商家に算術が出来るという触れ込みで雇われることになっていたが、詐欺で騎士団に再び検挙され雇入れはご破算になった。


 当然継母母娘も同罪で捕縛され連行された。



 公爵と結婚する予定だったのは下の娘だという偽りの届け出が国に届出されていたからだ。


 国王への事前申請も同じであり国そのものを騙した事になる為大罪である。


 公爵家がマリアの死亡届けを出したことで明るみになった。


 国と公爵家両方の二重詐欺で元伯爵一家は平民になった後に捕まった事になる。



 平民が貴族を騙した事になるため、最終的には死罪だろうがそれまでの間に伯爵家の財産を散財した事をどうやって償わすかが論争となり、判決はまだ下されていない。



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