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4 蜜月の終り

 「そろそろ妻に会わないといけないんじゃないか?」



 ふと、早朝に目が覚め横で眠るメイドを眺めながら気がついた。


 教会で結婚式を挙げてから、寝室からほぼ出ることなく過ごしていたが蜜月も終わりを明日迎える。


 そろそろ公務を始めなければいけないし、王宮への参内の予定もある。







 次々とやって来る恋人達と毎日日替わりで閨を共にしたが、1ヶ月の間同じ女性とは会うことがなかったことに自分でも驚いた。



 こんなに多かったとは・・・



 しかしマリアは貴族の娘、しかも伯爵令嬢なら公爵家とも釣り合いがギリギリ取れるからと、態々迎えた妻だ。


 初夜は済ませておらずとも蜜月明けの参内に陛下のもとに挨拶に連れて行かなければ・・・



 そう考えながら召使いを呼ぶためのベルを鳴らす。


 現れた執事はお行儀よくベッドの中には目を向けずに恭しくお辞儀をした。



 「妻はどうしている?」


 「ずっとお部屋で御座います」


 「ずっととは?どういう意味だ?」


 「結婚式以来お部屋から出ておいでになられておりません」


 「はぁ?」



 公爵家の夫婦の部屋はお互いに離れており、互いの部屋は繋がっていない。


 不便がないように個室には風呂やサニタリールーム、簡易キッチンまで全て揃っているので一切部屋から出てこなくても問題はない。


 とは言え、結婚して1ヶ月。


 部屋から一切出て来ることが無いというのもおかしなことである。



 ――普通なら飽きないか? 



 流石の公爵も首をひねった。



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